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Channel: 井沢満ブログ
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漢方と西洋医学

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慢性となってしまった蕁麻疹の改良のために、漢方クリニックに
半年間通っても駄目で、どうしたものかと考えあぐね歩いていたら
目に入った「アトピー・蕁麻疹専門」の看板文字。
ふらりと誘われるように入ったら、ここがなんとまた漢方。

しかし、それまでの漢方と違ったのは血液検査してくれたこと。
すると、腎機能の値が少々、思わしくないとのこと。

「お腹が異常に膨れてるのが、気になります。腹水の可能性も
あります」

酷い場合は人工透析の可能性も、と告げられ透析と言えば延命治療。
それはやらない、と昔からの主義。生命いよいよ終盤か、それならそれで
生命のショートカット自体はかまわない、と腹を決めて漢方医に
言われるまま、一般クリニックに出かけたのです。
もっと詳しい検査がてら、大病院腎臓内科への、紹介状を書いてもらおうと。

病院を今まで避けていたのは、ステロイドを使われたくないこと(ステロイドも使いかた次第のようですが)、アレルゲンを特定するのにえらく手間隙かかること・・・・などですが、そうも
言っていられなくなり、一般クリニックに出かけたのでした。

エコーを受けること、10分程度のことだったと思います。
「分かりました」と、拍子抜けするほどの簡単さ。

2つある腎のうち、1つが機能していず水が溜まっているとのこと。
若いうちからそうなのだそうだ。そういえば、むくみやすかった。
「腎嚢胞(じんのうほう)」と五十代くらいの先生は書いてくださった。
嚢胞の嚢が手書きで書けるって、凄い。

「手術が必要ですか?」
「いいえ。よっぽどひどくなれば、水を抜くのですが、そこまで行ってません。肝臓に小豆大のポリープがありますが、これも無問題」
「あの先生・・・・」
「はい?」
「膨らんだお腹は、腹水のせいではないのですか?」
「単なる脂肪です」
「・・・・・・・脂肪取りに、EMSってお腹にパッドを張って、プルプルするの整体治療院でやってもらってるのですが、構いませんか」
「どうぞ、プルプルおやりください」

そして処方された薬が、錠剤で一粒を一日2回の手軽さ。
漢方はそのための、バッグを持つくらいどっさりだったのに、何というあっさりさかげん。
漢方が塗り薬含め、保険が効かないこともあり7千円から2万円かかっていたのに比べて、千円ちょっと。

で、1錠のんだら痒みがウソのように消え、蕁麻疹も10時間経過しても出ない。
拍子抜け。1年間の苦闘の果てに出会った1錠の薬で、症状が(今のところ)
止んだ。忌避していたステロイドも無し。
アレルゲン無関係の腎臓機能の問題だったのです。

漢方は体質改善のロングターム、西洋医学は短期決戦の対症療法と知ってはいたが、今回は、西洋医学にどうやら軍配。

アレルゲンは関係なかったが、血液検査の結果ではアレルギー体質ではあるそうな。微妙な気温差による鼻炎など、それ。蕁麻疹も鼻炎とリンクしているようです。

整体に行って、お腹にプルプルをやってもらいながら、整体師のお兄ちゃんに
「腹水じゃなく、脂肪だって」と説明したら、ひーひー笑い転げるので、
「あのね、君、受けすぎですから」

そのうち、仕切りカーテンの向こうから、うら若い女性の声。
「あん、あん・・・・・うぅ・・・・・やん、イタい・・・・・優しくして・・・・・あぁぁ・・・・・・・」

笑いをこらえている私に整体師、
「単なる治療ですから」
「わかってます」

そう言っている間にも、お隣から、
「やん、そこ、やだ・・・・・やめ・・・・、あ、そこ、気持ちイィ・・・・あぁ・・・・・はぅ・・・・・」

私だって、身体の部位によっては、
「やめて、いや。・・・・・あ。そこ、いい~、もっと」
と言いたいのを我慢してるというのに、傍若無人な女だなあ。


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