東京は夜来の雨で、しのぎやすくなった。
被災地の方々、いかにおわすや。
微細な寄付という形でしか応援も出来ぬ些末な身だが、
1日も早い立ち直りを祈る。と言いつつ、ご家族や
家を失われた人々の耳には、虚しく聞こえぬかと
も、思う。
早朝、テレビを見ていたらロンドンのジャパン・ハウスを
訪れたウィリアム王子が映し出されていて、まだ
覚めきらない目でぼんやり見ていたのだが、建物も
展示物も高尚で、いい出来栄えだと思う。
維持費が年間10億かかるらしいが、来館者数も大変多く、
ペイはしていそうでそれはいいのだが、しかし、
と言う前に私は秋葉原に「アニメの殿堂」を作ることに賛成であった。
単なる箱物行政ではなく、その後の秋葉原が更に各国のアニメや
コスプレの聖地巡礼のメッカとなっていることを見れば
一箇所にアニメの宝の如きものを収容すれば、大黒字であったろうし、
そもそもアニメの原点は、北斎などのあの大胆な構図と遠近法に
あったのではないかと思うくらい、文化的価値も高い。
それに、本家としての拠点を持っていれば中国や韓国が平然と
行うパクリへの無言の圧力にもなる。散逸しがちな原画や
セルの保管庫ともなった。
ローマで拙作を原作にミュージカルが上演された時、イタリア各地の
コスプレ族も劇場に参集したのを目の当たりに見れば、コスプレ族の
聖地巡礼先にもアニメの館はなり得て、大きく外貨を稼いだろうと
思われる。
というわけで、日本文化の発信拠点という意味でのジャパン・ハウスに
反対というわけではないのだが、500億を投じるなら
捏造慰安婦、強制連行、南京大虐殺、領土問題を
含めての、ジャパン貶めへの具体的対応拠点も欲しい、というより
慰安婦像が日韓合意の後も世界各地に増え続け、国連や各国自治体に
おけるジャパンdisり隊が驚くほどの執拗さで蠢いている現状では、
むしろそっちの対策が優先されるべきであろう、と思うものだ。
韓国にはVANKという組織があり、これは建前としては「大韓民国の正しい姿を世界中に広める」であるが、実体はディスカウント・ジャパンであり要するに
日本の評判を落とすための組織である。
しかも民間組織だが政府から公金が出ているのだ。
国家でかかって来ているのだから、私などが個人でいかに演説しようと、
書こうと無力に近く、歯がゆい思いをしている。国家で貶めに
邁進しているものを、なぜ政府は民間個々の努力を横目に何も
しないのか。
外国からの巨大な日本と日本人ヘイトに無策でありながら、国内では
ちまちまと「外国人」に寛大で日本人ばかりを縛り上げる
ヘイト法とか、いったいどこの国と国民を見ての政治なのか。
VANKの情報宣伝活動は、敵とみなしたサイトへ大量メールを送り付けたり、
公然とDOS攻撃を煽ったりもしている。スパムメール送信もやる。会員数が
10万人もいる。
政府が無策の日本人が、かなうわけがないではないか。
売られた喧嘩なら、買えよ。
ジャパン・ハウスのごとき品のいい情報発信館は素晴らしいが、しかし
世界はキャンディで出来てはいない。往々にして喧嘩は汚く仕掛けてきたほうが
勝つ。ジャパン・ハウスが「白発信」なら、VANKに類する
対抗発信基地が「黒発信」であろうか。日本が徹底的に欠いているのが
「黒発信」なのだ。
某大新聞が、ジャパン・ハウスを慰安婦問題その他へのカウンター組織として、
そんなことはやるべきではないと主張していて、私などは
大いにやるべきだと思ったのだが、しかし蓋を開ければ
「白発信」の基地であった。
なぜ、某大新聞社がそのような早とちりをしたのか、いぶかしかったのだが
探ってみると、どうも政府の最初の発想に「黒発信」もあったようなのだ。
それが、何らかの理由で目的が変遷、白一色になってしまった、という
経緯のようだ。
対外文化拠点なら、すでにニューヨークとロサンゼルスの日本文化センターが、
独立行政法人・国際交流基金が運営する対米発信拠点としてある。
しかし、一国が仕掛けてくるジャパン・ディスカウントには慰安婦、尖閣諸島
問題に対して100%、無力であった。
ジャパン・ハウスも外務省の事なかれ主義に、結局その意味では堕してしまった。
ことを起こさずに喧嘩ができるか、腰抜け。殴りかかられたら、腕まくりしろや。
「黒発信」も力強くせよ、と思うのだ。
誤変換その他、後ほど。