ヘビーなことを書き続けたので、閑話休題。
若い友人が、「とんでもなくぶっ飛んで面白いコミックを
読みふけりました」と言う。
『Back Street Girls』というコミックで、組長が
組員3人に指を詰めさせる代わりに、タイで性転換をさせ
アイドルとして売出し、大人気を得るというなんと
マッドな発想(褒め言葉である)の漫画家がいるのだろう。
「それ、オチはきっと組長自身も性転換ってことだよね」と
訊いたら、そのとおりだった。
「映画にしたら、面白そうだね」と言ったら
「映画化されています」と、そのサイトをスマホで
開いて見せてくれた。
『Back Street Girls -ゴクドルズ-』というタイトルで
『ゴクドルズ』というネーミングも上手いし、下品だと
お叱りを受けるかもしれないが、「壮絶にチン◯が消える」
「オレたちのチン◯を返せ!!」という惹句にも噴いた。
誰が出るのだろうと、配役を見てびっくりした。白洲迅くんの
名がトップにあるではないか。
白洲くんに早速メールしたのは、いうまでもない。
「ジンジン、女になるんだって!?」
すると「女になるまでの男役ですよー」と
返事が来た。「見てもらえたら嬉しいです!」
なんだ・・・・ジンジンの女役ではなかったのか、
と思ったが、映画は面白そうなので見る。
仕事で長く組んで御本人も存じ上げている岩城滉一さんが
組長なのだそうで、これにもウケたがもちろん転換前の
男までの出演であろう。生前ブログを通じてやりとりのあった
大杉漣さんも出演なさっているようだ。(ちなみに大杉さんにご出演
いただいた、私が原作とシナリオを書いた
『つま恋』の一部使用許可願いがNHKから来た。
アーカイブで放送とのことだった)
それにしても高倉健さんや富司純子さん、私的にも
お付き合いのある岩下志麻さんの東映極道ものの
何という変遷であろう。
東映極道の全盛期の頃、私は豪州で暮らしていて
それを知らず、帰国してうんと年数が経ってから
友人である三田佳子さんが出ている健さん映画を
皮切りに何本か見て、日本の男の美学に遅ればせながら
しびれたのであった。
健さん、今の韓国に乗り込んでくれないものか。・・・・と、
おっと話がまた剣呑な峠に差し掛かる。
ここらで。また。
と、締めようとしたのだが今朝のテレビで血が逆流したことが2つ。
まず、アジアカップにおける対イラン戦、相手選手のラフプレーの
汚さ、果ては日本人選手の頬を平手打ち。
「世界は汚い」、全部が日本人みたいなのではないぞ、と
改めて気を引き締めたことだった。こっちは日本の圧勝だったから、まだ
気持ちの納めどころがあるが、不快極まりなかったのが
厚生労働省の定塚由美子官房長である。
まず省の建物から出て来る時、報道カメラの羅列を意識、
作り笑顔のまま現れ、笑ってる場合か、と怒鳴りたかった。
取材を受ける間も、あれご本人は「感じ良い」微笑のつもりなのか、
うす気味の悪いニタニタ、というより笑っていてはいけない
場面ではないのか、省のトップ2という本来調べられる側に
いる人間が聞き取りと称して、第三者委員会が仕切るべき
場に居座っていたという恥知らずをやらかした直後のことなのに、
反省の欠片もない。恥を知るという言葉もこの方はきっと知らない。
天下り先を含めた人事権を握る幹部の前で、どの職員が
本当のことを言うものか。要は「まずいこと言うんじゃないよ」
という恫喝女。
この方の「笑顔仮面」をはぎとれば、睨みをきかせた
嫌ぁな素顔が容易に垣間見えるだけに、本当に朝から
気色の悪いものを見てしまった。
明るく終わるつもりが、結局これか・・・・相すまない。