カメラに逆さに突っ込んで、取れなくなっていたS何とかカードは
人にペンチで引っこ抜いてもらい、更にあれこれいじってもらって
悪戦苦闘、阿鼻叫喚の果てに、やっとアップした
記念の第一号デジカメ画像である。
長い道のりだった・・・・
天明3年(1783年)創業だという「うぶけや」(人形町)で求めた。
画像だと大きく見えるが、片手の手のひらにおさまる程度、こぢんまりしている。
着物のしつけ糸を取る時に、いらぁっとしていたのが、
この鋏だと静かに取れそうである。
これが約5千円。三種類あった中での最上級品である。
「うぶけや」さんのHPより
屋号の『うぶけや』とは初代の㐂之助(きのすけ)が打った刃物が「うぶ毛でも剃れる(包丁、かみそり)切れる(鋏)抜ける(毛抜き)」と、お客様から評判を受け、名付けたものでございます。
創業地は大阪の新町橋橋詰でございます。
1800年代に入り、長谷川町(現、堀留町)に江戸店を構え、区画整備などの理由から明治維新の時には現在の場所(人形町)にて深きご愛顧をいただき、今日に至ります。
※なお、大阪本店は現在はありません。
1783年といえば、アメリカの独立戦争を終結させたパリ条約締結の年のようだ。もっともパリ条約と名のつくものは、他にもたくさんある。
㐂之助さんが一人コツコツと始めた商売が、平成の御代にまで、
刃物一筋、凄いことである。
店の奥では、職人さんが刃物をいじっている音が響いている。
人形町というところは、いまだそこかしこ江戸の匂いがたゆたっている
一画がある。