審査中の番組DVDを見るのにかまけていて、DVDは当分お預けだと
思っていたのですが、随分前に予約してあった映画のDVDが
届いてしまいました。
旧作も旧作なのですが、人気らしくてなかなかレンタル出来なかったのです。
せっかく来たので見たのですが、評判通りにダイナミックで良い映画でした。
ただ一つの欠点を除いては。
女優がグズで、半端なのです。
昔ドラマで、局から頼まれて入ってもらった女優さんです。
私が考えている話には要らないのだけどなぁ、と思いながらも
プロデューサーが熱心で、ま、いいか・・・と無理やり話に
割り込ませたのです。
といっても、プロですからとってつけたような入れ方はしません。
それなりに存在理由を与えて書いていたわけですが・・・・・
下手。本のセリフの意味が読み込めない。
頭をひっぱたきたくなったのは、ベッドシーンなのに、シーツを
首まで防御的に引き上げて、固くなってるのです。
映画ではないので、上半身全てを見せることはありませんが
好きな男と同じベッドにいて、シーツで防御態勢では全部が
嘘っぱちになってしまいます。
映画の中でも同じ。修羅場をくぐり抜けて来た男が女の
もとを訪れ激しく求める。そういうシーンなのに
ブラも外させず、パンツも脱がさせず、せめて手を差し入れさせるぐらい
しろよと思うのですが、身を固くしておかげでそのシーン大嘘になってます。
男優のそれまで張り詰めていた芝居も、そこで緩んでしまいました。
ベッドシーンも、体をろくに見せぬままのお遊戯。
物語の必然としての激しい情交が必要なのに。
監督も相手役の男優もお腹の中で、舌打ちしているのが
よく解るのです。
私はプロのくせに、素人仕事する人間が役者によらず
大嫌いなのです。
ある日腹に据えかねた私は、脚本上から彼女を唐突に
消してしまいました。もう一言だって、素人の学芸会に
セリフを書きたくなかったのです。
乱暴ですが、その頃最盛期であった私は、その程度の
わがままはききました。
私は新人で伸びる子を発見するのも得意ですが、その逆も
目がきくほうです。
私が見放した男優も女優も消えて行きます。
その女優はほどなく消えて、今はテレビショッピングでたまに顔を
見る程度です。怒りはもうないのですが、テレビショッピングも
仕事の場なのだから、ちゃんとプロでいなさいよと
思うだけですが、ショッピング番組でも冴えません。
精神が貧しいので顔も貧相になってしまいました。