メドベージュフ首相の択捉島訪問に対して、日本側が抗議したら、
ロゴージンという副首相がツイッターで、
「彼らは騒ぎ立てることしかできない。本当の男なら、伝統に従い切腹すべきだ。そうすれば静かになる」
なんとも低次元の、幼稚な文言でしかし、これは実はロシアが日本の領土を不当に占拠していることを世界にアピールできるチャンスでもありました。
ロゴージン副首相によるツイッター文言への菅義偉官房長官の反応がいたって、まともで、そのまともさについて評価が分かれているようです。
「びっくりした。なんかそんな非建設的な発言をしたということだが、コメントする気にもならない。いずれにしろ、国際会議などが秋に何回かあるわけで、そのような機会を通じて(首脳間で)対話していくことは極めて大事だ。日ロ関係は極めて重要だという位置づけは、全く変わっていない」
・・・・・・コメントする気にもなれない、は生真面目に当たり前すぎて、セリフの書き手として、私は高得点はつけられません。
もっと、アイキャッチーな世界を飛び交うような小話風にまとめたら、上首尾であったのに、と思います。政治家としての「芸」の見せ所でしょう。
私の実業界の友人で英国相手に取引している人から聞いたのですが、英国から輸入した洗剤の中に、スコップが1つ混じっていたのだそうです。
無論、抗議はするわけですが、「あいつら、まともに抗議しても有色人種のいうことなど、フンと聞き流されておしまい。そういう時は、“スコップが混入していた。誰に返却していいか解らないので、今度からスコップを洗剤の中に入れるときは、名札をつけておいてくれたまえ”とやると、彼らは笑いながらすんなり、謝罪して来る」
私みたいな感情家はとてもじゃないが、英国人相手に仕事は出来ないな、と感じ入ったしだいです。しかし、官房長官という海外相手の要職にある方なのだから、
「今後日本の領土に関して、ツイッターで呟くときはウォッカで泥酔してない時に願いたい」
ぐらい、返して欲しかったな、と思うのです。
そう、さりげなく「日本の領土」と織り込むのがミソ。
と言って、激情家の私が官房長官だったとして、そんなゆとりのある応答が出来たかどうかは、甚だ疑問。しかし、国会にしろこういう場合の記者会見の時にしろ、原稿を書かせてくれないかな、と思うことはたまにあります。人の事なら冷静に対応できるので。
原稿で感心したのは安倍総理の70年談話で、日本語の特色を駆使、謝っているようで謝ってない、玉虫色のいい意味で、とてもいい加減な原稿でした。