「明日の君がもっと好き」のホン読みで、六本木のテレビ朝日に
行って来ました。
本当にわかりづらいところにある局なのですが、乗ったタクシー運転手さんが
驚いたことに目印になるANAのインターコンチネンタルホテルすら
知らず、かといって方向音痴で運転免許証もとっくに失効させてしまった
私が指示もならず・・・・持っていた台本を開いたら局の住所が
書いてあったので、それをカーナビに打ち込んでもらっての
走行でしたが、メジャーホテルとテレビ局は運転手のまず覚えねば
ならない場所なのに、見れば初老の運転手さんで何か訳あり
なのでしょうか。
昔は送り迎えの車がついていたのですが、最近のテレビ局は昔ほど
お金持ちではありません。
ホンよみというのは、出演者全員が集まって顔合わせがてら台本に書かれた
セリフを読み合わせして、全体の流れと自分のポジションをつかむ
場です。
終わったあと、役者諸氏からの質問を私が受け、それぞれに答えるのですが
思わぬ方向からの質問や、意見がぶつけられ結構神経の張る場でもあります。
随分熱心で、受けて立つ私は大変ですがこういう現場は期待が持てます。
役者さんの中では、白洲迅くんだけがどうしても事前に彼の人としての
性根と役の作り方が見えず、不安定な気分でいたのですがご本人に素で
接してみると、やっと見えるものがあり一息ついたのです。
他、初めて組む役者さんは出演作品やインタビュー動画など見て研究は
するのですが、白洲くんだけどうにもつかめずいたのです。
声質を知るのも大事な仕事です。セリフを書きながらその役者の声が
聞こえてきたら、その役者のセリフとして成立しているということなのですが
ホン読みには「声を収集する」という目的が、私にはあります。
一話目と二話目のホンの読み合わせ休憩時に、切り忘れていた私のスマホが
鳴り、見れば二次発表予定の某ベテラン女優さん。「あ、◯◯さん」と
私がなにげなく言った途端、場に緊張感が走ります。若手ばかりなので、余計に。
その女優さんからも役柄と衣装についての質問とご相談でした。
ホン読みを終えてから、何人かの役者さんたちが衣装合わせをしている間に、
私はプロデューサーや演出家諸氏を相手に、すでに書いて仮台本(準備稿)を
ベースに、細かい直し他・・・・ロケ地の都合などで、場所変更をすることも
この段階であり、場所を変更することでセリフが変わる場合もあり、
また演出家からアイディアが出たり、私もここはこうした方が効果的だから
直す、と伝えたり、そんな作業です。
それを終えてから、私の希望でプロデューサー、演出家の方々にはそのまま
居残って頂き、残りの、5,6,7話目の人物の動きと話の構想を
告げる、というより話しながら自分の考えをまとめて行く段階です。
自分一人で壁を相手に考えていると煮詰まってイヤになるので、
反応を返してくれる人間を相手に喋っているほうが楽だし、発想もはじけるのです。
ということで、延々お付き合い願ったのですが、そういうわけでホン読みの
緊張感もあり、帰宅するとベッドに倒れ込んでしばし仮眠を取ったのでした。
役者さんはじめ、皆さんホン読みは緊張するそうですが、それでもそれぞれ自分の
パートへの緊張感であり、しかし作家は一人で全部のレスポンスを浴びて受けて
立たねばならず、怖い場なのです。
だが、最近ホン読みはとりわけ単発はやらないことも多いのですが、私は
極力やって頂いています。
某女優さんのポスター撮りが昨日で、局に出向いたのが昨日でその日に
甥に男の子が誕生したのですが、聞けば今年最大の満月に促されての
誕生だとか。
そういうことが物理的に・・・医学上あるのかどうか知りませんが、
女性の生理と月の満ち欠けが連動しているように、人の生死も
月の運行とリンクしているのかもしれず・・・・満潮時に人は生まれ、干潮時に
息を引き取るということも科学的統計は知りませんが、言われていて人間もまさに
大自然の・・・・宇宙の一部ではあります。
追記 そういえば、渡辺謙さんの息子さんである渡辺大さんも出演です。
「お父さんが新人の頃、仕事したことがあり何度か、その頃メールがなかったんで
文通してたことがありますよ」と、伝えたらなんと言ったかなぁ、言葉は
忘れましたがとても感じの良い、顔立ちの美しい青年でした。
白洲迅くんは、見上げて話すぐらい背が高く(向井くんのときで慣れてますが)、歯がとびきり
きれいでした。
伊藤歩さんは、素顔がきれいでシャキシャキ話す人でした。まだまだ話し足りなそうだったので、
電話番号をお教えしました。
と書き始めると森川葵さん志田未来さん・・・と全員書きたくなるのですが、今日はヘトヘトなので、このへんで。
帰り際、控室に「マツコ・デラックス様」と張ってあり、何の番組なんでしょうね。
ある人気俳優さんが、私の作品なら1シーンでも出ると言ってくれて、その人のために
1シーンを心づもりしていたのですが、競合局のドラマに主演で局から
たとえ、1シーンでも他局ドラマに出てもらっては困ると言われたそうで・・・残念。
誤変換他、後ほど。