別に、事前に漏らしてはならぬ、というお触れ書きは頂戴していないのですが、
たぶん自粛したほうが良いのだろうと、具体記述は避けます。
某賞の選考委員をおおせつかりました。
発表したところで、それで私に付け届けがあるとも思わぬけれど、とりあえず
賞の公平性を保つために口をつぐんでおこうと・・・・・といささか実は
嫌味も込めて書いてます「賞の公平性」というのを、五輪関連の
コンペに向けて。
自慢たらしく聞こえたら恐縮なのですが、私はドラマ作品での受賞が
国内外でかなり多いのです。書き始めた昔から。
それで、有り難みが薄れ「もう、賞飽きた」などと不遜なことを
口走っていたことがあります。
しかし、自分が選考する側になり、それにまつわっていかに選ぶほうが
誠実に見て、論議を経て選んでくださっているのか解って見ると
今更ながら選んでいただいたことに、感謝しています。
メールの整理をしていたら、「芸術祭総覧」というのが政府の該当機関からPDFで送られて来てたのですが、こんなのです。
「わが家」への授賞理由です。自らの脚本に言及して頂いたこともそうですが、要するに演出、役者と全ての分野を褒めて頂いたわけで、それを嬉しいことに改めて思います。
授賞式後のパーティで、「脚本が素晴らしい」という声が聞こえたので、見たら青柳正規文化庁長官でした。(今年から他の方に変わられました)
青柳正規氏は、東京大学の名誉教授で美術史の専門家でいらっしゃり、そういう方の美意識のお眼鏡に叶ったことがひとしおありがたく思われました。国立西洋美術館の館長でもいらしゃると思います。
お褒めの声は私にかけられたのではなく、人様と語らっている声が
聞こえて来、社交辞令でないのが嬉しかったのです。
ああ、その作家さんならこちらにいますよ、とその後ご紹介を頂きましたが。
今まで選んでくださった方々への感謝の思いも込め、心して仰せつかった審査のお役を果たそうと思います。