Quantcast
Channel: 井沢満ブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1913

残りの桜

$
0
0

昨夜は日生劇場に「ラ・カージュ・オ・フォール」を見物に行って来た。
読者のお一人もその日に行かれるとコメント欄にあったので、
私もその日なので見かけたらお声がけください、と本来なら
書く所なのだが、ストーカーがいるのでうっかり私の動きを
書けないので、失礼した。

病的方向音痴で、行き慣れた日比谷なのだが用心して早めに家を出たので
開場までに時間があり、日比谷公園を散策することにした。
おかげで、暮れなずむ早春の空を背景に散り始めた桜を
仰ぐことが出来た。

「ラ・カージュ・オ・フォール」は昔、青山劇場で見たがよく出来た芝居で、
昔の作品なのでショーアップしたダンスなど感覚が今のそれに比べると食い足りないが
話の骨格や会話のセンスが優れているので、飽きはしない。

スタンディングオベーションが日本の芝居には珍しく、カーテンコールの幕も
何度も何度も上がった。俳優諸氏には至福の舞台だろう。

終演後、旧知の真島茂樹さんの楽屋を訪ねた。
初演からずっとやっているとおもうが、舞台のショーで長く太い鞭を使うのだが、
夜更けの公園で鞭を練習に振り回していて、夜廻りの警官に不審尋問されたと
昔、訊いた。

              *

「あすきみ」の韓国での放送は三田さんも森川葵ちゃんも知らず、意外だった。
最終回が間近だというので、ちらっとメールやラインでお知らせして、よかった。

 

                                       *

 

安倍さんの全てをよしとしているわけではなく、あれもこれもと首をかしげることもあるが、
3選めを勝ち抜いていただかないと、当面この国の舵取りが危うくなる。
痛恨事は憲法改正が遠くなったことだが、安倍さんが外されると女性宮家の創設が
またぞろ言われはじめ、皆さんご承知のようにこれは女性天皇擁立へと連なり、
それはさらに女系天皇ということに、今回はなる。
(過去の女性天皇は、皇統の変化にはならない擁立のされ方であり、今とは
様相が異なる)
女系天皇となったら、今年で2678年になんなんとする皇室の歴史は絶える。それでもよしとするかどうかは、それぞれの価値観もあろうが、従来の皇室とは全く違った存在になる。・・・・ということを
理解せず「男女同権」の見地から賛成している人たちも多いのではないか。
天皇という存在を「神話」から切り離し神的継承であるところの男系でなくてもよいとするなら、そういう考え方もあろうがここまで保って来た皇統は途切れる。

皇室とは何かという本質をよくご存知だ、という意味でも安倍さんには3選と言わず党内規約を変えても、
さらに続投して頂きたい。
国際社会において、これほど名と顔が知られ存在感のある総理も久々のことだ。
現在候補とされている人たちの誰がなっても、日本の存在感はその分薄れる。
顔貌で人の評価自体は無論出来ぬけれど、海外に出た時その顔は文字通り日本の「顔」となる
ことも考えたい。外見も外交の一つの要素なのだと、敢えて言う。

それにしても夫人の存在が悔やまれる。精神系のことは私も学んできたし昭恵さんの
言動のすべてを否定するわけでもなく、考え方のある部分は実のところよく理解できる。
ただ、昭恵さんが結局迷惑を周囲にかけるのは、スピの理想形と現実との乖離に目を向けていないことからであり、これをこの方に解ってもらうには、私のように昭恵さんの常識範疇には
収まらない考え方を理解した人ではないと無理だと思う。

スピを理解した上で、政治のとりあえずは基礎を心得た人でどなたか、じっくり話をしてあげる人がいないものか。おそらく昭恵さんは、全て天の意志的な善意から発した諸々が、こうまで非難されることを
いまだになぜかお解りではないと思われる。この方の心にやましさはない。無邪気なのだ。
ただ、無邪気だから何を言ってもやってもいいということとは、無論等価ではない。

 

              *

あと、残念なのは貴ノ花親方の一見奇矯で頑なな姿勢だけが石を投げつけられ、その本来のまっとうな
言い分が見えなくなっていることだ。まだ若く、喧嘩の仕方をご存じなく、あまりにも直情径行に
協会との対決姿勢を前面に押し出してしまったことにも、敗北の原因がある。


貴ノ花親方の基礎的主張は、相撲が神事であることを知らぬ、そして尊重せぬ力士は本来の相撲取りでは
ない、ということであるかと思うが、朝青龍がその典型で「強ければいい」となれば、相撲は
単なる格闘技に堕してしまう。

それでもいいとする感性は、女性天皇でも良いという感性にどこか
似通っているが、それが国民の大勢の意志であるなら、それまでのこと。

あるいは価値観の根底からの激変で、時代は新たな局面を迎えつつあるのかもしれない。
何が滅び、何が生まれるのか。ただ、変化それ自体を拒みはせぬが、現実を把握出来ていない上での、
選択でもしあるなら、決していい方向に行きはしない。

 

誤変換他の地ほど。


 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1913

Trending Articles