行きつけの神田明神下のメンズ着物の店に行ったら、
「明日の君」で、市原さんに付いているスタイリストさんが
衣装を借りに来たとのこと。
この店は私が演出家に紹介してあったので、それは
不思議ではないのだけれど、そのスタイリストさんが
借りていったのが、黒いベルベットの羽織だそうで、
これは、実は私が昨年求めて持っているもの。
ドラマの中で、必ず市原さんがまとうかどうか
解らないが、面白いシンクロだ。
この店には、向井理くんのスタイリストさんも来て、借りて行ったのが
これまた、私が誂えたのと同じ綿の着物と羽織。映画のイベントで
着たらしいが、これは全くの偶然。店を私が教えたわけではない。
今日、決定稿を出すための3,4話目の台本最終打ち合わせを自宅近くのカフェでやったので、
白い書生シャツにそのベルベットの羽織を羽織って出向いた。
主人公にそういう形で身を寄せたくて。
仕立てた着物はパープル系で、全く予定に入れていなかった買い物。
羽織紐の新しいのが欲しくて出かけたら、目を射るように入った
反物を広げてもらったら、一面キラキラ輝いていた。
「これ、ラメを織り込んでるんですか」
と訊いても、店の人達はなんだか不得要領な顔つき。
「金粉、降っちゃったかなぁ」と言ったら、なおさら曖昧な表情。
金粉が反物一面にキラキラなどという現象を、どう受け止めて良いのか
五感が追いつかないのかもしれなかった。
男物の反物に、よもやラメや金糸が織り込んでいるわけもなく、
仕立て上がりを広げてもらった時は、通常の反物に戻っていた。
しかし、久々に盛大な金粉、降りしきるといおうか浮きまくるといおうか。
今、ふと思ったのだが、ひょっとしてメンズきもの店の人たちには
物質化現象であるはずの盛大な金粉の輝きが見えていなかった?
オフ会などで、私に心情を寄せてくださる方々ならそれと認識してくださるけれど。
このところ、身辺や手の甲にしきりに金粉が浮きます。
オフ会で金粉体験された方、その後どうですか?
*不得要領 ふとくようりょう
出典:デジタル大辞泉(小学館)
[名・形動]要領を得ないこと。要点がはっきりしないこと。また、そのさま。「不得要領な返事」
誤変換他、後ほど。