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反韓・嫌韓は時間の無駄と、説く人あれど

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NEWS WEEk誌の日本語版に「日本よ!「反韓・嫌韓」は時間の無駄だ」というタイトルで寄稿しているのはジャーナリストの木村正人氏であるが、いささか異論があるので、記しておきたい。

 

https://www.newsweekjapan.jp/kimura/2019/03/post-53_1.php

>いったんその毒に侵されてしまうと、偏狭なナショナリズムのサイクルから永遠に抜け出せなくなる。それこそ韓国の思う壺だ

と木村氏は説くのだが、言い返すべきことを相手に言うことと偏狭な
ナショナリズムとは違う、ということをまず申し上げたい。

 

>日本人の耳にはギョッとするような響きを持つ「親日残滓」という言葉だが、韓国文化体育観光部の世論調査では韓国人の8割は「親日残滓」は清算されていないと回答している。

 

「日帝残滓」と聞いても特段、ぎょっとはしない。昔から韓国で言われ続けていて、しかし延々、精算できないでいる。

 

>慰安婦像問題に加えて、これだけ韓国側から焚き付けられれば、どんなに温厚で冷静な人でも反応しない方がおかしい。しかし日本は感情的にならず、現実的に対処した方が賢明だ。

感情的になってはいない。着せられた濡れ衣は晴らさねばならぬ、それだけのことである。感情的になっているのはごく一部のネット民だけであり、政府は「冷静過ぎて」、とっくにやらねばならない制裁を、まだ足踏みして実行出来ないでいる。

 

>英国の欧州連合(EU)離脱の取材でも、旧植民地と旧宗主国の関係はいずこも一筋縄ではいかないことを実感させられる。

ちょっと待て。西欧の植民地支配と日韓併合を同列に置くのは、史実に正確ではない。
西欧の植民地は搾取と、現地民の家畜の如き使役によってなっていたが、日本は日韓併合時代にそのようなことをなしたか? ありようは日本から持ち出しての支援であったろうに。
李氏朝鮮時代の因習から韓国人を救い出し、開放してやったのが日本である。
植民地支配とやらなら、現地の民から教育を奪うのが常道だが日本は学校を建設、教育に力を入れて、韓国人の識字率を一気に高めた。

 

西欧の植民地支配で、時刻の軍隊に現地人を高官に取り立てた例があるか?
非植民地の国民を高官つぃて採用、支配者であるはずの兵隊たちの上に立ち、
指揮していた例など、西欧のどこにある?
このどこが「植民地」なのか。

 

>日本が韓国を支配したのは1910年から35年間。日本がお手本とした英国がアイルランドを支配するようになったのは12世紀以降。1801年に併合されたが、その後のジャガイモ飢饉でアイルランド人は80万~150万人が死亡、150万~200万人が移住した。

 

日本は飢えさせたこともない。農業を教え痩せこけた土地を肥沃にしてあげお蔭で健康政策と相まって韓国人の平均寿命は大幅に伸びた。食料の充実と相まって病院の建設や、建国知識の流布にもよる。

>歴史問題の解決には長い時間がかかる

まともに向き合わねば、長い時間がかかるどころか永遠に解決はしない。
それが日韓問題という特殊性である。

 

>日本の外交官がよく「韓国は日本が解決策を出すと、いつもゴールを動かす」とこぼしていたのを思い出した。しかし英国と日本の大きな違いは、英国は決して感情的にはならず、アイルランドを罵らないことだ。

日本も戦後73年間、韓国を罵ったことはない。耐えに耐え、許容して現在に至り、それが韓国に日本を見くびらせる結果を生んで、現在のていたらくである。

>しかも韓国と日本は電化製品、自動車、インフラ輸出で激しい競争を繰り広げている。

韓国の半導体の原料になるフッ化水素は日本の戦略的物資なので、その輸出を日本がストップしただけで韓国の生産現場は動けなくなる、という視点を木村氏はお持ちではないようだ。
かつては韓国に食われていた電化製品も、自動車も韓国の地金がさらけ出されて、日韓はその点で今、対等であろうか?

 

>国防や情報でも北朝鮮の脅威にさらされてきた韓国は、憲法9条に縛られる日本を頼りにしていない。だから韓国の物言いに遠慮がなくなってきたのだ。

9条に縛られている日本など、昔から韓国は承知していてだからかさにかかって来る。遠慮のない無作法は今に始まったことではない。
竹島を盗んで行かれたのも、拉致被害者が出たのも日本に軍隊がなかったからだ。
核を持たぬことも、弱点の一つではあろう。

韓国が日本を頼りにしたことなど、今まで絶えてない。「用日」という言葉はまだ品が良すぎる。日本は脅してたかる相手なのである。しかも平然と嘘をつく。レーダー照射問題のごとき、明らかに非が韓国にあることすら、否定するどころか日本にあろうことか「謝罪をせよ」と居丈高に言って来る。さして関心もない国際社会においては、言ったもの勝ちで少なくとも「喧嘩両成敗」ふうに、「どっちもどっち」という印象を周辺にばらまく手法である。
今に始まったことではない。

 

>文政権の背後には中国が控えている。日本はまず中国や北朝鮮の圧力に負けないよう防衛力と日米同盟の強化を図る必要がある。そのためには憲法改正は避けては通れない。

これには全面同意。それに加えて日本は常に、いつでも核を保持できるように下地だけは作っておかねばならない。

北朝鮮のような極貧の、モラルもない弱小低級国がアメリカと対等に渡り合えるのは核の存在による。

 

>中国や韓国との技術開発競争に勝ち抜かなければ日本の未来はない。韓国はいずれ中国にのみ込まれるだろう。「反韓・嫌韓」は負け犬の鬱憤晴らしにはなっても、現実問題の解決策にはならない。

 

日本はこの何十年、「反韓」も「嫌韓」もなくやって来て、技術の開発に営利と努力を重ねて来た。そして今この始末である。
日本はおとなしすぎたのだ。黙って来たことこそが、外交上の負け犬となる原因だったのではないか?

>「反韓・嫌韓」の怖いところはいったん、その毒に侵されてしまうと、偏狭なナショナリズムのサイクルから永遠に抜け出せなくなることだ。これこそ韓国の思う壺なのだ。

 

偏狭なナショナリズムの国を相手するに、まともに闘わずいることこそが「韓国の思う壺」であろうに?
「永遠」という言葉を使うなら、闘わねば反日・嫌日の連鎖こ永遠に続き、日本はいわれなき侮辱を受け続ける。
それはこれから国を支える子供たちの未来に、負の遺産を押し付けることではないのか。

>「反韓・嫌韓」をやる暇があったら、日本人はもっと勉強をして研究・開発に全身全霊をささげなければならない。

私がもっとも、呆気にとられたのはこの末尾の一文である。
緩急開発への飽くなき努力は当然のことであり、それは反韓・嫌韓と何ら関係ないことである。

木村氏への反駁は以上であるが、同じNEWS WEEK誌日本語バージョンに、「韓国にまともな民主主義はない」というアメリカの大勢を占める見解に異議を唱える記事あり。その記事は「文政権への警戒心には根拠がない」とも説く。

最近、NEWS WEEK誌は韓国に厳しい筆致になったと言われているが、そうか?
少なくとも上記2つの記事を読む限り、私にはそうは思えない。

韓国にまともな民主主義が根付いたことが今まであるだろうか?
北朝鮮の広報をやっている文政権を、信頼に値すると言わんばかりの
記事を載せる雑誌が? 2017年、ローソクデモで朴槿恵政権を
倒した韓国の民衆が民主化を勝ち取ったという筆致なのだが、
私はあれは韓国名物「情動」の過激な発露に過ぎないと思う。
持ち上げるとなると頂点まで持ち上げ、何かが気に障ると寄って
たかって袋叩きの国であり、民主化とは対局にある、と
私は思っている。


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