欠けたり割れたりした陶磁器の破片をつなぎあわせ、元の形に戻す
日本特有の手法に「金接ぎ(きんつぎ)」というのがあります。
漆を用いて継ぎ接ぎ(つぎはぎ)し、その上に金粉を載せて
金色の線を浮かび上がらせるあの方法です。
画像を載せればわかりやすいのですが、著作権に触れそうな
画像しか見つかりません。
説明を兼ねて、専門家の方のサイトを見ていただければ・・・・
と思います。
h ttp://kintsugisouke.jugem.jp/?cid=3
一言、抜粋させて頂くと、
「壊れた茶碗を金継ぎして、金蒔絵を施した傷の繕いを一つの文様として、
器の美しい景色と見立て、「金継ぎ」は単なる器の修復にとどまらず、
芸術として鑑賞されてきました」
日本文化の粋みたいなものだと思うのです。
江戸の市街にはチリひとつ落ちていなかった、といわれるほど
「もったいない」という心構えがあり、髪の毛に至るまで
全てがリサイクルされていたのが日本です。
しかも茶碗の傷を、隠さず欠点とせずそれを新たな形の美として
昇華、提示する。
日本の文化はこんなふうです。