テレビでしきりに流される舛添都知事ですが、あの答弁に
納得できる人はいないでしょう。
ただ私は、もっと屈折した意味で納得出来ないのです。
今、あれこれ指摘されていることなど、はじめから
分かっていること・・・・・やりかねないという意味で
特段驚きはせず「やっぱりね」のレベル。
「なんで、皆今更驚き呆れているの。もともと、そういう男じゃん」
都知事選に立った時から「あんな男」だったでしょう?
私はそう言って来たし。
政治資金法の抜け穴で逃げおおせるのか、誰か
法的「名人」が詐欺や横領の部分を見つけるのか
知りません。
私が納得出来ないのは、これだけわぁわぁ「金魚の飼い方」という
本までやり玉に上がっているというのに、誰一人舛添都知事の
日本人であり都民でもある、ハンディのある子たちの学校建設を
握りつぶして、韓国学校に土地を貸与しようとしているというその事実を
言わぬことです。
マスコミ的に現在、問題が政治資金法に絞られているので
(でもそれは逃げられる公算が高い)、報道レベルでテーマとしてそこには
行かないというのはとりあえず解るのですが、コメンテーターの
誰も土地問題には触れぬという不甲斐なさ、不自然さ。
報道さえされていないので、知らないだけなのでしょうか。
公金の流用など、敢えて申せば大したことではないです。
韓国学校への土地貸与に比べればという意味ですが。
防衛的にも重要な位置づけの一等地を韓国に貸したら
もうほぼ戻っては来ず、半ば“上納”状態になります。
国家サイズの問題なのに、誰もそこをつつかず報道もしません。
韓国学校に土地を貸すな、というごとき短絡的意見ではないのです。
貸してあげればいいと思います、困っているなら。ただ、現在韓国学校は
定員割れしている状況で、なぜ新しい土地が必要なのか、納得できません。
韓国学校の件については、酷すぎるので都庁に電話しましたが、
結局、ある種の虚偽を告げられて終わりました。
電話では、日本人のハンディのある子たちのためには、代替地が
用意された。韓国学校に貸されようとしている土地は、障害の
あるこの車椅子の問題などで道幅が狭すぎる、と答えられ
私は納得して電話を切ったのでしたが・・・・
しかし、それから改めて調べなおしてみると・・・・・
道幅に関しては当初から解っていたこと。それでも日本のハンディのある子たちのための学校建設計画は粛々と進んでいたのです。
それが、今になってなぜ唐突に道幅など持ち出すのか。
また車椅子の子は当然、大人の付き添いがいるので無問題。
代替地があると言われ、そこで納得したのですが、しかしその土地は当分建設不可能。なんとなれば、遺跡が埋まっているからだそうで、
フザケルナ、ってことです。
代替地でも何でもないじゃないですか。そんないつ学校が建設出来るか
わからない土地。ハンディのある子たちの学校建設は至急、求められているのです。だから計画も粛々と進行していた。
それを舛添都知事が朴槿恵大統領に言われ、握りつぶした。
待機児童解消のための、保育園の要望も出ていたのに、都知事は
無造作なまでに韓国に貸すほうを選んだのです。
電話での一種の虚偽を交えた対応は都知事指示のマニュアルであったと、
私は思っています。
こちらのツッコミに対して、時折り共感の笑いをもらすような職員さんの反応から。職員に信頼されている都知事ではないです。こちらの言い分のほうに、
実はその職員さんも納得している、と言外に感じました。
都議会自民のツッコミが容赦なかった、と報じられていますが、そうかな?
書かれた原稿に目を落としながら、言葉は「怒り」を多用してますが、
感情のほとばしりを私は感じません。ドラマ屋として人の感情、心の動きには
いささか敏感な私が言うのですから、信じてくださってもいいかもしれません。
「怒ったふり」。
(現時点では)しょせん、東京五輪開催時期絡みで9月までは外さないと分かっていて、予定調和の怒りの演技。ガス抜き。ほんとに、政治ってやつは。
リオ五輪にこの男を東京の顔として出したくなりません。にわかな腹痛で
数日前に倒れ、副知事に出てもらえばよろしい。
自分が五輪という晴れ舞台に出たら、さらに自分に向けられる憎しみと
軽蔑が増幅するのだが、その恥ずかしさをこの男は感じないのかもしれません。
だけど、お子さんたちが居たたまれないでしょうね。五輪会場の
父親の晴れ姿とはいかず、さらしものでしょう。日本中ブーイングの嵐。
世界にもニュースは駆け巡るでしょう。日本の恥さらし。
さなきだに招致から準備発端段階で、恥さらしが連続しているのが
東京五輪です。
あらまし以上のようなことなのですが、都知事たる資質から外れているのはお金へのセコさもさることながら、あたかも国政に携わる議員のごとき振る舞いでの“外交”、しかも韓国に進んで朝貢するごとき姿勢。こちらのほうが、大問題だと私は思うのですが、いかがでしょうか。本当に誰もこの点には触れません。「申し合わせたように」「まるでタブーであるかのように」触れません。
朴槿恵大統領の前に立った舛添都知事の、身をこごめ、まるで忠義を
誓う奴隷の如き卑屈な上目遣いを皆さん、見ていますか。
この上目遣いこそ、私は都知事失格の最大のものだと思っています。
都知事外されりゃ、もう政治の場は無し。障害を持つ我が子への仕送りすら
惜しんでせこせこと蓄財したお金があるのだし、テレビのバラエティ的報道番組に元悪役としてお小遣いを稼げばよろしい。元政治家イロモノ芸人としての場は、あるでしょうよ。典型的気持ち悪いヒールの顔だし。テレビでは「気持ち悪さ」も売り物になり得ます。短期にしても。