佳子さまを慰安婦に、と口走ったマイナーながらジャーナリスティックな
仕事をしている男の取材を日本の週刊誌がしているのを、
ちらっと読んでみたが、ご本人確信犯で反省の弁とてない。
韓国人たちの言い分を、ネットで翻訳ながら読んでみて、
なぜこうも道理が通じないのか、歴史の真実というものを見ないのか、と
嘆息するのだが、実のところ相手は日本人に対して同様のことを
思っている。
これでは、いつまで経っても何をどう議論しても平行線である。
要するに、韓国国民には事実が伝えられていない。幼児期から史実に反することを
教えられていて、その教えられた中身について疑うということをしない。
ただ、わずかの韓国人は気づいている。自分たちが教わっていることは
真逆のことではないかと。
日本の場合は、皮肉なことに別の意味で真逆を教えられてきた。
つまり「一方的に日本が悪い」という「嘘」を。というわけで、長いこと韓国民と日本国民の
意見は一致していたわけだ。それで、それなりに「上手く」行っていた。
日本人は漠然と「何か悪いことをしたんだろうなあ」と思いつつ、そこには触れず、
というより、そもそも韓国という国にさして興味も示さず、時がそれなりに
平穏に流れていたわけだ。
韓国人の歌手が自然に受け入れられ歌がヒットして、でもそれをわざわざ
韓流などと、区分けしない時代があった。
ところが、韓国が国策として韓流を売り込むようになり、それに伴い、
ゴリ押しと言われる強引なやり口が見えて来て、だんだん日本人が
「妙だな」と思い始め、そこにかぶせるように思い起こせば日韓共催の
ワールド・カップでの韓国側の仕打ち、それからフィギュアにおける
不透明なあれこれで、それまで無関心だった日本人の心にクェスチョンマークが
芽生え、それから学び始め、種々知ってくると学校で教わったことの
多くが嘘に近かったと衝撃とともに思い知る人達が増えて来て、現在に至る。
国家が国民に教えこんでいることを、韓国国民が事実だと思い込んでいるとしたら、
謝罪もせず独島(竹島)は自分のものと言いはり、20万人もの性奴隷を
駆り集めた最悪日本、侵略して名前も言葉も奪い奴隷扱いにした日本、なのである。
怒って当たり前、憎んで当然である。教えこまれたことが事実であるならば、だが。
結局、韓国という国家が国民に嘘を教えこんでいるという事実に気づくまでは
永遠に韓国側の憎しみは止まらない。日韓友好など無駄である。
従って、政府レベルで対応するしか、基本の解決策はない。
慰安婦について安倍首相が「人身売買」という言葉を使うのは、河野談話に自縄自縛された中で、精一杯の言い方なのであるが、韓国民はそれがけしからぬと、憤るのである。
売買ではなく強制連行なのに、と。
14歳の少女が実際にかどわかされ、性的暴力を受け、叩かれたり、
生きたまま火に投じられていたと、本気で信じこんでいれば
平然とした顔の日本人は悪魔であろう。
募集は17歳、募集広告によっては18歳からである。14歳などあり得ない。
それに、14歳という年齢を現代の感覚で、酷いと思い込むのも違う。
成熟が今よりうんと速い頃の14歳である(実際は17歳からの募集)。
事実の側から見れば「人身売買」というのすら正確ではなく、内実は募集と応募である。
現在の自発的売春とさして変わるところはなく、ただ朝鮮国内の個々の事情で
親により、あるいは女衒により人身売買に近いことはあった。だが
日本がそれに対して責任を負ういわれはない。
といくら、日本人が説明しても韓国人は聞く耳は持たない。
当然だろう。国がそこまで大嘘をついて国民を騙すことはしない、と
普通は思う。だが壮大に騙している。敗戦時はGHQがそれに加担していたし、
彼らのやり口は「何が何でも日本人が悪い」で、韓国人は犠牲者である、という
構図作りもアメリカがやった。マスコミへの規制法であるプレスコードで
朝鮮人への批判を禁じたのもその一環である。
在日と言われる人々でさえ、この日本に暮らしながら本国発の捏造を
事実として、在日社会の共通認識で暮らしている。
韓国人と日本人の対論を、時折ネットで見るが食い合わないこと
おびただしい。日本人がいくら例証を上げても、韓国人は幼稚園の頃から、
いやその前から社会から親から教えこまれたことを、真実だと信じこんで
いるから、日本人が事実を認めず嘘を突き通していると思い込んで・・・・
思い込まされている。
どうすればいいのか。
日本が国家の総力あげて対処するのがいいのだが、やりそうにもないし
アメリカとの関係で、困難でもある。事実を暴けば源流はアメリカにあることが
露見してしまい、アメリカはそれを望まない。その意味では
いまだ敗戦国としての無力状況が続いている。
結局迂遠ながら、民間でこつこつやるしかなく、しかしあちらは
国家規模でかかって来る。個人レベルで対処するのは限度がある。
しかし、言われっぱなしでは余りにも理不尽であろう。
できれば、国家が経済制裁を行うのも辞さぬと腹をくくって欲しいのだが。
今の流れならアメリカもそう、阿漕(あこぎ)な介入もして来ないだろうと思われる。
韓国民の多くは、韓国が日本を失ったところで、どうということもないと
本気で思い込んでいる。これもまた、国威発揚で国からそう思い込まされている。
「韓日断絶」の声も最近は、ひんばんである。
いっそ、断交とは言わぬがそれに近いぐらい日本がいったん遠ざかってみたら、
どうなのだろう。
遠からず韓国民は、自国の置かれている位置を思い知ることになる。
思い知ったところで、事実にもとる反日教科書を改めるよう申し入れればよい。
・・・・と、口で言うのは簡単だが敢えて書いてみた。
事実がないがしろにされたところの、二カ国間の論争など
永遠に不毛で憎しみ以外、何も生み出さぬからである。