小泉今日子さんと、豊原功補くんの名前をしきりにテレビで聞く。
不倫がどうとか、ほとんどあたしゃ、どーでもよろしいのだけど、
ただ豊原功補くんに、じゃっかん思い入れがある。
昔、NHKに高校野球の少年たちを連ドラで書いたことがあり、
そこに球児として現役高校生の役でいたのが、豊原功補くん、と言えば
いかに昔の話か、解かるだろう。現在彼は52歳だそうで、
うたた感慨にふけりけり。
高校野球に青春を託したごときドラマが気恥ずかしく、最終回で登場人物たちがスタジオのセットをぶち壊すシーンにして「物語は終わった」というナレーションを入れたりなどした。要するに、今までのは嘘ッピ、宣言。
「君たちの物語がこれから始まる」とナレーションで締めた。
よくNHKが認めてくれたものだと思う。
チームの人数分の少年俳優たちが出ていたわけだが、私が
覚えているのは、豊原功補くんと永瀬正敏くんだけだ、
というのも、微妙。
永瀬くんがもと夫ではなかったか。で、豊原くんが現在の恋人?
なんで9名いる新人俳優のうち二2人を記憶しているかといえば、
豊原功補くんがやたら私になついてくれたからで、
一方永瀬くんは、泥臭くイケメンというわけでも体型に恵まれているというわけでもないのに
彼に特別な光が当たっていた。二人共まだ人々に知られてはいない頃。
とにかく、その二人に目が行った。職人としての、あっしの目に狂いはありやせんぜ、旦那。
渡辺謙さんも、人に知られてない頃、私は「今に大物になる」と予言、内館牧子がご本人にそれを伝え、しきりに照れていらしたそうだがそれをきっかけに、しばし渡辺謙さんとは文通をした。まだメールのない時代。
豊原くんは、私を記憶しているかどうか知らないけれど、画面で顔を見るたび、
あ、まだこっちの世界にいるんだ、とそこはかとなく嬉しかった。
共通項は二人共少年にしては、色っぽかったこと。
男優の芸能界での生息要件は、この色っぽさであるがどうしたらそんなものが
身につくのか、色気の正体とは何なのか、ずーっと分析しているのだが
いまだ言葉で定義できないでいる。
えげつないくらい厳しい芸能界で、まずはあの時の少年俳優二人が今まで生き延びてきたことを称えたい。脚本家の道も笑っちゃうくらい険しくサバイバルが困難だが、俳優も現場に30年以上生き延びたというただそれだけでも凄いこと。
語句解説
転(うたた)の意味 - goo国語辞書
うたた【転】とは。意味や解説、類語。[副]1 ある状態が、どんどん進行してはなはだしく なるさま。いよいよ。ますます。転じて、そうした状態の変化を前にして心が深く感じ入る さまにいう。「転同情の念に堪えない」2 (「うたたあり」の形で)不快な感じをもたらすさま 。嫌な気を起こさせるように。ひどく。「花と見て折らむとすれば女郎花 (をみなえし) ― あるさまの名にこそありけれ」〈古今・雑体〉「いと―あるまで世を恨み給ふめれば」〈源・ 手習〉
誤変換他、後ほど