内館牧子と共通の友人である銀座のママさんが
電話してきて「ボッコ(内舘のこと)が入院したんだって、
まんちゃん、何か知らない?」
ネット内のニュースを探したら、肺炎で入院したが現在は
退院、自宅療養中とのこと。そういえば、カラオケで
歌っている最中に息が上がり、ワンコーラス歌い終えぬうちに
私にマイクを寄越したりしていたのです。
「知ってれば見舞いに行ったのに水臭い」とは
男友達には言えますが、女性の場合は見舞いを
遠慮します。ノーメークであったり、その他もろもろ
お邪魔せぬほうがいいので。
見舞いFAXを出したら、すぐ返事が来て、体力は
書き文字に現れますが、普段通りの字なので
まずは安心というところでしょうか。
昔は、内館が元気で旅先までジョギングシューズを持って行き
走っていたような女なのです。そして私はといえば、
しじゅう点滴やら入院やら・・・・。銀座のママも、日焼けしていて
元気いっぱい。そのお二人が不調を訴えること多く、
私が元気いっぱいなのは、どういうわけだ。
人生って全体でバランス取りするように出来ているのか・・・・
あるいは、厭世観の強かった私が自ら寿命を縮めるべく
無茶をやっていたのに、身体が正直に応えていただけで、
現在のように普通に暮らしさえすれば、もともと頑丈な身体なのか。
この人生が終わるその日を楽しみに待ちながら、今日もどことなく
我慢して生きています。漫然とした厭世観、自死願望を抱えつつ、
生きている人は、世界も広いのできっと、ある程度はお仲間が
いるだろう、と思いつつ、まだ巡り合ったことがありません。
むろん病などの苦しみから逃れたいために、死を望む人も
いるのでしょうが、そういうことではなくただこの世に生きていることに
ずっと違和感をひきずりつつ、「早く終われ・・・・」と思いながら
生きている人。