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救えた命なのか、石巻市大川小児童たち

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東日本大震災の津波で死亡・行方不明になった宮城県石巻市大川小の児童23人の19遺族が市と宮城県に損害賠償を求めた訴訟の判決が出て、地裁は父兄側の言い分を認めました。

訴えの内容。

*11年3月11日午後2時46分の地震発生後、大川小の教職員は約45分間、児童に校庭で待機するよう指示。校庭近くの北上川堤防付近(標高6~7メートル)に避難を開始した直後の午後3時37分ごろ、高さ8メートルを超す津波にのまれ、児童74人と教職員10人の計84人が死亡・行方不明になった。

【地図】震災直後の状況は……大川小周辺と児童の足取り

2014年からの争いで、その間ご遺族の方々も心の晴れることがなかったでしょう。

争点は、学校が

1津波の襲来を予測できたか

2 津波を回避して児童たちが救えたか

この2点でしたが、市側は津波は予想出来なかった、とし
裏山への退避は山の崩落の危険性があったして、
教師たちが、児童ら74人を校庭に45分間とどめおいた行為は
正当であったという主張。

原告側は市の広報車が津波の危険性を
訴えて近くを巡回、教職員の耳には入っていたはず、
したがって教職員に責任がある、という主張。

学校側の処置にも言い分はあるが、しかしこの場合はやはり、
父兄が無念に思う理由のほうが上回るように
私には思われます。

裏山の崩落の可能性については地震発生直後はその通りですが、
時間経過にしたがって、崩落より津波の危険性が上回るという
状況だった、と思われます。市の広報車が巡回し始めたあたりが、
判断の分岐点でしょう。

そして、市側は小学校がむしろ災害時の避難場所に指定されていた、と
いうのですが、それは一般災害時の場合の避難先であり
校庭や講堂、教室を備えた学校が避難先になるのは、通常のことです。
ただし、海が至近の位置で津波の危険が広報された時点で、
そこはもう避難先ではなく、直ちに去るべき場所でしょう。

しかも、流石に危険を察知した教職員は児童らを、なんと川のほうに、
誘導しているのです。津波からの避難として。
緊迫する状況に、冷静な判断を欠いていたのでしょうか。

裏山の崩落の危険性が皆無ではないにせよ、この時点ではもはや
選択の余地すらなく、裏山が退避先に選ばれるべきでした。

・・・・・・と平時にいうはたやすく、教職員の皆様もたくさん亡くなられ、
死者に鞭打つ心苦しさは、訴えた親御さんのほうにもおありでしょうが、
助かった可能性が高いわが子を、無残に失ってしまった
親御さんの無念と悲しみが上回ったのでしょう。

亡くなられた児童の皆様、教職員の皆様のおみたまの
安からんことを祈ります。

それにつけても、まだ物理的な被害以外に心に深く傷を持つ
宮城県です。五輪開催が供養になるのか、じゃまになるのか・・・

それは解りませんが・・・・・

わが子をむざむざと、失った親の気持ちを考えると、どう見てもIOCと組織委の利権がらみとしか思えない海の森へのIOCと組織委の執着が、五輪の精神には背くエゴの塊のようにしか見えないのです。

エゴといえば、アスリートファーストなどという言葉は欺瞞であり、
経済基盤がそれを上回る、経済が整ってこそのアスリートファーストということを先に書きましたが、ここに来て、アスリートファーストという以前に、アスリートエゴともいいたくなるメダリストからの「上から発言」が気になります。
広い新しい会場で競技をしたい、とそれは解ります。
でもそのお金を出すのは日々汗水垂らして働いている都民で、
選手ではないのです。
金メダルは大きな価値観ではありますが、全てではありません。

何度も繰り返すので、飽き飽きしたかもしれませんが招致時点からの
うさんくささから始まって、招致がなってからいきなり立ち込めた利権の
腐臭、不正の構図、そのためにどれだけ莫大な国民のお金がどぶに捨てられ続けたか、よく覚えておいて欲しいのです。
将来また、「五輪詐欺」にひっかからないように。

五輪に大いなる感動はありますが、しかし17日間の祭典のために、どれほど
苛立たしい、腑に落ちない思いを味わい、どれだけ必要悪な無駄金を含め、お金をかけるか、悪人の懐に大金が転がり込むか、果たして、自国に必死に呼び込むだけの価値がるのか、よく考えて頂きたいのです。

五輪は廃止さるべきものの一つでしょう。
各競技単体での大会で十分だと思われます。
害のほうが大きくなりすぎました。

無論、走り始めたからには東京五輪は最良に近い形で開幕し、無事な閉幕にこぎつけなければならないのですが。

 

誤変換他、文章の瑕疵は後ほど推敲にて。

 


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