金子兜太さんが、お亡くなりになったそうで金子さんには
以前俳句誌に寄稿を求められ、10句ほど駄句を出したのに、
随分あたたかい寛容な評を頂いて、今テレビに出ている
ズケズケとクチの悪いおばさん俳人と対照的。
男と女の差か? という気がしないでもない。
おばさんには私もズケズケ言われたことがあり、それはよろしいのだが
NHKの俳句王国に出演のおり、わたくしが控室として頂いていた部屋に
収録寸前まで居座られ、おかげで着物がいつまでも着替えられずその回の
着物は着付けがグダグダ。
ところで、そういうわけで親しみを抱いていた金子兜太さんなのだが
澤地久枝さんに頼まれて揮毫したのがあの「アベ政治を許さない」という
文字だそうで驚いた。
言っている内容の割に温かな丸い筆致だなぁ、と見ていたのだた
金子兜太さんだったとは。
戦争体験者の方々が、澤地さんはじめ九条の信奉者になる心理的経緯を
解らぬわけでもないけれど、基礎的なところで勘違いをなさっている。
戦後72年間の日本の状態を維持してこられたのは九条ゆえではなく、
日米同盟、つまりはアメリカの武力と核の抑止力に他ならない。
現在の憲法では、先制攻撃不可という国防にはわざわざハンディを背負わされているごとき。
平和を希求するから現在の憲法を護れ、というのは現実に則さない夢見る夢レベルのことである。
誰しも戦争を積極的に望むわけではない。避けたいから憲法改正を望む、という考え方もある。
それと、戦後72年間日本が平和であったわけではない。日本人漁師が約4千名も強制連行され虐待を受け、竹島という領土は不法占拠され、漁民の開放と引き換えに在日犯罪者の釈放を余儀なくされ、国民は北に拉致された。
拿捕された約4000人の漁民の、抑留最長年数はほぼ16年、殺された漁師もいるというのに謝罪も賠償もなく、北朝鮮へ連れ去られた少女はいまだ帰っては来ない。
これを、誰が「平和」と言うのか。口をつぐめ。
安倍総理の全てを許容するわけでもなく、慰安婦問題他中国の土地買い占め、韓国の対馬の土地買い占めに無策他、平昌行きは(行かされたとはいえ)許されざる愚行であったけれど、
私は憲法改正とともに「アベ政治を許す」。
他に残念ながら、いない。(姿勢正しけれど、器にいまだ満ちずの方はいらっしゃる)
また戦後72年間の個人では闘えない部分を考慮すると、よくやっていらっしゃるほうだと思う。
誤変換他、後ほど。