女優さんが、私に衣装の相談をしてくる、と書いたらそれが作家の領分なのか、
と不思議に思う方がいらしたのですが、役作りも衣装も普通は演出家領分で、
私がやや特殊な作家なのかもしれません。
今回は衣装もト書きで指定しています。
打ち合わせで説明するのは難しいときは、自分がその格好で出ていき、
「こんな感じ」と見てもらっています。
すると、演出家がその写真を撮って、スタイリストさんに渡し、というふうです。
間もなく「ドラマ誌」にシナリオの1回目が載りますが・・・・
5話目に書いた衣装指定は、たとえばこんなふう。
◯にはシーンナンバーが入ります。
◯「桃の秘密」外(深夜)
「CLOSED」のプレート。
◯同・店内
亮、茜、遥飛が訪れている。亮は、下に書生シャツか普通のワイシャツを着込んだごくごくカジュアルな着物に、マント、ソフト帽といういでたち。着物は意図的おしゃれで、敢えて季節外れのたとえば麻とキュプラ素材のペラペラ、羽織りもそれに準じて。風が吹けばめくれて、足が見える軽い素材で。履物はブーツでもスニーカーでも、草履ふうの下駄でも良い。この場では帽子は脱いでおいてよい。
そして、シナリオには指定していませんが、演出家とプロデューサには、場合によったら
アームウォマーをつけさせて、とメールしています。
人から頂いたものですが、これをつけると暖かさもさることながら、着物に、
より洋服感が出るのです。
袖からちらっと出る程度ですね。
若い役者さんたちとの飲み会、主役の二人にロケの予定が割り込んで深夜のスタートとなり、
場所も深夜には締める三軒茶屋のワインバーから、朝四時までやっている西麻布のワインバーへと変わりました。
市原隼人さんと初対面の席で、私がワインを飲んでいたのでのんべと思われての場所設定なのかも
しれません。たぶん、そう。
家では一滴も飲まないのですが。
ボルドー系のワインが美味しく、料理も出す店だそうです。
誤変換他、後ほど