Quantcast
Channel: 井沢満ブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1913

お笑いを「好き嫌い」で評価していいのだろうか

$
0
0

お笑いを好き嫌いで評価していいのだろうか、と
問われれば、いいと思う。結局、好き嫌いでしか
ないと思う。

ただ、それは一般人の場合である。

芸人たちの将来が切実にかかるコンテストの、審査員の席でそれを
言い放つのは違うと思う。
たまたま私はその番組の半分以上を見ていて、たまたま
審査員の「嫌い」発言に遭遇して、いやこれはないだろうと
思った。プロにあるまじき。

審査員も結局、好き嫌いというよりもその漫才師と漫才が「虫が好く、好かない」に
価値観は帰結する。しかし、その場のために一年間を
費やしてきた芸人には、アスリートにとっての
五輪のごときもので、「嫌い」の一言で切り捨てられては
身の置き所がない。それも嫌悪感を露わに顔に浮かべて
言い放たれては。

本音を言い言葉を飾らぬのは子供がその最たるものであり、
本音が必ずしも常にいいとは限らない。ある側面「嘘が文化」である。

私はその審査員の普段の芸は嫌いではないので、個人的な
好悪で言うのではなく、プロならその好き嫌いの要因を
もっと客観的技術論に転嫁して述べる言い方もあり、それもまた
話芸というものであろうと思う。
つける点数は同じで良い。ものの言い方のレベルである。

一方暴言を吐いた芸人さんの感情は解かるが、しかし味方をするわけではなく、
彼らの言動は論外である、ということを前提にそう思った。

しかし、お笑い芸人たちの言語と感性の
反射神経の良さに常々敬服しているのだが、番組を
見ながら「しかし、もうお腹いっぱい」が正直な感想。
私はお笑いに関しては一般人なので、こういう言い方も
許されると思う。
テレビをつければ、これでもかといつも見ているお笑いのあの顔、この顔、
不勉強な政治コメントを出していることに辟易とも
するし、内輪で盛り上がっているような番組も多く、
飽きたなぁが正直なところ。

政治をネタに突っ込んだ芸人さんもいて、その事自体を
悪いとは思わぬが、いかにも不勉強。政治をお笑いネタに
引っ張ってくるなら、専門家レベルとまでは言わぬが
猛烈な勉強と、御本人に一本思想の背骨が通っていなければ。
それができれば、お笑いの世界でも未開拓な一領域を
開拓できようと思うが、今のレベルでは素人のツイッターである。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1913

Trending Articles