わたくしが二十歳前半の頃、ワーキングビザを取って豪州に渡った。
その時、わたくしは桜田門の警視庁に呼び出され、手形を取られ登録された。
それを思い出したのは、この記事を読んだからだ。
*「私は在日」半生を本に 指紋押なつ拒否の崔さん
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/208749
指紋押捺拒否をわたくしは訝しいことに思う。
単に外国人による犯罪が生じた時の捜査の利便性であり、差別とは
何ら関係のないことである。
アメリカの映画監督が来日した時も押捺を要求され、要するに外国人すべてが対象であり、特定の国の人々だけに求められているものではない。
警視庁で指紋の押捺どころではない、手形を取られた時わたくしが
思ったのは、ああこれは自分が豪州で犯罪を犯した時に役に立つのだな、ということであり、そのことに対して差別感など持たなかったし、
犯罪者予備軍と思われた、とも思わなかった。日本人の面汚しになるようなことはすまい、と気を引き締める契機と捉えた。
単純な話であり、自分が犯罪を犯さなければいいだけのことである。
また犯罪予備軍というなら、およそ人間としてこの世に存在している限り全員が犯罪者予備軍ではあろうに。
韓国では、17歳以上だったか? 記憶が間違っていなければ、
国民はIDカードに全て指紋押捺が義務付けられていたと思う。
上記の日本在住韓国人でいらっしゃる音楽家の方は、なぜ
そちらには反対なさらず、異国の日本で反対運動を起こされたのであろう。
辻褄があわなくないだろうか。
とはいえ、わたくしは指紋押捺に反対運動を起こした人々より、その反対に押されて押捺制度を廃止した日本の腰の弱さに驚いている。
外国人犯罪は現実にあるのであり、そのうち韓国人による犯罪率は
日本人の犯罪率を上回る。こういう現実に妙な心情をからめることはない。資料の少ない外国人相手の捜査に必要だから指紋は取る、となぜそう言って突っぱねないのだろう。
マイナンバー制度の功罪はいまだわたくし、調べてはいないけれど、
写真添付もさることながら、指紋を添えるならこと犯人検挙率は
上がるだろうと思う。それを要求されたからといって、わたくしは
拒まない。しかしながら多くが数世代前に遡れる日本人よりは、
来歴の不確かな外国人のほうが、より指紋押捺の必要性が
あることは勿論である。
韓国では17歳以上の全国民が、アメリカでは外国人全てが指紋押捺が義務付けられているのではなかっただろうか?
在日の方々は、祖父母の代から日本に居着いていらっしゃるから
「外国人」扱いに抵抗がおありかもしれないが、しかし外国人なのである。いてください、とお願いしていていただいているわけでもない。
被害者意識を基調に発想なさり、自らが異邦人であるというけじめがないので、参政権を寄越せとなり、他国への内政干渉となるのに、安保法制案反対のデモに、韓国語や中国語が混じる。
ならば、それぞれ本国に行って「徴兵制反対」「軍備増強反対」と
やれるのか? 本国でやれないことをなぜ、日本という外国でやる?
安保法制で徴兵制など敷かれはしないけれど。
在日の人々による指紋押捺反対には、たぶんに被害者としての
意識がベースにあるような気がするが、しかしその被害者意識の
由来するところは「無理やり日本に連れてこられた」というもので、
在日社会のコンセンサスともなっているものだが、しかしこれは
事実ではない。
それを語るには日韓併合の合法性と、植民地支配ではなかったという
史実を前提に置かねばならない。語れば長くなるので一言で言えば、
韓国側も望んでの合邦であり、植民地の定義が搾取非搾取であるなら、植民地支配ではない。
要はその事実に対して被害者意識を持つか否かということであり、、
同じ日本の統治を受けた台湾と受け取り方が百八十度異なる点である。
被害者としての発想は、多分に日本の敗戦後、GHQと東京裁判が
よってたかって、日本加害者、朝鮮被害者の図式を刷り込んだからであり、当時の朝鮮半島で日本統治に牙をむく反対運動者は、例外的
僅かであり大半は、合邦をよしとしていた。というのは
日本が兵隊を募集すれば時に50倍の競争率になるくらい、朝鮮の
若者が「日本人として」の意識で参戦を望んでいたことを見れば
如実であろう。そのことの是非は置いて、現実はそうであった。
応募制ではない戦時徴用はあったが、日本内地の日本人たちが先で、
半島の人々は終戦の、ほぼ1年間のことに過ぎない。
仕事は相変わらず募集性であり、来た人々には賃金が正当に
支払われている。ユネスコ登録で問題になった軍艦島の韓国人にも
お金は払われているし、払われているから韓国人専用の遊郭も
あった。
戦時徴用で日本に連れてこられた人たちは全員、帰国なさっている。
245名の方が、自ら希望して日本に留まられた。
したがって現在、日本に居住の在日の人々で強制連行された人などいない。皆無であるということは、お互い腹に据えておきたい。
これに関しては高市早苗さんが、国会で当時の岡田大臣に
質問で切り込んでいらっしゃるのが、分かりやすい。
岡田大臣は「急な質問で答えられない」と質問自体が不当であるかのように、二度繰り返されているが、日本の政治家が日韓問題の基礎すら心得ていらっしゃらないほうが、おかしいのではないだろうか。
興味のある方は動画をご覧になって欲しい。基礎知識は完璧に身につく。
https://www.youtube.com/watch?v=-NsZ-9Bxp6w
個々語れば長くなることばかりなので、駆け足で端折ったが本当は、
日本の国民も、在日の人々も学ぶべきことばかりなのだ。だが
日本では教えられない面妖さ。言われ放題の理不尽。
個々細目では悲惨な事もあったかもしれないが、それは人の世の常、
古今東西例外はない。今はあくまでも国対国の大所の話である。
それと在日の方々も、そして日本人も心得ておきたいのは
被害者としての韓国・朝鮮人としてのみ意識をフォーカスさせがちだが、
どうぞ加害者としての在日という観点も持っていただきたいのだ。
すなわち、密入国不法滞在者が異常に多かったという事実。
そして、それにもかかわらずマルハンの会長さんや、ソフトバンク孫さんの
ご両親に見られるように、密入国で入国したが戦後のどさくさに乗じて
不正に永住権を得た人たちも相当数いるのだ。この場合彼らは
日本による被害者ではなく、日本にとっては加害者であるという
言い方を解っていただけるだろうか。
そして戦後の在日の人たちの犯罪率の高さもまた事実。統計が
残っている。犯罪率の高さと、密入国不法滞在朝鮮人約50万人という事実に
音を上げ、駐留軍総司令部に当時の吉田茂首相が費用は
日本持ちで本国へ送り返させてくれ、と訴えた書類も残っているが
これも教えられることがない。
*過去記事より
史料を紐解けば、1941年から1944年まで日本政府が「確認出来ただけ」でも
543,174人もの人々が朝鮮半島から日本に密航して来ています。
わずか3年間で、54万3千人超の密航者です。
日本が彼らの主張する通り極悪な国であったとしたら、なにゆえこうも
次々に密航してまで大量に渡って来たのだろう。54万3千人は
3年間の、しかも摘発された人数なので、実数はもっと膨大だろう。
済州島での自国民粛清から逃れて来た人たちは政治難民であり、
マルハンやソフトバンクのケースは、極貧から日本に密入国して来た
経済難民なのだ。事実そうなのだが、難民であるという視点が
余りにも欠落しているので、日本はもっと難民を引き受けよなどという
世論が韓国で起きたり、また緒方貞子国際連合難民高等弁務官が勧告してきたりする。
しかし現在、日本はすでに数十万人の難民を抱え込んでいる。
緒方さんは日本人なのに、日本の窮状をご存知ないのだろうか?
それに加えて、外国人が日本に三ヶ月以上いれば健康保険に加入できるという、営々と何十年間払い続けてきた日本人が割を食う法律の存在。
年金が二の舞いになりそうである。
出産一時金の受け取りも区によっては「外国人」のほうが多数だという現実。
外国人が日本という外国で出産したことが、日本人の税金で祝われるのである。何のために?
一体誰が、と考えを巡らせれば結局日本に戦後70年間かけて築かれたあるシステムに気づかざるを得ない。
駆け足的概論でしかなかったが、過去にも一端は記述している。
*難民は、とっくに大量受け入れしている日本
抜粋
日本がお金だけ出して難民を引き受ける気がない、野蛮だ、未開だと韓国で言いたい放題のようです。
安倍首相、難民支援に970億円提供も「受け入れはできない」・・韓国ネットは「そういう考え方で常任理事国は無理」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150930-00000041-xinhua-cn
しかしながら、済州島の自国民粛清(四・三事件)から大量に逃れて大阪に主に住み着いた韓国の人々は政治難民だし、孫正義氏のお父さんが告白なさっているように、極貧から逃れて日本に密入国、不法滞在してそのまま、居着いた韓国の人たちは経済難民でしょう。
吉田茂首相がマッカーサーに宛てた「在日朝鮮人に対する措置」文書(1949年)にこうあります。
「朝鮮人居住者の問題に関しては、早急に解決をはからなければなりません。彼らは総数100万にちかく、その半数は不法入国であります。
私としては、これらすべての朝鮮人がその母国たる半島に帰還するよう期待するものであります」
*三島由紀夫の「在日論」
http://blog.goo.ne.jp/mannizawa/e/4042eefd512fff41711c6d8c9cb36405
「戦後の日本にとっては、真の民族問題はありえず、在日朝鮮人問題は、国際問題であり、リフュジー(難民)の問題であっても、日本国内の問題ではありえない。
これを内部の問題であるかの如く扱う一部の扱いには、明らかに政治的意図があって、先進工業国における革命主体としての異民族の利用価値を認めたものに他ならない」
以上。
三島由紀夫が半世紀も前に在日の構造的本質論を述べていることに驚嘆するが
しかし難民と書かず「refugees」と英語書きにしたことろに、時代的制約を感じる。
今はせめて難民と日本語で書けるようにはなった、とことの微々たる進展を喜ぶべきなのだろうか。
いずれ稿を改めたいが、五輪開催による労働者不足にかこつけて、中国人数万人の
受け入れも「国防動員法」とのからみで考えれば危険極まりない。
言っておくが治安は確実に悪くなる。そうまでして開催しなければならない五輪って
いったい何なのだ? しかも死者が出ることがほぼ確実に読める東京の8月酷暑の
開催。