払暁、目が覚め、直感的に体調が旧に復したことを
感じ、思い立つままホテルの庭の芝生を裸足で踏みながら
歩き、そして靴を履いて山頂の温泉に向かう。
鶯の声がまだ響き渡り、山にはまだ春が居残っている。
ホテルを出たのは5時だが、すでに陽が昇っていて
湯の中から日の出を仰ぐプランは潰えた。
後で調べたら、この時期の日の出は4時半。
それでも、湯と朝日に身を浸しての朝は法悦。
富士が正面にくっきりと見え、早朝なのに
それなりに人がいる。
外にある計3つの湯船のうち、一つが底浅くいい具外に
ぬるいので、平たい石に寝そべり小一時間でも
まどろんでいられる。
山頂の湯場では、朝食を供していて、迷ったが体に
問うてみたら、塩分を含んだスープを飲みたがって
いるようだった。
もともと、味噌汁にたくあん、納豆に生卵という
シンプルな内容なのだが、卵は食さず、ご飯も
ほんの三口、ほぼ味噌汁と納豆だけの朝食が
清々しい。
自販機で水を買うが、中身はそこらの草に与え、
湧き出ている地下水をペットボトルに詰めて
ホテルまでてくてくと下る。
いい具合に体がほどけて、眠くなっている。
一眠りしたら、書けないでいる原稿の冒頭なりと
書いてみようと思う。
ローマでの動画を「あすきみ」の若手に送ったら
白洲迅くんからは「凄い人」、森川葵ちゃんからは
「ローマに着物、素敵」とラインで返信が来た。
誤変換他、後ほど。