韓国による日本の水産物の輸入全面禁止に対し、日本は「韓国の規制は科学的でなく、自由貿易を阻害する」としてWTOに提訴したのが2015年5月だ。
WTOによる昨年2月の1審の裁決は、科学的根拠なき韓国側の措置に対して当然日本の勝訴だったが、韓国の上訴、一審判断が覆され、その結果あり得ない日本の敗訴となり、反日以外に国民を納得させる政策を持たない文在寅政権は勝った勝ったと国民に向けて大はしゃぎしているが、しかし日本の食料品の放射能汚染とやらをかくも心配するなら そして「放射能汚染五輪」を喧伝するなら、なぜ東京五輪に参加するのだろう、自国選手の安全のため いっさいの日本の食事を忌避、自国でまかなうそうだが、しかし、ならば五輪めがけて押し寄せる、選手の数を遥かに上回る自国民たちの食の安全はどうなのだろう。 選手以外はどうなってもいいのか、と当然入りそうなツッコミは今の所見当たらない。
放射能汚染を旗印に東京五輪を貶めるなら、世界に対してはいっそ国として参加を止めるほうが、プロパガンダとして強力であろうに。 東京五輪にかくも妨害を仕掛けながら参加は平然とするそのさまについ「どの面下げて」と言いたくなりもする。
WTOでの日本の思わぬ逆転敗訴の陰には、中国がWHOを抱き込んだ如き駆け引きがあったやに想像されるが、外交の場での工作も情報戦も一国家としてある意味当然であるかもしれぬし、WTOにおける日本の思わぬ敗訴は日本側の油断があったように思う。相手はここまではしまいという日本のお人好しぶりは美点ではあっても外交では負けを呼び込む。
コロナ対策も似たようなことか。
ロシアは中国と約4200キロにもわたって国境を接している上、人や物の往来が頻繁なのに、ウィルスによる被害が驚くほど少ない。
中国と非常に近しい関係にありながらもロシアは、中国人の入国制限や陸路国境の閉鎖など逡巡もなしに厳しい措置に出た。 翻って日本はどうか?
東京での五輪開催にはいくつかの理由で反対だったのだが、にわか仕込みの知識に誤りが無ければ 新型ウィルスも 熱と湿度に弱いという。高温多湿の日本の梅雨という恵みに期待して、東京五輪のつつがない開催を今となっては祈りたい。
拙文中の不備に関しては後ほど・・・・しばしのご寛恕を乞う。