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「平和」という言葉のいかがわしさ

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平和という言葉に、年々いかがわしい響きが添うのは平和憲法というごとき
日本弱体化のまやかしにとかく「平和」の文字がかぶせられることからであろうし、
またノーベル平和賞授賞の基準に、時として不透明さがつきまとい見当外れであることも、
平和という言葉をいかがわしくしている原因の一つであろう。

 ノーベル平和賞への違和感

上記の拙文にて、サーロー節子氏のスピーチの一部が日本にとって不公平であり、
故なき日本叩きになっていることは述べた。

誰一人触れようとしないので、私ごときがサーロー氏の発言の理不尽さについて
書かざるを得なかった。

思えば、その内容以前に被害者としての居丈高な物の言い方に抵抗感もあった、と
正直に言っておいたほうがいいだろう。それともうその意味では”日本人ではなくなった”
ヘアスタイル、メーク、「上から」の物の言い方などへの心情的違和感もある。
日本人としての地平からの発言ではない、と余計に感じる、という
意味でだが。形だけのことを、言っているのではない。

日本人として祖国をさばいているのか、戦勝国側の「外人」として
日本を打ち据えているのか、とこれは感情論でしかないけれど。

仮に感情を排し理性で反論するとすれば、核のみを悪者にしたとて戦争はなくなりはせず、
むしろ核の抑制力が外れたら再び大国間の戦争が始まる、という側面を
見据えるべきであろう。

これについては、橋本徹氏が明確に述べていることを、コメント欄で教えて頂いた。

http://president.jp/articles/-/23968

一部を抜粋させて戴く。

 

 

しかし核兵器がなくなることで、今落ち着いている大国・強国間の戦争が勃発してしまっては元も子もない。

 

世界の大国・強国が核兵器を保有して以後、大国・強国間の大戦が勃発していないことは確たる歴的事実である。もちろん大国・強国間の大戦が勃発していない理由が核兵器の相互保有ではないかもしれない。しかし今のところ核兵器が存在する中で大戦が勃発していないという確たる事実がある以上、核兵器廃絶という変化が生じても、これまでと同じく大国・強国間において大戦は勃発ないということをしっかりと論証する必要がある。つまり核兵器が存在するから大戦が勃発しないという論証ではなく、核兵器が廃絶されても大戦は勃発しないという論証が必要なんだ。核兵器の廃絶を唱えることはその論証ができてからのことだ。

 

                          --------------- 抜粋 終わり -----------------

 

人や国を滅ぼすのは核ばかりではない。

米国戦略爆撃調査団によれば「大空襲」により30万人以上の死者が日本には出て、
1,500万人が家を失った、とされている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%9C%AC%E5%9C%9F%E7%A9%BA%E8%A5%B2#合計死者数

 

原爆による被害が、投下の当年に広島14万人、長崎が9万人である。
計22万人。

大空襲での焼死者、死者のほうが上回ることに留意。

もっとも、原爆による死者は投下の年以降にも出ているので、単純比較はできないし
また、比較自体が目的でもない。

「核だけを特殊にあげつらっても、戦争がなくならなければ、意味がない」
「大量殺戮は他手段で延々とあり続ける」
「核による戦争の抑止力は、残念ながらある」

と、この2点を現実論として私は述べたいのだ。

核の肯定では、無論ない。

ただI CANの人たちが述べるほど、核廃絶が平和の保証にはなりえないのだと、
それを指摘したい。

出典を失念してしまったので、説得力にかける憾みがあるが・・・・
アメリカが北を武力攻撃したら、北は東京を核攻撃する、という
シミュレーションを何かで見た。

アメリカ側の軍事関係者のシミュレーションであったと記憶しているが、定かではない。
シミュレーションに過ぎないが、しかし荒唐無稽の仮定論でもない。

東京がやられないためには、核を・・・・・というより、核をもし日本が保持していたなら
日本は今のように、北朝鮮の核と、中国の侵略に怯えることはないのだ、と少なくとも
これが現実に即した姿であろう、と私は思う。

繰り返すが核の肯定論ではない。そんなもの、核は廃絶すべきだ。
しかし、一カ国でも核を保持している国がある限り、核廃絶論は
画餅なのである。

以下、サーロー節子氏のノーベル賞授賞式会場での講演抜粋。

「『核の傘』なるものの下で共犯者となっている国々の政府の皆さんに申し上げたい。私たちの証言を聞き、私たちの警告を心に留めなさい。そして、あなたたちの行動こそ重要であることを知りなさい。あなたたちは皆、人類を危機にさらしている暴力システムに欠かせない一部分なのです。私たちは皆、悪の凡庸さに気づかなければなりません」

サーロー節子氏に問う。

日本が敗戦後のあの状況下で、アメリカに逆らい核の傘の下に入る以外の選択肢があっただろうか?

戦勝国により軍隊を持つことを禁じられ、まして核など持たぬ防衛的には法律上手ぶらに近い日本が
北朝鮮の核の脅威に対し、いかに対峙すればよいのかお示し願いたい。

あなたの論は、日本は防衛などせずやられるままになっていよ、とかつての戦勝国にして安全圏の
カナダから言っているようにさえ聞こえかねないのだが、いかがか?

以下、物事を明確にするための仮定論に過ぎないが・・・

あなたは日本とカナダが開戦となった時、どちらと戦うのか? 一国民としての立ち位置を明らかにされたい。
現在の軍事状況下で「地球人です」という回答は、残念ながらあり得ない。

平和と核廃絶を「心情で」叫ぶのは実に簡単で、誰にも出来、また大方の賛同を得る。
が、現実の前には無力である。

叫び続けることの力は、無論ある。時間がかかるにせよ世界世論の形成は重要である。しかし、その傍ら
日本を貶めるのは、筋違いである、とそれをあなたに申し上げたい。

 

 

    誤変換他、後ほど。


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