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 「世界は理ではなく感情で動く」 再びお返事に代えて 

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コメ欄に寄せられる書き込みを興味深く拝見しています。一つ一つにお応えできればいいのですが、またこんな形で一括してのお返事にしました。

私の一番の懸念点は世界は「法」ではなく「印象」で動く、という点なのです。
マスメディアも大衆もLOGIC(道理)よりEMOTION(感情)を優先させます。

どういうことかというと、岸田外相が「強制労働させたとは言ってない」と言うのは「国際法上では」という意味なんですね。稚拙なまでの、舌足らずな弁明でしたが。

確かに国際法上で強制労働というのは、forced laborです。国際法上は。

だから、国際法をベースに理詰めで言えば、against their will(意思に反して)forced to work(働かされた)というのは「強制労働」には
該当しません。

裁判結果による労務、戦時または災害時の場合は、forced labor(強制労働)の範囲に含まれません。国際法上は。

しかし、私が岸田外相に苛立っているのは、そういう法解釈をクリアしたからいいじゃないか、としている点であり、まことに受験脳は優秀でも地頭は悪い典型だからです。

世界は法解釈の内容によって動いてはいません。言葉のもたらす「印象」によって動いています。たとえば「性奴隷」。朝日新聞が捏造に基づいた誤報であったことを認め、日韓双方の調査によっても、慰安婦の強制性は見当たりません。

それにもかかわらず、韓国は慰安婦像を作り続け、世界はいまだそれを信じ、ヒラリーは声高に「性奴隷」と言い放ち日本を撃ってやみません。

世界は国際法や、事実で動くわけではないのです。

情報戦は、嘘でもプロパガンダが強いほうの勝利なのです。

現に、世界各地の新聞は「日本が朝鮮の人々を強制連行して労働させたことを認めた、という論調であり、今のところ例外は見ません。

とりわけ米ABCは外相が「forced labor」は使わなかったから、と
胸を張る、そのforced laborを記事の中に入れ込んでいます。

The unanimous vote in favor of Japan's bid was approved only after Tokyo and Seoul resolved a spat over whether to acknowledge the sites' history of wartime forced labor, particularly that of Gunkanjima, or Battleship Island.

米CNN は「戦争犯罪である残虐行為」として報じています。 
http://ireport.cnn.com/docs/DOC-1244907
Scenes of the atrocities of war crimes - Japan's bid for industrial sites as World Heritage

岸田外相の後追いの声明など、言葉遊びでしょう。
国際法をベースに司法の場に出れば、言葉の相違点は
決め手にはなりますが、裁判になる前に「印象」としてもう
日本が朝鮮の人々を虐げて労働させていた、として広まっているのです。

どうして外交の(とりあえず)プロがそれを見越せませんか? 私ごときが
明確に読めていたことを?

世界は「印象」で判断するのです。国際法と事実で判断されるなら、慰安婦問題で日本はこんなにも苦戦を強いられてはいません。竹島の領有権を、
日本の自治体ですら曖昧な職員がいるくらいに、印象操作のほうが現実に
勝るのです。問答無用に日本の領土だと言い切れる日本人が、果たしてどのくらい今、いるでしょうか。

おまけに、悪いことには国際法上の言語としてはクリアしたつもりなのに、本当に迂闊なことに日本側は、徴用工に対してVICTIM(犠牲者)という言葉を用いてしまっています。本当に何という頭の悪い不手際さなのでしょう。
余りのお粗末さに、わざとやったかと、いぶかしむくらいです。

どう国際法をクリアしたとしても、犠牲者という文言を使ってしまった時点でペケです。軍艦島の実態から、最もかけ離れた言葉が犠牲者でしょう。
徴用が犠牲者ならあの当時召集令状を受け取った人たちは皆、犠牲者になってしまいます。

それに、forced to work(働かされた)もなぜ使ってしまったのか。国際法上は問題ないから、というのは釈明になりません。実情にはないことを、彼らは「でっち上げて」声明を出したのです。韓国の要求と妥協する形で。

仕事は重労働でしたが、それは日本人炭鉱夫も同じ。その代わり収入も破格であり、男の必然的生理的要求を満たすべく遊郭すら用意されていました。どこの強制労働の「犠牲者」に遊郭が与えられますか?

慰安婦問題とリンクされて、藪蛇になることを恐れるのか政府はこれも言いません。

言うべきです。もはや姑息にあれこれ隠すのではなく、全部事実を述べればよいのです。韓国が嘘をついていることも。

日本の外交は波風立てぬこと、と長く勘違いして来ています。

外交は友好が目的ではなく、そうであってもなりません。

外交は、嘘と裏切りが乱れ飛ぶ駆け引きでしかありません。そう考えをシフトさせないと。

端島ののどかな祭りや、児童がいっぱいいる様子、銭湯帰りの
炭鉱夫たちの姿など、画像がいっぱい残っているので、政府はこれも活用すべきです。人口の稠密度では世界一の島でした。

緑を植えるスペースがないので、屋上庭園にしている状態でした。そのような、人が子供たちを含めてひしめいている中でどうやって朝鮮人労働者を無理やり働かせ虐待出来るのですか。

私の母は、端島の学校に通い、祖母もまた島で髪結として働いていましたが、思い出話の中に朝鮮人労働者への虐待を聞いたことはありません。実在なら強烈な体験でしょうから、話には出るでしょう。額をくっつけ合うようにして、大勢が暮らしていた狭い島の出来事なのですから。むろん私の個人的見聞を一般論化する気持ちはありません。

しかしながら、お神輿ののどかさ、子供たちの遊ぶ様子、朝鮮人を客とした遊郭・・・・・いっぱい残った写真が雄弁です。政府はこれらも提示すべきでしょう。

青山繁晴氏が、政府の「裏事情」について詳しいようで、ご発言に注目しているのですが、氏の意見はVICTIMと使った言葉の誤りを首相自ら認め、情報発信センターでは韓国の要求を逆手に取り、正しい史実を発信して行けという提言です。forced to work(働かされた)すら実情とかけ離れているので、そこは口惜しい思いもありますが、当時の朝鮮人炭鉱夫がいかに日本で優遇され高給を得ていたかの史料は残っているのでそれを展示することでしょう。当時の端島内部の様子を見せる展示館は、有効だと思います。

佐藤地ユネスコ大使は韓国説得のために「事実でもないことを、でっちあげた」のです。最低です。人としても、やってはならぬこと。
韓国のご機嫌取りの捏造を、下手な英語で聞かされた時の、汚物で
汚れた手で、顔を撫でさすられたような嫌悪感。

端島の朝鮮人炭鉱夫の史料があるかどうかは解りません。政府規模プロジェクトで真剣に調査すべきことでしょう。少しでも強制性があるなら、それは隠す必要もないことです。フェアに行けばよろしい。基本は「獄門島」やアウシュビッツではなかったのですから。

戦時徴用は国際法に違反はしていず、請求権の問題は日韓基本法で、解決済みです。

村山富市氏が慰安婦への救済基金など作ったのは、韓国側の虚偽を認めることで、やってはならないことでした。今回人々が、河野談話の二の舞いを踏まぬかと憤りを表しているのは正しい憤りであり、あの談話の「印象」(中身ではなく印象」で日本はこんなにも長く濡れ衣で苦しめられているのです。

先のこっぴどい失敗に国民は学んでいるので、心配もし騒いでいるのです。学んでいないのは政府と外務省です。

長崎市は長崎市で、名誉毀損させられたということを名目に返上運動を起こしても、それはそれで良いと思います。ただ市長を少し調べていますが、返上運動が実ることはないでしょう。それでも、騒ぐことが1つのアピールにはなります。認めていない市民がいるぞ、との意思表明です。

政府にも反省してもらいましょう。国際法では強制労働には該当しない、請求権がそれに伴い派生することはない、と胸を張っていますが述べたように、この情報戦の時代、世界の世論は事実や法では動きません。

「印象」で動くのです。

それを政府と外務省は心得るべきでしょう。むろん国際司法裁判所などへ
提訴した場合は事実と法優先です。だが裁判官も人の子、時として主観や予断で判決を下す例は珍しくもありません。とりわけ現在ハーグには、反日自虐史観バリバリの、(いちおう)日本人が居座っています。

軍艦島には、韓国人組織が「虐待死させられた身内の弔い」とやらで線香を手に訪れ、海に向かって泣き叫びながら、花束を投げるでしょう。
それが韓国で大々的に報道され、世界に発信される。
そう予言しておきます。今まで誰一人、花の一本も手向けに来たことが
ないくせに。

すでにその第一弾は始まっています。

http://w-shikishima.jugem.jp/

国際法より、外務省がこねくりまわす理屈より、視覚で一瞬で解るパーフォーマンスのほうが強いのです。それは、解りますね?

何という稚拙なスキルをしか、日本側の彼らはこの情報戦下に、持っていないのでしょう。素人の脚本家にも劣る、先の読めなさかげん、状況分析の驚くべき甘さ。

私など及びもつかぬ秀才たちの、何という脳の回転ののろさでしょうか。

水嶋光一参事官の会見時の言葉も拙く、言うべきを言わず、余計なこと喋って相手に言質を与えるというふうで、彼らは言葉による伝達方法と、論理の組み立て方を基礎から学ぶべきではないでしょうか。

政治家や官僚の言葉の拙さが目に余ります。

青山繁晴氏の談話は、こちらで聴けます。

 

http://www.youtube.com/watch?v=h2T7gk6cNUI
http://sp.nicovideo.jp/watch/sm26659930

 

軍艦島

軍艦島の、のどかな暮らしやお祭り、それから整然とした炭鉱内の労働の様子などが収められています。

意志に反して強制的に働かされた朝鮮人労働者がいた、などと佐藤地ユネスコ大使はなぜ嘘をついたのでしょうか?

長崎軍艦島とは?島の歴史をまとめてみた

とにかく、端島に強制の労働者などいた痕跡がないことは、いくらでも示す史料があります。

しかしながら、長崎市の体質が日韓併合を植民地化と捉え、朝鮮の人々の
自由と誇りを奪い。強制連行して労働させた、などという反日自虐史観に染まっているようです。

佐藤地ユネスコ大使の嘘と、歩調を合わせられる市のようです。
むろん、市民の全員がそうだというわけではありません。
しかしそういう行政を許して、今日があるということは体質的に
基本がそうなのではないでしょうか。

長崎の小中高ではどんな教科書が採択され、どういうプリントが
配られて教えられているのか、気にかかるところです。


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