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Channel: 井沢満ブログ
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ローマ、ミュージカルの殿堂で

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私が原作を手掛けたミュージカルが、近年イタリアの劇場で
上演されているのですが、このほどローマ市内のミュージカルの殿堂、
この舞台に上がることがイタリーの役者にとっては大変な栄誉であるという、
システィナ劇場での上演が決まり、作品の版権を預けてある代理店の社長さんと
私に来ないかと、声掛けがあり・・・・・。
この代理店フェアベルさんからは単発ドラマ「花嫁の父」の原作、「ゆきの、おと」のコミック版も
出して頂いていて、長いおつきあいです。(小説版は講談社からです)

フェアベルの社長さんから転送されてきた、あちらのメール内容から俳優さんたちやスタッフの人達の高揚が、伝わって来ます。
自分が書いた原作作品の海外での上演も吉事ではありますが、しかし作品に関わったイタリアのアーチストたちが檜舞台(イタリーの歌舞伎座みたいなものか?)に立てることに至福を感じ、またできれば観客の人達が楽しんでくださるなら、作家としては冥利に尽きます。

I want to inform you and Mr Mann Izawa that in May 26, 2018, Georgie The Musical will be staged at the Sistina theatre in Rome.

 The Sistina theatre is considered as the temple of Musical in Italy. A privilege for any artist and theatre company to perform in this theatre.

It will be the first real theatrical debut for Georgie the Musical. Finally!!!!!

The Sistina Theatre, trusted us and this is a big opportunity for me to present my Musical in a very important stage.

Could be amazing to have both you in Rome in May for this single event at the Sistina as guest.

 

 イタリーの人の英語は、彼らにとっても外国語だからかスラスラ頭に入ります。

海外旅行が億劫で、もう3時間以上のフライトはしない・・・・と
心に決めていたのですが、5月のローマはきっと素敵だろうし、それにあそこは
街中が美術館・・・・街の統一された色彩感覚が素晴らしく、同じ黒なのに
なぜイタリアの黒はこうも、ふかぶかと艶めいて美しい・・・・・?

行こうかな・・・・と思い立ったはいいが、事務的なことは全部人任せで来た身、今は秘書も持たず、チケットやホテルの手配、不慣れでまあぶきっちょなこと。

往復と現地での付き添いは一人お願いしましたが・・・・

ローマは30年ほど前に行ったきり。オランダの女王陛下がお泊りだったホテルが、
宿泊先でした。好奇心でそのフロアに行ったら廊下を、銃を肩に置いた衛兵が往復していて
慌てて引き返したことなど思い出します。

灯ともし頃になると、夜会服に身を包んだ人々がロビーに華やかな波のように押し寄せ、男性群の
タキシード姿を観ながら、私は「公式の席では絶対、タキシードは着ない」と
心に決め、後年アカデミー賞の授賞式に招待枠でハリウッドに呼んでもらった時も、着物にしたしだいです。
何百年の伝統に洗いぬかれ、体型もそのような「本場」の男たちの前でタキシードなんか
私が着たら老けた七五三です。

今時の若者は足も長く洋服も身につき、大丈夫なのでしょう。

ローマでは原作者ということで、多少のイベントもあるかも知れず着物かなあ、重たいなぁと
思っているところ。帯草履まで加えると結構な嵩になるので。

バブリーな時代に局の人達が全てを手配、従いて来てくださるような旅に慣れているので、
いやぁ私にとって個人的な長旅は結構な苦行なのです。

うんと先だと高をくくって、気軽に航空券をあたってみたら付き添いをお願いした人との
続き席がなく、驚きました。聞けば、ファーストやビジネスは座席数が少ないので
早々埋まるのだとか。結局、通路を挟んで隣同士、という席で妥協。
付き添いは機内の退屈紛らわしの話し相手、という意味もあるので、やれやれ。
時どき言葉を交わす程度のことは出来るでしょう。
高所恐怖症にやや閉所恐怖症が入っているので、機内は落ち着きません。

5月ですが、着物は薄物を持って行きます。イタリアの空気に映えるような華やいだものが
いいのかもしれません。

ローマは数日間を取ったので、オプションでベネツィアとか・・・・もし「呼ばれれば」
聖者のアッシッジに足を伸ばすかもしれません。

ローマからアッシッジへの電車は約2時間半、途中下車も出来るので、心惹かれた駅で下車、
田舎を歩くとか。イタリアかフランスの田舎は一度歩きたいと思いつつ、諦めていたのですが。

5月は定宿の果樹園ホテルにまたファスティングと執筆を兼ねてこもるつもりが・・・・イタリアじゃあねえ、
逆コース・・・・ですね。スタッフや俳優さんたちとの会食もあるかもしれないし。

写真は、ミュージカル版「ジョージィ!」が上演される、「イタリア、ミュージカルの殿堂」
システィナ劇場です。

 

 

アカデミー賞の授賞式に招待客としてハリウッドに赴いた時の劇場ロビーが
こんな雰囲気でした。スターやハリウッドの業界人ばかりでしたが。
「羊たちの沈黙」でジョディー・フォスターが主演賞を獲った時なので、
もう随分昔のことです。

忙しい真っ只中で、映画など見ている暇もなくスターも誰が誰だか。
胃痛で授賞式後の映画人達のパーティにも出ていないし。
ハリウッドで仕事をしようと、サンタモニカに家まで見に行ったのですが
諸般の事情で、ならず。それらの経緯は、いずれかの折に。

アカデミー賞では、ダスティン・ホフマンと「アイラブ・ルーシー」のルシル・ボールだけは
分かりました。「アイラブ・ルーシー」はモノクロ時代のアメリカのテレビ・コメディです。
今なら映画はかなり見ているので、授賞式でもミーハーになっていられそうですが。

 

 

相当大きな劇場のようですね。

 

ローマのH.I.S支社さんのHPから画像の転載許諾を頂いて、使わせて頂きました。

https://blog.his-j.com/rome/his_1/

 

その御礼にといおうかこれもご縁だと、チケットやホテルの手配は、日本のH.I.Sさんにお願いしました。

 

調べていたら、イタリアの田舎に行くバスツアーがローマから出ていて、そのバスに乗ると
日帰りで幾つかの田舎をめぐり、最終地が聖地アッシジという理想のツアー。
これも、日本のH.I.Sさんで予約して行き更に余力と時間があるようであれば、ミュージカル上演のシスティナ劇場の近くにH.I.Sさんのローマ支店があるので、そちらでアレンジして頂こうか、と。

イタリアは昔行ったきり、知識も土地鑑もないのでホテルの至近にH.I.Sの支店があるのは心丈夫です。
と言って、ホテルは未定なのですがテルミニ駅そばの四つ星か五つ星を考えているので、いずれにしても
徒歩距離なのです。たぶん・・・・。

 

連ドラの最終話執筆に匍匐前進しつつ、今日は降って湧いたイタリア行きのあれこれに
時間を費やしてしまいました。

今夜は珍しく、徹夜するかもしれません。って、夕方からさっきまで寝ていたのですが。

 

2018年版のGeorgie最新情報です

https://www.georgieilmusical.com/

作品がイタリアで独り歩きしているのが、興味深く思われます。
少女向きコミックの原作として書いたのが、もう30年以上も前のことなのです。
何がイタリアの人々の琴線に触れるのか解りませんが、まず書籍、アニメとして
欧州数か国に出ていき、しばらく休止がありそれからミュージカルとしてイタリーで復活
しました。こうなればあと半世紀生き延びて、私の死後もイタリーの劇場のどこかで
上演が続けられたら至福です。

最高峰の劇場での上演が評価されれば、更にミュージカル版「ジョージィ!」は延命して
イタリアミュージカルの定番化してくれる可能性がなきにしもあらず・・・・・。
ここ数年こつこつと上演を続けてくれたスタッフの皆さんと、俳優さんたちのためにも、
そう祈っています。昨年度の上演に対しては何か賞を得てもいます。

いかにも宝塚的物語なので、宝塚の方にお話しようかと思ったのが20年ほども前のことで・・・・
しかし、忙しさにまぎれ忘れていました。でももう、日本ではいいかなぁ・・・・・。

苦労もなく面白がってさらさら書き継いだ物語なのですが、私の好きなジュエットコースター展開で、
そこが30年間経っても古びない理由なのかもしれません。

一方、ここ近年国内外の賞の対象として頂いた作品は、展開より心理を掘り下げるような
静かな物語で、それらから敷衍して現在放送中の「明日の君がもっと好き」を
観ている人の中には面食らっている人もいるようです。

「どちらも私です」

・・・・・システィナ劇場での上演と、私のローマ行きをあちらのファンクラブの人達に
知らせなければ・・・・。

 

台本を持ったまま動いている、リハーサル風景も入っています。

 

Georgie il Musical Trailer 2017

ローマの市原隼人さんと、白洲迅くん というところ?

 

 

 

IL TANGO DEL DESTINO - Live Teatro Orione

 

かわいい子役たちを含めたカーテンコール。大劇場になると、もっと華やかになるのでしょう。

GEORGIE IL MUSICAL: CURTAIN CALL PER IL 90° AVIS A MILANO

 

 そういえば「あすきみ」の市原隼人さんに、私が私用しているイタリアマントを衣装として(たぶん)羽織って頂くのですが、この作品中でも、俳優がイタリアマント(イタリアなんで当たり前なのですが)、翻しています。
そんな記憶もあっての、イタリアマント指定だったかもしれません。

  HO PIANTO PER LEI Official Videoclip

思わず笑ったのが、このシーン。

似たようなシーンを「明日の君がもっと好き」でも書いたので。

 

 

思えば、「夜に抱かれて」というドラマの主題歌は久保田利伸くんで、同タイトルの作詞は私が手がけ
ヒットチャートの2位に駆け上げる程度のヒットをしたのですが、このドラマでは
東山紀之くんを裸にして吊るしロープでしばいた記憶。

1994年だったか、ドラマも歌も。そう言えば、打ち上げで東山くんと、この歌をカラオケで
歌ったのでした。↓ 自分の作詞なのに、やたら難しくカラオケでも選ばない曲なのです。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm14889431


当時、確かニューヨークにいた久保田くんと電話で話し合いながら一曲を作り上げた記憶。
「禁じられたままで 届かない恋は」というフレーズの中の「届かない恋は」が
なかなか書けず、ひらめいてFAXでNYのスタジオにいた久保田くんに送ったら
「やりましたね!!」と返信が来たのでした。

「届かない」の一言が、なかなか浮かばなかったのです。作詞は字数が少ないので
セリフを書くより、苦労です。

「きれいな悪夢見続けたくて」と書いたら、久保田くんから「見続けていて」がよくないか、
と言って来て私の打ち返しが「見続けていて」という”願望”ではなく「見続けたくて」という
”意志”にしたいと説明して納得してもらいました。

久保田くんの伸びやかで官能的な声がヒットの原因でしたが、私の詞も評判は悪くありませんでした。
曲が先にあって、そこに言葉をはめていく作業がスリリングです。
久保田くんとは、メロディが先の部分、言葉が先にある部分と、混合でした。

まず全体のイメージを私が、言葉で書いて「世界観」みたいなものを説明、それから久保田くんが浮かぶ
メロディを鼻歌で、NYの電話口で歌ってもらい・・・・そこにまた私が
言葉をあてはめ送り返し、というような作り方をした歌です。

久保田くんが帰国した時、ちょうど彼の誕生日で六本木のカフェで待ち合わせたのですが、
彼が「極道の妻」のファンなのを知っていたので「はい、プレゼント」と
言ってお連れしたのが岩下志麻さんで、その時の久保田くんのびっくりした
顔をいまだに覚えています。

話が逸れましたが、イケメンを裸で吊るす話・・・・いやあ、そういう趣味はないし、不細工で体格貧弱な私がイケメンに嫉妬していたぶっているわけでもないのですが、10年に一度はやっている感じ・・・・

「あすきみ」では誰を吊るしたか? さぁ?

・・・・・・あ、そう言えば若い女性の男装を「ジョージィ!」でイタリアの女優さんにやってもらっていますが、そういえば「あすきみ」の森川葵ちゃんも。「歴史は繰り返す」のかな?

 

 

 

誤変換他、後ほど。

 

 


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