耳を疑いました。石原慎太郎氏の小池百合子氏評です。
「小池さんってのは厄介で、大年増の厚化粧っていうのかね」
私はフェミニズムは好みませんが、こうまであからさまに性差別的
発言は受け入れません。年齢や、容姿に準ずるメークを貶める
卑しさ。
人を蔑む前に息子の、毒にも薬にもならない無能ぶりを
叱ったらいかがでしょうか。
党に後ろ足で砂かけて去った舛添氏を担いだ都議会と
癒着の我が子をどう思われますか。最大の裏切りをやらかした
舛添氏を、力の限りヨイショしたその同じ口で小池氏を
罵りまくる人たちをあなたは是となさるのでしょうか。
石原慎太郎氏は功罪相半ばする人で、しかし確固とした保守の立ち位置を
護って来た人という意味で「功」が勝る人だと思ってきましたが、
どうやら晩節を汚す方向に歩んでいらっしゃるようです。
「新銀行東京」で東京都民の税金から、1400億円も溝に捨てたこと、
招致しても来るはずのない時期に、五輪招致費用を溝に捨て続けたこと、
これは誰しもある失敗の一つとして、許容出来なくもないのですが、
この方、老いて判断力が変になって来たかな・・・・と
思わせたのが、都政を放り出して外に出た時からです。
都政を投げ出して、都民に石原氏に何かメリットがありましたか?
石原氏自身がくすんで消え気味になっただけのことではありませんか。
第一石原氏が口汚く罵る小池氏が、なぜ出馬したか自覚がないのでしょうか。
全ては石原氏が途中で都政を放り出した挙句の、猪瀬氏、舛添氏と
続いた都政の混乱ではありませんか。
集めた尖閣資金を他の目的で都が使ったら、詐欺ですよ?
その責任も取らず、候補者への罵り。息子が世話になっている
都議会のドン内田氏のもたらした腐敗に、池田氏が
斬りこむことを宣言しての出馬が面白くないのでしょうか。
人を撃つ前に、尖閣資金の行方をはっきりさせていただこうでは
ありませんか。小池氏への罵倒には自ら都政を退き、その結果
一戦を外れてしまい、くすんだ立場からの男の嫉妬も感じ
見苦しいことこの上ありません。
さて選挙結果の予想が立てられていますが、ネット内保守層は圧倒的に
小池氏支持のようです。しかし、ネット内で完全否定に近かった
舛添氏が当選するのだから、結果は読めません。
おそらく、政権与党の叩く鉦や太鼓に踊らされず、舛添氏は
無視した賢明で冷静な都民は小池氏と、死に票覚悟で
桜井誠氏かで揺れているかと思います。
生き票を目指すなら小池氏、しかしその公約に賛同票を入れて
全国に保守層の意志を示すなら桜井誠氏ということに
なるでしょうが、現在の状況から後者の選択はいかがなものでしょうか。
鳥越俊太郎氏の変さかげんは論外ですがしかし、舛添氏や山本太郎氏を押し出す都民の、それが平均的民度であり都民が批判されていますが、
都民の頭脳レベルは、全国国民のそれに比例します。
賢い人のほうが少ないのです。あっちにふらふら、こっちにふらふらしている
賢くない人たちをどれだけ取り込めるかが選挙なんです。
安倍さんが推しているから投票しよう、という層の愚かしさが
今なら身にしみで解るのではないですか?
腹の中はいざ知らず、あの時の安倍総理は舛添さんの腕を取り
高々と掲げて応援していましたね。
国民は賢くない、政党も総理も清いばかりでは店を張れぬ、
嘘もつきます生きるため。これを忘れないよう、物事の
真実を見極める目を養いましょう。
桜井氏自身が当選は目的としていません。出馬という形で
公に広く発言の場を得ることが最大目標であり、それは
あと一週間で完璧に果たされると思います。
それにしても「日本のこころ」が、増田氏を推したことに愕然としました。
小池百合子氏いわく「That's politics」だということでしょうが、
いかなる政治の力学が働いたのやら。
西村眞悟、矢作直樹とそれこそ日本の心を抱いた人々の
落選は虚しいことです。矢作直樹氏はその著書に私が
惹かれてブログにも取り上げた、元東京大学医学部附属病院部長で
天皇陛下の「主治医」だったお方です。
医師という立場ながら、人の魂や霊性をご存知のかたで、まず人としての
覚醒度が高い方だとお見受けしていました。
しかし政治は志と人間性だけでは、ビクとも動きません。
バカな候補者が、次々に通る現実を見ましょう。
まず党名が定着しないうちにまた改名とか・・・・・
中山恭子さんにはお会いしたこともあり、本当に立派で
清潔な方ですが、清潔ではしのげないのが残念ながら
政治です。汚れることを厭って、自民党を離れた平沼赳夫氏に
私は批判的でした。
自民の穢れを厭う気持ちは重々解りますが、濁流を厭っていては
現実と戦えません。
嫌らしいことを言いますが、寄らば大樹の陰で、中山氏にも
西村眞悟氏にも、矢作直樹氏にもまず自民党内部の浄化を図りつつ
闘っていただきたいと思うのです。もどかしいですが、急がばまわれです。
平沼氏は最初からそうなさるべきでした。ご年齢のことも考えられつつ、
余命も計りつつ。老齢でいったん外に出られ、舞い戻っても
今更何ができるものですか。
真に国思う人々があっさり落ちて、基地問題はこれから勉強しますなどと
平然と言ってのける歌手が当選する恥ずかしさ。
その歌手を増田氏の応援に使う浅ましさ。
都民はバカにされたものです。
しかし、バカにされても舛添氏に一票を投じる如きレベルが
多いのは事実で仕方ないのです。
今回の増田氏擁立は、第二の舛添氏擁立なのだと見極める
醒めた目を持って欲しいと願うのです。