昨日は、「銀座6」内にある観世能楽堂に行って参りました。
オフ会のお仲間である松浦靖さんのプロデュースと演出に拠る
「一粒萬倍」を拝見に、オフ会の有志の方々とともに
出かけたのでした。松浦さんは、羽織袴に威儀をただし凛々しかったです。
一度着てみたいものだと思いつつ。
ビッグバンから始まり、オノコロ島の国造りから日本の神話を辿り、それが日舞と洋舞の混交でグルーバルな視点に昇華されていくというごとき構成の、野心的な作りです。
文楽も歌舞伎も見ているのに、お能だけは未見でずっとある種のコンプレックスとして
脳裏の片隅にあったのですが、やっと能と遭遇できました。
極度に動きを抑え、腰を落としたすり足にはきっと日本固有の何かが潜んでいるはず、と
目を凝らしたのですが、いまだ理解は届かず。
光の加減、顔の角度で表情の変わるお面を面白い、とは思いつつも。
今後の課題です。お能の追求は「日本とはなにか」「日本の精神とはなにか」という
テーゼへの一つの答えにもなるような気がしています。
チェロや琴、三味線、和太鼓、鼓などが同時に奏でる旋律も耳に心地が
よかったです。
観劇の後は、新規参加のお二人と当日飛び入りの方(オフ会参加経験があれば無問題です)を加えたオフ会メンバーで、お茶会という名のお酒と、食事会を銀座6近くの某所で。
部屋の作りから、グループが二手に分かれそこが残念でしたが、すでに気の合った人たちが
三々五々固まって楽しかったようで、よろしかったです。私が二つの席にまたがるような
位置に座ればよかった・・・・と今頃。
会場をそれなりに設営したオフ会でもなく、私がまとまったお話をさせていただくことも
叶いませんでした。
二次会は有志数名と某居酒屋で。私はもっぱら日本酒でして、2合までと決めていたのが
4合ぐらいは飲んでしまったかもしれません。
観劇中、私の左手に金粉が湧いたのを皮切りに、次から次、参加の方々の
手や衣服に、金粉がキラキラして縁起のよいことでした。
金粉が出たからなんなの、と言われるかもしれませんがこの世の常識の
外にも他の世界があるのだということ、その片鱗を知っていただくだけでも
よかった、と思います。
お土産をくださった方、ありがとうございました。遠路よりご参加の四名さまも、恐縮でした。はるばる参加されたに見合う何かをお渡しも出来ず。
一粒萬倍 A SEED 紹介ビデオ
[能楽]観世流シテ方: 八田達弥(重要無形文化財(総合指定)保持者) / 観世流シテ方: 武田文志 / 和泉流狂言方: 高澤祐介(重要無形文化財(総合指定)保持者) / [日本舞踊]: 泉秀樹(泉流三代目家元)、泉秀彩霞、花柳茂義実、鈴木ちなみ、西川綾乃、玉利麻衣子、木倉直美 / [現代舞踊]: 金光進陪(全日本ラテンアメリカンチャンピオン)、松本希望、横山晴巳、曽又奈々、肥後芳美 / [花生け]: 宮永英之 / [演奏]小鼓: 望月左武郎 / 和太鼓: 石塚由有、大川真史、本山游平(太鼓プロジェクトindra-因陀羅) / 大皷: 重草由美子 / 能管/笛: 鳳聲晴久 / 尺八: 原郷界山 / 箏: 日吉章吾 / チェロ: 谷口賢記 / バイオリン: 那須亜紀子 / 特別演奏: 千人皷の会 / 一粒万倍
誤変換他、後ほど。