鳥越氏の会見を、午後本日のオンタイムでほぼ全部見ました。
古賀氏の乱入がむろん予調和なのですが、田舎芝居臭ふんぷん。
鳥越氏が出馬を決めた動機というのが、与党が憲法改正に必要な
議席数を占めたから急遽・・・・・というのですが、はて?
ジャーナリストの氏が、結果を読んでませんでしたか?
私ですら、今回の結果は見えていました。
自民党単独ではまだ改憲は無理、しかし与党全体では
三分の二を占めるであろう、とその程度は。
そんなに、先を読むに難しい選挙であったとは思わないのですが。
蓮舫氏の大量得票も、織り込み済み。
ひょっとして、出ない出ないと言い続け、唐突に
登場、という「劇場」を狙っていませんか?
古賀氏が引っ込んで、その後にソプライズ登場というシナリオでは
ありませんか?
鳥越氏と古賀氏が、握手して撮影用のポーズをお互い取りながら、
場慣れした鳥越氏は、撮影用の「いいお顔」で心地よさそうにフラッシュを
浴びていたのですが・・・・
なかんずく、私が思わず「そりゃないだろー」と画面に向かって
言ってしまったのは、鳥越氏が「公約は」と問われた時。
突然なので、用意してないと言うのはまだしも、小池氏や増田氏、宇都宮氏の
公約も知らない、とおっしゃったのには耳を疑いました。
しつこいようだが、素人の私すら知っています。それをジャーナリストの
鳥越氏がご存じない? あたかもジャーナリストとしての無能宣言では
ないでしょうか。
ご本人も公約とまでは言わなくても、自ら都政に手を挙げたからには
理想はあるはず。それすら述べられないのでしょうか。
しかも気になったのが、私の聞き間違いでなければ与党が三分の二の
議席を占めて、安倍政権に危機を覚えたから、という意味のことを
仰った気がするのですが? 出馬の動機が国政への危機感である、と。
しかしながら、それはまさしく舛添氏が愚かしく勘違いしていた点であり、
都政は国政と違う。政府への危機感で都知事選に立たれるというのは、
動機としていかがなものでしょうか。
都民が欲しいのは自治体の長であり、国会議員もどきではありません。
都の全国一低い出生率の数字も間違うし、冴えない会見でした。
それにしても、小池、増田、宇都宮、鳥越氏とメジャーが出揃ったところで、
一人突出して公約が具体的で独自性を持っているのは小池氏のみ、
あとは五輪関連、待機児童・・・・と似たり寄ったりで、それは
舛添氏も言っていました。
あと、つまらぬことで神経にひっかかっているのが、テレビでの
報道が「増田氏、小池氏」と、必ず増田氏を先にアナウンスすること。
これはなぜ? 無意識の男性優位でしょうか。それとも
意識的小池氏disり?
先に手を挙げたのは小池氏なのだけど。
石原伸晃氏他が、小池氏が党に対して無礼だと怒っているのですが、
都民に対して無礼であり続けたあなた方が何を言う・・・と言いたいのです。
舛添氏擁立、結果的に無罪放免の幕引き、中身ウヤムヤ。
小池氏の無礼は、意図的武器としてのそれですが、石原氏他都議会の
皆さんのそれは、構造的腐敗です。
外国人参政権推進派の増田氏を、外国人参政権反対と明快に打ち出している自民党が擁立する国民への「無礼」は、小池氏の無礼より悪質でしょうに。