日本による韓国への輸出規制品目を発端としたこのたびの日韓騒動であるが、これは日本が圧勝であるように思う。韓国側に一分の理もない。
ただ私は成り行きを手放しで歓迎してはいない。私が憂慮するのは、韓国が主張する「日本強占期における強制徴用」があたかも事実であるかのように喧伝され、更に定着するおそれを感じている。
問題の根本は輸出規制とそれに対する韓国の反応ではない。慰安婦もそうだが、強制された徴用工などいない、それどころかまっとうに扱われていた、というその事実が騒ぎに紛れて見失われていはしないか。
日本が本来、問いかけ主張すべきは慰安婦、徴用工に関する韓国発の嘘についてである。
名前や言葉まで奪われたと捏造されての、日韓併合の侵略呼ばわりについても同様である。
この度のことで、文在寅政権が追い落とされたとしても根本の日韓問題を棚上げにしていては新たな政権誕生でも韓国の虚構を基にした教育と国民洗脳が放置されていては、この先も永遠に同じことの繰り返し、祖国の主張そのままを鵜呑みにしている一部在日の人々の意識もそのままであり、日本はこの先も一方的加害者の位置であり続ける。
「一方的加害者」であり、日本が韓国に付与した利益はなかったこととする、それが韓国人の反日の構造であり「そんな悪い日本を、たとえ嘘であっても叩いても構わない」のである。それは永遠の連鎖としてこの先も延々と続く。
日本に非があるとすれば、韓国側の捏造を鵜呑みにしてうかうかと妥協して来た村山富市氏、河野洋平氏、軍艦島に関しては当時の外相であった岸田文雄氏、当時のユネスコ大使であった佐藤地氏の妄言を許してしまった、その点に於いてのみであろう。
未だ、韓国側の捏造をベースに侮日運動を韓国中国で繰り広げている鳩山由紀夫氏も万死に値する国賊であろう。文化面では、村上春樹氏。海外での人気をベースに、日本毀損発言を繰り返していることを多くの日本人は知らないのではないか。ノーベル賞にまつわって派手に報道されても、私的分野における村上氏の言動は報じられない。
慰安婦、徴用工、植民地化というその字義に於いて事実に反する日韓併合を「侵略」と置き換え日本を「戦争犯罪国」「戦犯」と位置づけする韓国側の姿勢が変わらぬ限り、日本は矛を収めてはならない。まして、竹島という我が国の領土の不法占拠に関しては韓国は国際裁判所への提訴に応じることもせず解決の緒（いとぐち）すらない。これらをなおざりにした日韓友好など永遠にありえないことを、私達は腹に据えておかねばならない。
騒動が一段落して、韓国の胡乱なさまが世界に知れ渡り日韓問題にわずかにでも世界が興味を抱いている時、日本は竹島は韓国が戦後のどさくさにまぎれて盗み取った島であること、慰安婦、徴用工への強制性は皆無であること、日韓併合は当時は韓国も望んだことであり合法であったこと、それまで韓国は中国に隷属していて、開放させたのは日本であること、などもろもろの歴史の事実を発信しなければならない。日本があの時、併合という形を取らなければ韓国はいまだ中国に隷属していたか、当時のソ連に占領されていたか、であり、韓国が近代国家への礎を築いたのは日本との併合による。
歴史にifはないにせよ、今後の行く末を過去に学ぶことは必要である。
「植民地」という現地人への圧政、収奪を基礎とする概念を表す言語の中に、日本をいつまでも閉じ込めておいてはならない。
あたかもGHQの出先機関と化したかのようなチャイナスクールの連中をはじめとする外務省の抜本的体質改善も、急務であろう。
世界は日韓問題など、今回のような自国の経済に関わることでもない限り、どうでもいいことなのだ。日韓に関心が持たれているうちにこそ、声を発しよう。発しても、大声で１０回叫んでやっと微かに数％が届くかどうか。
この点において、日本は韓国に遅れを遥かに取っている。
あの大声と執拗さに、押されている。
歴史の解釈については、見る角度で種々だが歴史上の事実は一つきりである。その一つを日本は主張し続けねばならない。
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