今年度の「ミス日本」が尊敬する女性として、フランクリン・ルーズベルト夫人、エレノアの名を挙げ、褒め称えていることに驚いたことは、昨日書きました。
フランクリン・ルーズベルトこそは、その人種差別主義と日本人憎悪とにより、日本を先の大戦へと追い詰め、煽り立てて行った、日本人にとっては本来の意味での“戦犯”であり、その妻を尊敬するとは、このミスは本来の日本人なのか? とさえ実はいぶかしかったのですが・・・・・
ミス日本がエレノアの名を挙げた理由を、非公開コメントで教えてくださった方がいます。(非公開の理由は表に出すと、著作権に抵触するからです)
日本にとっては、原爆投下を肯定する忌まわしいエレノアがアメリカでは夫を支えながら、自らも社会貢献して生きた女性として讃えられていて、有名な絵本作家が素敵なヒロインとして描いていて、いま女子大生となっている日本の娘達が、ちょうどそれを読まされた年代のようです。
人間は多面体ですから、見る角度を変えれば同じ人間が悪人にも善人にもなります。原爆投下すら、アメリカ人から見れば「戦争を拡大しないための、やむを得ない手段だった」ということにもなります。
私はこれは過度の自己正当化であり、投下の目的は「人体実験」でさえあったと思っていますが。また、数回の大空襲含め、赤ん坊など無力の非戦闘員たちの大量虐殺であったという認識です。
この間「沈黙」という映画を取り上げ、宗教についてもやや述べましたが原爆投下の「エノラ・ゲイ」には、確かカトリックの神父が乗り込んでいたと記憶しています。投下の自己正当化に、宗教の権威と安心感が必要だったのでしょう。
また、飛び立つエノラ・ゲイを見送ったのはプロテスタントの牧師二人でした。
私の推測に過ぎませんが、おそらく広島に原爆を落とした乗組員にはカトリックとプロテスタントとがいたのでしょう。
欺瞞です。
異教徒は彼らにとっては人間以下の「動物」ではありますが、本来の意味で言うところの「神」が、悲しみも喜びも白人キリスト教徒と同じく心に持つ人間たちの大殺戮を喜ぶわけもなく。
・・・・・・・気になったので調べてみたのですが、エノラ・ゲイの乗組員には公表されている12名以外に13人めがいて、それがカトリック神父、ジョージ・ザブレッカであったとする資料が拾えました。
証言者として、ニカラグアのデスコト当時国連総会議長のお名前と。
http://www.mofa.go.jp/policy/un/remark0908.html http://www.tomabechi.jp/archives/50868404.html エノラ・ゲイを見送った二人のプロテスタント牧師についての、資料は今見当たりませんが、サイパンの博物館所蔵の写真があり、その写真に添えたナレーションがあるそうです。 エノラ・ゲイ機長のポール・チベッツがカトリック教徒だそうなので、他の乗組員にプロテスタント教徒がいたのでしょう。これを「呉越同舟」というべきか。いずれの教徒も広島に第両殺戮に向かうという機内にいたわけでこういう極端な構図で、カトリックとプロテスタントとが肩を並べ、また投下された広島や長崎にもカトリックとプロテスタントの信者がいたことを考えると、宗教の持つある種の茶番、ある種の偽善をまざまざと見せつけられているような思いをいだきます。 「沈黙」の遠藤周作や、スコセッシ監督がこの事実を知ったらどんな感想を述べるでしょうか。
話が逸れましたが、今年のミスがエレノアの名を挙げたのは絵本からのインプットであろうという、読者さんの推測は当たっていると思います。
蓋を開ければなーんだ、という単純なことだったのですが、なーんだで済む問題ではないでしょう。少なくとも日本人にとっては。
絵本作家も、日本に紹介の翻訳者も、そして出版社も無邪気なだけで、政治的策士とは思えないのですが、しかし結果的に日本の少女たちへ洗脳教科書を与えることになっています。
いや、アメリカの児童たちにとっても、自国の原爆投下の正当性を無意識下で刷り込まれる絵本です。誰が、どの国がどう悪く、正しいという価値観ではなく「人として」原爆投下について考える機会を奪い、思考停止の麻痺剤になるごとき絵本を、私はいいとは思いません。
非公開コメントと言えばこれも昨日、記したいがらし朝青氏についても、いくつか情報を頂いていて、興味深く拝見しています。
下さった方々、ありがとうございます。
私はつくば市における弟さんの評判云々より、いがらし朝青氏自身の政治的立ち位置を具体的に知りたいと思っているのですが、それは朝青氏と同年齢の与謝野信氏もそうなのですが、抽象的な志を述べるだけで本心が見えません。
現区長の石川雅巳氏については、ブログを読んで勉強してみたりなどしています。(路上喫煙禁止条例って機能しているのでしょうか、この街を歩くたび路上喫煙者を相当数見かけます)
全国規模で注視されている割には、それぞれの候補者に関する情報が乏しく「食い足りなさ」感を持て余す選挙です。もう選挙まで間がないのに。
私が五十嵐朝青氏について端的に知りたいのは、中国人が押し寄せる秋葉原を擁し、また住民としても増えている(不法滞在者も多いと思われる)千代田区の区政をどうハンドリングしていく人物なのか・・・・ということなのですが、これは地元有権者の利害が大きく絡んで来ることなので、質問するのは選挙間近の今は、酷でしょうね。
私は同じ質問を、与謝野信氏、石川雅巳氏にもぶつけたく、合わせて対韓国にいかなる認識を持っているかを知りたいのです。その歴史観も。
が、誰もその肝心な「愛国度チェック」に対し答えている人はいません。
まぁね・・・・・と半分は候補者の皆さんの、微妙な立ち位置は理解してもいるのですが、千代田城と国会議事堂を有する区長の政治姿勢は、むろん国政とリンクします。
非常に個人的な、乱暴な希望を述べれば実は、中国で国防動員法がいざ発令され、千代田区に在住の中国人たちがいっせいに人民軍兵士として立上がった場合の対策を(区として)想定しているか、また沖縄より上陸の人民軍の目印になりかねない、駅や停留所、案内板の中国語表記を撤廃する、などという公約を掲げる威勢のいい候補者が出ぬものか、と夢見たりするのです。
それにしても、駅に町にあふれる中国語とハングルを管轄するのは、どこ?
誰の方針? 不勉強で知りません。
中国や韓国で、日本人相手の商売をしているところ以外に、日本語表記のあるところはありません。日本は全国規模で、ハングルと中文がばらまかれてませんか?
末尾ですが、絵本他、情報をくださった方々へ改めてお礼を申し上げます。
*誤変換他、後ほど推敲致します。