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Channel: 井沢満ブログ
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仏頂面でローマ

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徹夜で昼の便に乗ることにしたので、一睡もせず成田空港へ。

ウィークデーの航空ラウンジは人もまばらで、バイキングの料理も
食べ放題なので、つい食べすぎてしまいました。バーラウンジも
充実していましたが、ある種の睡眠薬とアルコールを重ねると
記憶が飛ぶと警告されてているし、実は経験済み。

アリタリアの機内でも早速ワインが振る舞われましたが、断って水で
精神安定剤という味気なさ。本当は、ラウンジで飲んで離陸時の
恐怖感をやわらげるつもりだったのに、ラウンジのいろいろご飯に
目を奪われているうち、飲み忘れ。

水平飛行になってしばらくしてから、ぶ厚く面白くない本を広げながら、
眠剤第一号。・・・・・・フライト半分の距離辺りで眠剤第二号(別種)

おかげで、ほとんど寝ている間にローマに着きました。

何十年ぶりですが、とりわけ感慨はなし。
街自体が美術品のようで、美意識に満ちたこの街に敬意を
表してはいるし、好きな街なのですが何しろ、旅が年と共に
苦手なので、ぶっすーとホテルにチェックイン、ぶっすーと
そのままふて寝。

今日は同行の人が初めてなので、タクシーをチャーターして
そこらへん、適当にまわってホテルに連れて帰ってちょうだい、と
運転手に頼んだら、カラカラ浴場やら、スペイン広場、コロッセウム、
などど、とりあえず親切な解説付きで案内してくれ、同行の人は
喜んでいましたが、私は車中でも仏頂面。
ついでに、明日行かねばならないシスティナ劇場を見ておこうと
連れて行ってもらい、ふーん、ここで上演されるのか、と
大きな絵看板など見上げながら。

ローマは快晴、雲ひとつない上天気。

というわけで、観光にも興味なく。どこにいっても、そうなのですが。
なにを見せても仏頂面で、かと思えば火事の焼け跡にじーっと
佇んで見入ってたりするので、ガイド泣かせの変人です。

コロッセアムなんか私にはどーーーでもよく、石の足元に
揺れている草花のほうに目が行くのです。

 

旅行嫌いの人間の旅行記って、実につまらないでしょ。
だって、本人がつまらないんだもの。

ホテルのベッドに仰向けになり、開け放した窓から聞こえる小鳥の声を
聴いているのは至福です。

 

誤変換他の地ほど

搭乗まで過ごしたラウンジ。 出発時以来の不機嫌をまだひきずっている2日目の朝ごはん。 30年程も前に訪れたスペイン広場。「別に・・・・」という感じ。 あとはアッシッジへ向かう途中の田舎に、やや期待。車の長時間ドライブも嫌だけど。ローマはサンフランシスコ、ウィーンと並んで好きな街なのです。 ただ、旅行が嫌なだけで・・・・・。 ホテルの窓の外で、教会の鐘が鳴っています。

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