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対領空侵犯措置任務に就いている自衛官さんたちへのエール

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「安保法制案」は、自民党の公約にきちんと入っているのですが、

今頃、ショックを受けたふうに騒いでいる人たちは、公約を

知らなかったのでしょうか。

今日は自衛隊のことを、少し話してみたいと思います。

昔、山梨の航空学園の名誉理事(だったかな、名称?)に名を

連ねていたことがあり、入学式に日の丸を背に自衛隊の高官の

方々と壇上に居並んだこともあるのです。

当時は、国防をまともに考えている頃ではなかったので、ずいぶん

脳天気な参加でした。なんで自分が自衛隊の高官の方々と

並んで壇上にいるのか、お尻がむずむずしていたのです。

背景の大きな日の丸も居心地悪かった、と率直に

告白せねばなりません。

無知であるということは、残念なことです。

さて、安保法制案にからんで反対派の意見として、

自衛隊の人々を殺してはならぬふうの言葉を聞くのですが、

これは妙な話で、命をかけない国防というのはあり得ません。

それは、国民とて同じで侵略の方向が日本に向いたら、命は

いやでも、かけねばなりません。

スイスは、中立を守るために国民皆兵制であり、各家庭には武器が

備えてあります。一人ひとりが国防に命をかけるぞ、と覚悟できない限り、

中立も、平和主義も画餅であることを、腹に入れねば。

安保など、お互い一年前に通知すれば解消できる、はかない

存在です。

同盟の絆はしっかり持たねば、日本はやられます。

もしアメリカを不要とするなら、早急に憲法改正の上自衛隊を

法的にも格上げして、現在の防衛力を維持するためには、

アメリカが分担している備品基盤、武器、他、

備えを日本が自前で全部揃えねばならぬわけですから、

となれば年間の国防予算は24兆円(防衛大学の教授試算)が必要です。

現在の日本の国防費の5倍です。

同盟解消は国防上、とうぶんあり得ません。

アメリカとの同盟の強化、Asian諸国との連携で中国の侵略を

防げます。

アメリカも「もはや世界の警察ではない」と大統領自らが認めている通り

米国の力も永遠に盤石ではありません。だからこそ、お互いを

同盟国として必要としており、そのための集団的自衛権でしょう。

その一方、いつまでも他者依存の防衛では国を滅ぼします。

米国、そしてAsian諸国との絆の強化をはかり米国の今後の

段階的力の喪失を着々と補って行く必要があるでしょう。

ちなみに、平和憲法護持運動と、原発反対運動が常に

ワンセットであることに、気づいているでしょうか。そこには

常に「外国人」たちが参加、異国の太鼓が鳴り響いていることにも。

平和も、脱原発も人類規模ではいつか実現せねばなりません。

しかし、拙速なそれは国を滅ぼします。

原発は安定した電気供給に加え、実は核のハンドリング技術の

涵養と保存でもあるのです。

今原発を日本が手放せば、間違いなく日本の屋台骨は急激に

傾きます。原発賛成論者ではありません。私を個人的に知る人達なら、

脱原発など、私が30年前から言っていることを承知しています。

ただ、それは「今ではない」のです。韓国や中国と連携しながらの

段階的「脱」でなければ、あちらで事故が起これば、日本には速やかに

偏西風で届けられます。日本国内の事故と同規模です。距離が

近いのですから。韓国の原発の大半が日本海に向けて建てられているのは、

故意なのかもしれません。韓国人は半ばジョークで事故が

あっても日本が引き受けてくれる、と言っています。

偏西風、ありがとう、と。

日本で大きな事故は起こりましたが、放射能による死者は出ていません。

日本の原発は優秀なのです。

核は残念ながら、一人前の国として存在するためには欠かせないのです。

日本はせめて、「いつでも持てるぞ」という姿勢は国外に・・・・・

日本侵略を企む国へ示威しておかねばなりません。

非核宣言など烏滸の沙汰。私は米軍が核を持ち込んでいないわけも

なかろうと思っていますが。核の脅威に対するには、核しかありません。

・・・・反対派の人々が本心から自衛官の皆様方の生命を

心配するなら、平和憲法じたいが自衛官の命を危険にさらしている

ことを知らねばなりません。

たとえば・・・・

対領空侵犯措置任務を遂行している人たち。

偵察機、爆撃機の飛来は珍しくもないことですが、その際に

対象機に接近すると、胴体機銃、尾部機銃がレーダー照射されていることが

わかるわけです。

この緊迫した状況にあって、先に武器を使えぬことのこわさ、悔しさ、

理不尽感が解るでしょうか。

実際の戦闘時に置き換えて考えてみてください。

先頭機の操縦者は、2番機に対して

「オレが撃ち落とされるまで、攻撃を禁ず!!」

と指示して、対象機に急接近せねばならないのです。

先に撃てないということは、撃墜されては初めて反撃できるわけですから

一番機は撃ち落される運命です。

だから、領空侵犯して来る中国やロシアは、自衛隊の戦闘機が

いかに、急接近しても怖くはないのです。

自衛隊の人々も、防衛大臣も口をつぐんで言いませんが「なめられている」のが

現在の日本の防衛なのです。

なめられているから、領空の間際まで飛来して旋回してみたり、

おちょくるわけですよ。

それを、された時の操縦者の人々の、無念の思いが解りますか?

特攻隊がどうのと言いますが、実際の戦闘時で一番機は常に

「撃ち落とされる運命にある」、つまり死を前提の特攻にならざるを

得ないのです。

自衛隊の人々の命を本気で心配するなら、平和憲法護持は

矛盾しています。言っている人はただ、安保法制案、安倍政権憎しで

言っているのではないですか?

それに、命をかけない防衛などありません。

日本の70年間は、アメリカの若者たちがかけた命に支えられてありました。

殺させない、殺さないなどというのは世界の現実を前にしたら、空念仏です。

憲法違反といいますが、自衛隊の存在自体が憲法九条第二項に照らし合わせ

違憲とする学者が80%ではないでしょうか。

でも、自衛隊の必要は知っているから、存在しているのです。

どっちつかずの曖昧な防衛意識が、日本の今の現状です。

国際的には、明確に「軍」として認識されているにもかかわらず、

先制攻撃が出来ない、基本的ハンディを背負わされた軍隊です。

身を守るに際して「先制」の権利がなければ、一番機は

撃ち落とされる運命なのです。

安倍総理が自衛隊を語るとき「我が軍」と言ったことが

けしからんとして、咎め立てられましたが世界の視点では

軍以外の何物でもなく、また実質軍でしょうに? ただ

海外の人がこの軍に課せられた不自由さを知れば、クレイジーと

目をむかれそうな不自由を強いられた軍隊です。

秒単位の判断が必要な局面において、一瞬の途切れ目もなく

侵略者に向かわねばならぬ時に、憲法に則した判断を

仰ぐか自ら判断せねばならず、その間空白が生じます。

一瞬生じた空白をついて、やられます。

かつてのロシアに代わり、現在は中国機の領空侵犯が

増える一方です。それは海とて同じことです。

日本は護るぞ、境界線内には断固立ち入らせぬぞ、という意志を

態度で示すことが防衛の第一歩であるのに、それが出来ないでいるのが

現状です。

今この瞬間にも、平和憲法に縛られているがゆえに、さらさなくてもいい

命を危険にさらして、空の護り、海の護りについている人たちが

いることを、知って頂きたいのです。

その上で・・・・安保法制案を考えてください。

高度なハイテクを要する近代戦に置いて、徴兵制で駆り集めた

素人集団などなんの役にも立たず、足手まといです。

徴兵期間中、社会の仕事からリタイアさせる経済的損失もあります。

安保法に付随しての徴兵制など、あり得ません。

防衛は訓練されたプロ集団(自衛隊)の役目です。

国民が国護る防人であるらな、それは情報戦においてです。

情報戦の戦野で日本は苦戦して追い詰められていますが、

そのことにすら気づかない国民が多いのです。

 

台風の時期を狙って、中共軍が一般遭難者のふりをして

尖閣に上陸することもあり得ます。その時、両手両足を九条に縛られた

海保や自衛隊は、不必要な逡巡を強いられます。

日本人は、アメリカの核の傘と自衛隊の存在に守られ、守られて

いることが実感として見えず、安全が空気のように当たり前になっているので、

言語を絶する甘さです。

たとえば中国の国防動員法が発令されて、自分の街にいる

中国人たちがいっせいに、武器を持って立ち上がりあなたの家を

襲い、子どもたちを人質に国会や、放送局を占拠することを

想像出来ますか。

国会にしろ放送局にしろ銀行にしろ、武器を持った集団の襲撃など

日本では想定していず、したがって対応の護衛もなされていないので、

やられてしまいますよ。

国防動員法にまつわり、日本には市井人のふりをした人民軍兵士の

訓練されたリーダーが入り込んでいると私は思っています。

いつぞや、尖閣に近づいた船の船長はプロでしたね。色は白く、

眼光は一般人のそれではなく、あれは人民軍幹部だった可能性が

高かったと思います。

あのクラスのリーダーが数名もし密かに日本に潜入していて・・・・・というより

潜入させてないはずがないと思うのですが・・・・

国防動員法発令と共に日頃組み立てておいたシミュレーションに添って

俊敏に動き、その地区の中国人たちを束ねて指示、すでに某所に

貯蔵している武器を与え、そして、かねてより取得してあった土地が

日本侵略の司令塔や基地となります。

領事館などは治外法権なので、そこで何がなされているか。

某所は、領事館なのになぜこんな広大な土地が必要なのか?

というほど、不自然な取得のされ方をしています。

国防意識の欠如とは、「その日が来た時にどうなるか、どうするか」という

「想像力の欠如」のことなのです。

現在、多くの日本人が日本が危機に瀕した時の想像力を

持っていません。

呆れるほど、根拠の無い楽観主義者たちが多いのです。

某政権時の某総理は、アメリカとの同盟をないがしろにする人でしたが、

その元総理がアメリカを訪れた時の、アメリカ側のそっけない扱いを

私は随行の、ある人から聞き及んでいます。

以心伝心、同盟もしょせんお互いの信義です。

アメリカは、そもそも日本弱体化の主でありそのことはそのこととして

忘れるべきではありませんが、防衛上は当面緊密に連携していかねば

ならぬ国です。

某エリアで自衛隊機の離発着の時間制限がかけられました。

騒音の迷惑は実に解るのですが、しかし侵略が始まったら飛行機の騒音など

蚊の羽音にも及びません。住民の方々の苦痛は解りつつも、だから

こういうこと言うのは申し訳ないと思いつつも、

防衛の意味も考えて頂きたいと思います。

オスプレイが落ちるかもしれない、と反対します。

100%落ちないということはありません。しかし、侵攻されたら

オスプレイ何万機が落ちるようなことなのです。

海の埋め立ては、その事自体に限定するなら、私とて反対です。

しかし防衛を前提に置けば、いざ侵攻された時、被害は

サンゴがとかジュゴンがとかいうレベルでは済まぬこと勿論です。

巨大な不幸を未然に防ぐための小さな我慢は国民共通に

要求されることでしょう。

それにしても沖縄の海の埋め立てを非難するひとたちが、南沙諸島に

おける中国の、巨大な埋め立てについて黙しているのは

なぜでしょうね。

末尾に、アメリカが日本をどのように捉えているか、中国のネット記事が

興味深かったので、ご紹介しておきます。

日本を平和憲法で縛りあげた米国ですが、朝鮮戦争勃発時に、

GHQの指令に基づくポツダム政令により警察予備隊が

総理府の機関として組織されました。

陸上自衛隊の原型です。同時期、旧海軍の残存部隊が海上保安庁を経て

海上警備隊そして海上自衛隊に至ります。

アメリカは日本を必要としています。日本もまた。

 

チャイナネット 引用が禁止されているので直接お読みください。

 

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ttp://japanese.china.org.cn/politics/txt/2012-05/28/content_25492495.htm

米軍の機密文書に朝鮮戦争の理由が書かれてあるそうですが、
それによると韓国のためではなく、日本を共産主義から
守りたかったからだ、と。

米国務省から機密解除された文書にあると書かれています。
「韓国などどうでもいい、日本が大事」と。もし事実なら韓国は
蜂の巣をつついた騒ぎになるでしょうね。

ルーズベルトは韓国を日本の属国だと位置づけていた、などという
剣呑な内容も書かれています。

全てが事実かどうか判りませんが、興味深い内容ではありました。

 


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