ここしばらく我ながら日韓問題ばかりにかまけていて、世界は日韓問題のみで回っているわけでもないのにと自省はするのだが、どうにも頭にこびりついて離れず、それは憤りと呆れと憐れみ,わずかの笑いとがないまぜにかった感情なのであるが、憤りは韓国とその国民にのみ向けられているのではなく、忌むべき状況を作り出してきた日本の政治家や外務省、言論人たちにも向いていることは再三表明しているところである。
韓国人が集う掲示板の如きものから抜き出した意見を時々見る。
和訳でしか読めないので、いかほど正確かどうか解らぬのだが、朴槿恵前大統領が「親日派」だったとして糾弾する言葉が多発しているので、これはその通りの認識なのであろう。
あれほど日本に対して門戸を閉ざし、「千年間の恨み」と言い放ち海外に出かけては告げ口外交に余念のなかった朴槿恵前大統領のどこが親日派なのか未だに解らないのだが・・・・
父親が親日とされる朴正煕元大統領だからか。慰安婦に関する日韓合意を結んだからか。
あるいは朴槿恵前大統領が、徴用工判決はおかしい、これ以上進むなとして裁判所を牽制したしたことから来る反感なのだろうか。
これについては朴槿恵前大統領の見解が正しい。日韓基本条約を両国が結んだのが1965年。日本は韓国に合計5億ドルの無償援助を行った。当時、韓国のGDPは3.5億ドル。5億ドルという金額は半端ない。
それを、個人請求権は消滅していないとして蒸し返し、三権分立の司法に政府は立ち入れないと言っているのが文在寅大統領である。
しかしながら、その言い分に説得力がないのは、大法院(最高裁)の長官を北朝鮮の「主体思想」を信奉するウリ法研究会の人物にすげ替えたのは文在寅大統領であり、前の最高裁長官はその思想が気に食わないとして、逮捕させた。韓国の司法に現政権のバイアスがかかっていることは衆目の一致するところである。
先に物書きの妄想として、韓国による半導体物資の北朝鮮への横流しを書いたが当たらずと言えども遠からずだったようで、日本から輸出したもののうち156件が流れた先は中国、パキスタン、シリア、イラン、ロシアのようであり、これらの国の共通項は北朝鮮と親密なルートがあることである。
日本の海自哨戒機へのレーダー照射は、北朝鮮船相手の瀬取りであったか、韓国の言う通り難破船救出であったか、あるいは北からの依頼を受けて要人脱北者の確保であったのか未だ不明だが、いずれにしても韓国側に後ろ暗さがあった。この時韓国が連発した嘘と、海自を悪者としてすり替えたあの酷いロジックを私達日本人は忘れてはならない。許してもならない。加害者である自分を被害者にすり替えてしまう、韓国がこれまで使って来た同パターンの一つだからだ。
あの朴槿恵大統領をさえ親日として罵る国なら、文在寅大統領政権の次にいかなる大統領が現れようとも関係修復は無理であろうし、上っ面の安易な修復はすべきではない。敗戦後のどさくさにまぎれて日本の漁民たちを殺傷、強制連行して李承晩が盗んで行った竹島を返し、慰安婦と徴用工の真実を韓国民が知り私達の父母の名誉を汚した事に対して謝罪を表すまで韓国とは疎遠でよい。反米親北の現政権下では反共の砦としての地政学的メリットも、もはや失せた。