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Channel: 井沢満ブログ
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国民98%の同意

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マシュー・ボーンのバレエ「スワン・レイク」を観に渋谷文化村オーチャードホールに行ってきた。期待が大き過ぎたせいか、私には空振りだった。
白鳥が全部男で荒々しさと優美がないまぜになった振り付けで、そこは面白かった。
だがいずれにせよ、バレエに嗜好があるわけではない者の感想なので、私のは不当に低い評価かもしれない。観客の反応はまずまずよいように見受けた。

 

さて、このたびの韓国に対する政府の措置について「賛成が98%」という数字に敏感に韓国が反応、「北朝鮮でさえ出ない数字」要するに独裁国のアンケート結果だと嗤っているようだが、それは早計である。

経産省がこの件に対してパブリック・コメントを募集していることなど、私も韓国で騒ぎになるまで知らなかったほどで、大方の国民もそうであろう。応じたのは相当意識の高いインテリ層だったと思われ、またセキュリティの敷居を高く設定しているようで妙な存在の参加が食い止められたということもあろう。

通常のアンケートでは粗く平均して賛成が50%前後である。高い数値ではあろうが、案件が案件だけに私など残り50%の衆愚ぶりに慨嘆したほうである。

この度の日本の措置、大義名分は国際社会に於いても公明正大で何の瑕疵もないし、非は100%韓国側にある。日本への悪影響を挙げて反対する人もいるが、日本は無傷ではないことを十分に覚悟、計算しての「肉を斬らせて骨を断つ」措置である。受ける傷を日韓で比較するなら、たとえば「半導体材料不足による被害は韓国のGDPが4.2%、日本は0.04%減少」「もし韓国が対抗するなら韓国のGDPは5.4%、日本は1.3%減少」とするのは韓国経済研究院の見立てである。

 

韓国では、現場の人間と一部の知識派を除き、いまだ官民ともに強気発言を繰り返しているようだがカラ元気でしかない。

6,7年前のことであるがある場所で韓国の起業のやり口について話をした時、そこにいた人からサムスンの隆盛について私の話内容に異議を挟んだ人がいて、今ならもっと具体例を挙げて説明出来たのだが当時は無知で単に、サムスンがいかに日本製品に見せかけた宣伝をアメリカでして、そして日本製品にしては安いというイメージで販路を開いて来たかの説明にとどまった。

かつてサムスンが、日本の力士や富士山、寿司などそのたぐいの写真をコマーシャルにくっつけて日本製品に擬態して来たか、その事実を見ればサムスン一つを挙げて日本を凌駕したなどということの誤りが、解るだろう。一過性の底浅いこずるい「商売上手」が上手く行っていただけのことであり、根っこがないのでいずれ素性はばれる。

かつてインドに教えを求めて渡った時、選んだグルがいやに世俗に関心のある御方で、インドにおける車の販売に於いていかに日本が下手で韓国が巧みであるかを説かれ辟易としたことを思い出した。しかし、しょせんいずれは質の高い製品が生き残る。

サムスン他韓国企業のやり口は、半導体や液晶パネル、テレビなど家電製品を分解・解析し、要素技術を得る「リバース・エンジニアリング」や、合弁会社の設立や技術者の引き抜きなどによる「技術移転」で成り立つ「物まね」技術であり、しょせんそこには芯がない。歴史がない。
日本が営々と積み上げてきた技術に、韓国のやり方と上っ面を盗む性根では永遠に追いつかぬであろう。

日本政府の措置について、韓国は不意打ちだとして騒いでいるが、この3年間日韓当局間の戦略物資関連会議が開催されていないのは、韓国側が応じなかったせいである。韓国への不信は3年も前から始まっていたのである。それを韓国は日本側担当局長が不在だったせいだと言い抜けたが、それが虚言であることを世耕弘成経済産業相は、あっさり証明した。ことほどさように、韓国はすぐ底の割れる嘘をつく。日本人の感性では理解の届かないことだが、その場しのぎの嘘でも大声で100回言い続けてあたかもそれが事実のようであるかのようにフェイクするのが、あちらの流儀、嘘でも、声の大きいほうが勝つという「声闘」も伝統芸である。 

サムスン電子が半導体完成品などで該当分野の日本企業を追い抜いたと、多くの韓国人が勘違いしているようだが、それは違う。
サムスン電子の実質トップであるイジェヨン副会長が慌てふためいて日本行きの飛行機に飛び乗ったことだけを見ても、容易に解ることではないか。現場の人間は当然、事態の切迫感に焦燥しているのだ。
韓国にあるのは製品組み立て産業だが、日本の持つ化学は技術の蓄積に長時間を要する基礎産業である。その気になれば日本は組み立てなど出来る。

日本政府が韓国への輸出を規制する高純度フッ化水素は、半導体回路のパターンのうち必要部分だけを残して不要部分は除去するエッチング工程に使用される。フッ化水素はすべての物質を溶かしてしまう特性のために、製造技術もさることながら管理のノウハウが緻密に要求される。この分野では精密化学素材を生産・管理して来た日本には100年間の蓄積がある。

韓国の半導体・ディスプレー競争力がいかに現在日本企業を追い抜こうと、関連素材の国産化率は50%にすぎない。精密工程を要求されればされるほど、日本への依存度が高まる。そして日本は自前で全てをやろうとしれば、それが可能な国なのだ。

 

半導体製品の内容もさることながら、経済側面も等閑視出来ないことを韓国民は教えられていないようだ。

信用状・・・Letter of Credit、L/C(エルシー)とは、貿易決済を円滑化するための手段として、銀行が発行する支払い確約書のことであるが、 韓国サムスンは日本のメガバンクが信用状を保証してやらねばこの信用を得られないのである。

上記のもろもろ、韓国政府は率直に国民に知らしめないと徒に騒動の時間のみ費やし、その結果深手を負うのは韓国なのである。

 


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