自らの体験から、実感的に麻の実オイル(hemp seed oil)が優れていることは先稿で述べた。
種子といわゆる大麻とは異なるが、今回は広く「麻」ということで
述べてみたい。吸ってトリップする次元はちょっと置いておいて頂けると
幸い。現状法律があるのは事実で、勘違いされると鬱陶しいので。
それにしても、太古より日本では使用されて来て、それをトリップに
用いて問題を起こした連中などいなかったようだが。
密教の護摩焚きに変性意識をもたらす助けに用いられたという
事実はあるが、一般にはごく普通に有効な植物として
用いられ、神事にも関わって来た。
これをGHQが禁じたというのは、おそらく神域に関わる日本人の精神封じと、
それから麻は多岐に製品ができるので、日本人にそれを開発させると
アメリカが日本に買わせたい製品が売れなくなってしまうということがある。
害なら煙草のほうが実質的害がある。
神道は、精神性への「道」であり、柔道・茶道・華道・弓道‥‥・・など皆同じ。
麻の封印は日本人の神性や精神性への封印であろうかとも思われる。
日本文化の中の麻の役割は大きかった。
大麻の栽培は古来より日本で行われてきたが、そのために何か不祥事が
あったという記録はないことを再度言っておきたい。
吸引するごときことは西欧発であり、いささか迷惑なことである。
大麻の栽培が、日本占領わずか3ヶ月後にGHQにより禁止されたことに
着目したい。彼らが麻の威力を承知していたからに他ならぬ。
私自身は以下の説を検証することは出来ぬので、そう言われている、という
形でしか紹介出来ぬけれど、麻の効用とされているものは以下である。
◇生育の速さ 3ヶ月で3メートル程度に生育
◇土地や体内の浄化力 放射能にも有効
◇衣料、紙、建材の材料になる
◇食糧になるので、生育早い麻は将来の食糧危機にも有効
◇石油の代替品になり、車も麻油で走る
◇医療に使える
などなどである。
大麻と神事との関わりは以下である。
◇大麻の強い生命力は、魂の象徴とされ神の依り代と見做されていた。
◇天岩戸伝説の天太玉命は、大麻の先にいくつもの勾玉を飾り付けて捧げ持っていた。
◇江戸時代。紙すき業者たちは、紙の原料の一部でもある大麻と関係が深い天日鷲命を祀っていた。
◇伊勢神宮のお札は「神宮大麻」という名で、現在はGHQ禁止令以来、余儀なく紙であるが、本来は大麻草が使用されていた。
◇かつては神棚に大麻を安置、家族で拝していた歴史がある。
◇穢れを祓う大麻(おおぬさ)や御幣(ごへい)、聖域を囲む結界のための麻紐など、注連縄や神殿に吊るしてある鈴の縄として、現在も《穢れを祓う力がある》として使用されている。
◇神事である大相撲の横綱の綱も、神社の注連縄同様に大麻が使用されている。
以上、浅くだが麻を占領軍が禁止した経緯を述べた。
今後は石油の代替品として、また医療への有効植物の可能性を考え、
また日本人の本来の精神性・・・・・強く直き魂の復活のためにも
私は麻がまた日本で合法的に用いられるようになって欲しいと
願っている。
誤解が困るので、再度記しておくがマリファナを解禁しろなどという
次元ではない。(これとて、大昔から日本は大麻が使われてきたが、
吸引する者がさほどいたとも思えぬし‥‥‥‥・事故の事例は文献に
見ない)
ちなみに神道における大麻は、「たいま」ではなく「おおあさ」と読む。
あるいは「おおぬさ」。「たいま」と読むのは伊勢神宮の御札だったと思う。
余談だが、麻のパワーを承知していたのは神道ばかりではなく、古代エジプトや
キリスト教でも同じくであった。
紀元前1万年ごろのエジプトで大麻が既に栽培され、BC5千年には衣料に用いられた記録がある。
エジプトのミイラを包んだ麻布に見られるごとく、3000以上年経てもなお風化せず原型を保っている麻の強靭さ。吸湿性と放湿性の均衡が優れている。
イエス・キリストの遺体を覆った「聖骸布」も麻である。
ヒンドゥー教においても、ガンジス川へ流されるご遺体は亜麻で覆われている。
BC2千年にはエジプト王の墓に麻栽培についての壁画があり、麻のカラシリス(巻衣)が「神に許された」ものとして、神官の衣服に使われ、神事にも用いられている。
古代人の直感というものは、洋の東西問わず侮(あなど)れないものである。
中国では古来より、漢方薬として大麻の使用があった。
日本で昔から使われてきた麻の葉模様だが、これは組み合わせによっては「神性幾何学」における象形と相似で重なる気がしているが、追求するほどの根気がない。誰かがすでに指摘しているかもしれない。
当分は飲料、食料、そして肌への塗布を通じて麻パワーを探求してみたい。