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Channel: 井沢満ブログ
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靖國神社 秋季例大祭に行って参りました

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夜来の雨も上がり、久々に青く抜け渡った東京の空です。

靖國神社の内陣の中庭には、陽が清浄な白湯のように満ちていて、
鳥たちの声が繁(しげ)く、時折鳥の羽が視界にひらめいて飛び、
さながら森のなかにいる心地、ここが首都の中心エリアであることが
信じられない静寂さです。

古代衣装に身を包み浅沓の、天皇陛下の勅使がつづらを担いで
供物を捧げに現れるのを待つ間、わたくしの胸に蕁麻(いらくさ)のように
突き立つ言葉が「A級戦犯」という本来謂れなき言葉であり
それを、他ならぬ皇后陛下が発せられた、ということに
気持ちの潰れる思いをなさった方も多いでしょう。

戦犯というのは、復讐裁判でしかない一方的東京裁判で押された烙印に
他ならず、国内法では無罪です。
戦争におけるそういう意味での戦犯なら、どの国のどの戦争にも
存在します。

負けたから戦犯になるだけのこと。あの戦争で日本が勝利していれば、
戦犯はエノラ・ゲイの乗組員たちであり、時のアメリカの大統領で
あっただけのこと。

超党派議員の参拝はあったようですが、閣僚の姿はないのが情けなく、
お一人、扇千景さんのお姿を拝見するにとどまりました。
宮家からは、三笠宮家のお嬢様方がそれぞれ日を変えての参内であるようですが・・・・。
お供物の札に、「秋篠宮」のお名があり、本来この方にこそわたくしは
来て頂きたいのです。無論、本来は天皇陛下にお出まし願いたいのですが。

明治神宮でもそうなのですが、靖國神社の神前における奏上にも、
「すめらみこと」の名が織り込まれ、だがそのすめらみことの
お名前が、現状では宙に浮き耳に素直に入って来ず、
微妙な不協和音となってわたくしの耳には届くこと、率直に
申し上げざるを得ません。神社からは指呼の間におわす、その御方。

明治神宮は至誠館での憲法改正の勉強会に参加させて頂いたことがありますが、おおかた皇室を日本の核として仰ぐ保守なら改憲派であり、そして改憲派の人々は、天皇陛下を国家元首として位置づけることを理想としていらっしゃるようであり、わたくしは理念としてはそれに反対するものではないのですが、現状を鑑みるに現実と理想の乖離が激しすぎるように思われます。

いわゆる「平和憲法」、実態はGHQが日本に押し付けた、日本弱体化、無力化を意図した白人のための憲法でしかありえず、しかしながらそれを護持せよと説かれるのが今上陛下と皇太子殿下(そしてお言葉の端々に皇后陛下)であらせられるという矛盾を、愛国保守の方々はどう、胸の内で整合化されているのだろう・・・・・と常に不思議に思います。

平和憲法護持というごとき、“政治発言"は「象徴天皇」には憲法で禁じられているので、平和憲法護持に談話で触れられるのは憲法違反でいらっしゃるという矛盾をご自覚の上で、敢えてご発言なさっているのでしょうか。

しかしながら、平和憲法護持発言はそのまま、自民党という一党の党是否定、現在の政権否定であり、これは由々しきことであると言わざるを得ません。
自民党と安倍政権を肯定なさる必要はさらさら、ございませんが
国民の意見や価値観が真っ二つに割れるサブジェクトに対して、天皇陛下がどちらか一方に加担なさるのは、象徴というご存在からは著しい逸脱でございましょう。

とこういう不遜なことを申し上げるのは、そもそも「生前退位」というお気持ちの発露が、象徴天皇として全身全霊のお務めが叶わなくなるから・・・・・という理由なら、象徴天皇としてのお言葉が逸脱されるのも、忌避なさるべきではなかろうか、と愚考するからです。また、全身全霊のお務めが出来なくなったから、皇太子殿下へ速やかに譲られたい、というお言葉の本意も汲み取りかねます。
皇太子妃、内親王が一義の皇太子殿下に、全身全霊を込めての民と国家へ向けてのお務めを期待してもよろしゅうございますのですか?
現在、東宮としての公務はその妃と共に僅少、皇族としての公務の大半を海外含め乏しい予算の中で、回していらっしゃるのは秋篠宮家です。

こういう物言いも「不敬」と捉える層がいるであろうことを承知の上で、今日は書かせていただきました。

靖國神社の御神体である、大きな丸い清浄な鏡の正しく真正面、可能限度の至近で、日本国の安泰と、世界平和、なかんずく皇室の弥栄を祈念して来た身、ためらい恥じることはございません。

日本の神々よ、不敬と断じるならこの身、この場で殺せ。

さて気分一転・・・・・

本日の装いです。

着物が、黒にくすんだオレンジの縦縞が入った木綿。
羽織りが、黒いちぢみの綿麻。
帯が白のからむし織。
いずれも、神田明神下のY.&Sonsさんの作品です。

お昼は、遊就館内のカフェで、カツカレーを食しました。
境内には若者と外国人の姿が目立ち、お茶売り娘の
出で立ちで、緑茶が宣伝をかねてふるまわれており、これが
五臓六腑に染み渡る美味しさ。

ハーブティは、かなり飲むほうなのですが海外のハーブが
体の細胞にしみじみと行き渡る、と感じることはありません。
日本の風土が育み、日本人の手で摘まれた緑茶は、全身の細胞が
さざめいて、歓声を上げます。

わたくしもまた、日本の風土で育った日本産なのでしょう。

 

誤変換その他、文章の瑕疵は後ほど推敲致します。
なお皇室へのコメントは内容ご自由ですが、言葉遣いには敬意を心がけられますよう、お願い申し上げます。

 


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