たまたま見たのが「黒革の手帖」で、二話のみいずれも途中からという
半端な見方なのですが(連ドラをじっくり続けて見るほどの時間もなく)、それでも面白い。
武井咲さんはお付き合いがありませんが、その和服姿のあでやかなことに
目を奪われています。
利用した男に罵られ「お勉強させていただきました」という決め台詞に
ゾクゾクしています。
しかし武井さんの衣装に、視聴者から物言いがついているそうです。
客に伴われアフターで訪れる高級寿司屋に、武井さんが店のままの
華麗な衣装で訪れるのは変、だと。
聞けばなるほど違和感はあるのですが、あり得ないことでもないような?
(私は知らない、ということを前提です)
火灯し頃の銀座をそぞろ歩けば、時々はっとするほど美しい、見るからに
素人さんではない風情の女性が、それも和服であったりすると
つい足を止めて、いい趣味のお太鼓が歩調に連れ銀座の灯りの海へとゆらいで遠ざかるのを眺めていたりします。
それから考えると、銀座のお姐さんたちの出勤は最初から「仕事着」なので、
もしアフターのために着替えるとなると、店内に普通の服を置いてなければ
ならないのですが、そんな面倒なことするものでしょうか。
「夜に抱かれて」というホストの世界を描いた時、岩下志麻さんに
銀座ママを演じて頂いたので、岩下さんとご一緒に現役ママさんには取材させて頂いたのですが、アフターの衣装のことまでは、聞いていません。
当時、銀座が不況で昼間、配電工のアルバイトをやっている銀座ママが週刊誌ネタになっていて、ドラマではそれをそのまま借用したのですが、視聴者の方から「そんな、馬鹿なことはない」と抗議のお手紙を頂きました。
当時は作家あてにファンレターもクレームも来ていました。それも手書きで。
今思えば、いかに現実にある話でもドラマ的に違和感があれば外したほうがよかった逸話だなあ、と思います。
が、素人が外野から見ているだけでは解らない常識・非常識がどの業界内にもあります。と言って、アフターの際のホステスさんの衣装がどうなのか、知らずに書いているのですが。お盆過ぎてこちらの体が一夜程度は空くかもしれない頃、友人の銀座ママさんと食事の約束をしているので、その時訊いてみます。
もう一つ、これは初回からきちんと2回めまで見ているドラマが有り、それは「あいの結婚相談所」で、入会金200万円。成婚率100%という、コミック原作のドラマなのですが、山崎育三郎さんが演じるキャラの「きもかわ」ぶりが、くせになりそうな。
突然歌いだしたり、踊ったりの破天荒シーンも好きです。
普段なら見ないたぐいのドラマなのですがタッグを組み複数の作品で国内外の賞を得てきた盟友である竹園元プロデユーサー・演出作品なので、時間もないし冒頭だけでも・・・・と見始めたらハマってしまい最後まで、どころか2回めも見てしまいました。
http://www.tv-asahi.co.jp/aino/
主人公が、元動物行動学者という設定も秀逸でそれにひっかけたセリフも計算が行き届いていて、昨今のコミック作家さんはひょっとして若い脚本家たちより発想が柔軟かもしれません。
ドラマ現場も様変わり、若い脚本家たちが多様な作品で腕を磨き感性を養う現場が激減しているせいもあるのかもしれません。
昔は、下手したらドラマがコミックに追いつかないな、と思わせる作品はそんなになかったと思うのですが。山岸凉子さんの「日出処の天子」や、これ純文学だよなぁと思ったのが、猫を少女として描いたようなコミックでタイトルは失念しましたが、感性が柔軟で素敵でした。
誤変換他、後ほど推敲致します。