小池氏に対して最も大きな懸念点であげつらわれているのは、氏が「自民党国際人材議員連盟」の会長である点でしょう。
かねがね、私は自らの意志として大量移民の受け入れには反対しています。
しかし、まず連盟が「今のところ」無差別移民ではなく、高度な専門性や技術を持つ外国人に限定されているので、そのこと自体に反対しているわけではありません。
極端な人口減少化を迎えざるをえない日本では、限定付きで必要な措置であろうかと思われます。
ただ、連盟が標榜する大量移民を実践すると必然的に、単純労働者の移民へと移行せざるをえません。
それには私は明確にノーと言っています。
五輪に反対する理由はいくつか述べてきましたが、そのうちの一つに建設関連の人手不足を理由に外国人単純労働者の受け入れが言われ、早速来たな、と
思ったわけです。これを皮切りに、始められたら厄介だな、と。
五輪なんて、誰もが反対できない大義名分ですからね。
私など今からでも、理由をつけて返上して欲しいくらいなのですが。
さて、小池さんですが政治の世界も人事の力関係で成り立っていて、上から組織の長を命じられて断るのは至難の側面があるのはおわかりですね。
積極的に自己意志で会長になったかどうか、私にはわかりませんがその役職にあるからといって、即「1千万人移民受け入れ賛成」というのは短絡です。
後に選挙演説の動画を置きますが、明確に大量移民には反対表明なさっていて、高度な技術者のみと言い切っています。
あと、人は考えが変わります。誰でもそうですね。得た情報量が多くなり、思考が深くなるにつれ、それまでの意見を百八十度変えることだってあるでしょう?
政治家は私たちのように、ケロッと変えることは出来ないにせよ、人には成長というものがあり、また小池氏は孤立無援を覚悟した時点から「しがらみによる無理強いの意見」を放擲したかと思われます。
言いたいことを率直に言われるようになった、という印象を受けています。
頂点の安倍総理とて、しがらみの糸は切れません。
舛添氏の手をとって高々と掲げたあのみっともない、心にもない
パーフォーマンスを増田氏では、さすがに繰り返されないなあ、と
思っていたら、小池氏の勢いが破竹で、とうとうビデオ応援に
お出ましです。ビデオというのが、しぶしぶ感がにじみ出ていて
笑ってしまうのですが、それでも元気な声を張り上げて「増田氏しか
いません!」ふうなことをおっしゃっているのを見ると、痛々しく
またこちらのほうが恥ずかしく、目をそむけます。
「嘘もつきます 生きるため」と、歌ったのは藤圭子さんだったでしょうか。
というわけで、政治家のポジションと発言は二重、三重構造なのだと
心得ましょう。小池さんが、一匹狼、四面楚歌で打たれ放題、満身創痍になってからの現在が最も正直な言葉だと思います。
「都議会解散」発言もdisリ材料の一つとなっていますが、これは腐った都議会への宣戦布告、最初に上げた狼煙だと受け止めています。
意余って言葉足りずではありましたが、しかしまるきりデタラメを口走った
わけではない、という擁護は出来なくはありません。
都知事に解散権はありませんが、都議会から不信任案がつきつけられた時、
解散出来ます。そして、自らが即不信任になる覚悟を持っての発言である、と
取って取れなくもないでしょう。
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/outline/nonconfidence.html
鳥越氏の「伊豆大島などの島しょ部は消費税を5%にする」発言に比べれば
どうということもないレベルでしょう。
増田氏が、いきなり都議会に挑戦状を突き付けて、取れる予算も取れなくなるなどと小池批判なさっていて、思わず失笑。
その都民のお金を1兆円も地方に駄々漏れさせたのは、増田さんあなたでしょうに。岩手で借金を1兆円に膨れ上がらせた罪滅ぼしのおつもりでしょうか。
冗談じゃないです。都区民税をピーク時は年間200万円を支払って来た身としては、許せませんね。都区民税をどこか関係もない地方のために、と思って納めている人はいないでしょうよ。
私は、小池さんは「マダム寿司」以来、うさんくさく思っていて、それから私が政治に無関心な時期に最盛期にいらしたので、活動も知らず何が何でも小池百合子という立場にはいないのです。某集まりでキャスター時代の小池さんにもお目にかかっていますが、視野の外のお方で何の関心も持たずついこの間まで来ました。
ただ、今回の立候補者のメンツを見て「現実」を踏まえた時、小池氏以外になかろうと。この間の都議選で全く選ぶ人材がいず、困ったことを思えばまだましなほうかな・・・・と選挙の初期は考えていたのですが、終盤に差し掛かるにつれ小池氏の大きな脱皮を感じ、この人本当に命を賭けて腹くくったなと感じてから、もう迷いは失せました。
そこへ中山成彬氏の応援もあり、こちらも更に腹が座ったのです。
私が最盛期にあり、人々が私を知っていてくれている頃であれば
志願して選挙カーに乗らせて頂いたと思います。
シラフではとても、過褒で照れくさく言えませんが選挙カーの熱気の中でなら
「小池百合子は、この五輪利権で汚れまくった汚濁の都議会に降り立ったジャンヌダルクです!!」ぐらい、叫べそうです。
誰も言わないのが不思議。
さて、これが大量移民受け入れに真っ向から反対している動画です。
29分辺りからご本人 39分辺りから外国人参政権反対と大量移民受け入れ反対
【都知事選】小池百合子第一声 外国人参政権、移民政策に反対!!!
どこで読んだか忘れましたが、安倍総理に対して大量移民受け入れ
反対と書いている短文も見かけました。ツイッターであったかもしれません。
この方、防衛大臣の頃防衛省の腐れドンの首も切って(守屋前事務次官)、腐れに慣れた大物男議員から随分脅されたようです。政治に無関心な頃なので、
何がどうなったかろくに記憶にもないのですが。防衛省汚職事件として
守屋氏はその後妻とともに逮捕されたわけだから、小池氏の馘首は正解だったのではないのですか? いずれにしても、男社会の言わず語らずの約束事にズバリと踏み込んで、胆力のある方なのでしょう。
ちなみに、小池氏と票を「ある意味」分けあっていらっしゃる
桜井誠氏は、都議会にぜひ出て頂きたいと思います。
小池氏がゆるみそうになったら檄を飛ばして頂きたいのです。
条例を出すことで、さまざまな悪しき勢力を牽制できるし。
まだお若いので前途洋々です。都知事戦が都議会選のための
お名前とお顔、主張売りだとしたら(あくまで仮定です、失礼ですが)
策士だと思うし、なかなかです。策士でなければ、腐れ都議会の
濁流は泳ぎ渡れません。