久しくデスクトップ一台で回していて、ノートを併用していなかったのですが、
打ち込んだ原稿の消滅などいつも、そこはかとない恐怖心があったのです。
キーボードが使いづらいノートを敬遠していたのですが、
重い腰上げて、ノート・パソコンを買いにPCに詳しい若い友人に
付き添ってもらい、ショップに出かけたのでした。
私はどのみち、簡単な使い方しかできないので、それなりの
パソコンでしかし、カラーは私が好きなシャンパン・ゴールドを
選びました。
そして、Wi-Fiで使えるようにしてもらったり・・・・もろもろ初期設定を
してもらい使い心地を試して、食事やら飲みやらに出かけたのでしたが・・・
帰宅後、酔っぱだったのでそのまま寝て・・・・
朝、充電ももうとっくに済んでいるし、初使いしようといそいそノートを開いたら、
これが画面が、お化けの出そうな薄暗がりでちっとも明るくなりません。
設定画面が出ないのです。
友人にスカイプで相談しつつ、あれこれ具体的に指示してもらい、いじるのですがぴくとも反応しないのです。
結局、原因不明で不良品か? とショップに持って行ってかなり簡単に原因がわかったのですが、私という主の不在中に勝手に侵入した更新バージョンが邪魔しているとのこと。
そいじゃま、とっとと更新を終わらせてもらいましょう、と店員さん立ち会いのもとに、突っ立ったまま画面を2人で睨んでいるのですが、これがいっかな進行しません。
手持ち無沙汰だし、
「なんで、更新なんかするんです? 私はパソコン原人だし、斧持ってマンモス追いかけるレベルで、ハイテク機器なんか要らないのに」
そしたら店員さん曰く、
「Windowsの勝手です」
「・・・・・あ。そうなんだ」
って、何がそうなんだか解らぬまま、永遠の発展途上パソ使いの私としては、
それ以上、追求する知識がありません。
もともとこういう場面では理屈っぽくまた語彙は多いほうなので、理路整然とうとうと、論破するのを快感とする嫌な性格なのですが、こと数字と機械に関しては
「生まれて来てごめんなさい」というレベルで、謙虚未満の無気力状態
なのです。
パソコン内の「Windowsの勝手」な作業が30%まで進捗した
状態で、私はしびれを切らし、
「これ、どのくらい時間がかかります?」
すると、
「かなり、かかります。更新のトラブルが多いんですよ、もしAnniversaryだと、2時間ぐらいかかるかもしれません」
という答え。
え゛。
あと2時間、この店員さんと私はシャンパン・ゴールドな美しいノート・パソコンを
見つめたまま、佇んでいるというのか。
「預けて家に帰っちゃまずいですか」
「はい。どうぞ」
・・・・・だったら、先に言って欲しかったなぁ、いやそれより、その種のトラブルが多ければ前もって、説明の紙ぐらい添付して欲しいとなぁと思いつつ家路を辿ったのでした。
睡眠不足だったので、それからまた休んで、目覚めてから、ショップに
受取りに行ったら、めでたく作業完了でした。
そして、帰宅後箱を開けてみたら紙が添付されていてゴチック体で「Windows10の更新時のトラブルについて」として症状が書かれてあり、その後の説明が「うちの、責任じゃないもんね。だからメーカーの客対応に連絡してね」とそういう口調ではないですが、まぁ持ってこられても迷惑なんだよね、自分でやってちょと言外に述べているわけです。
私は、ショップでやって貰ったわけですが。
そういう警告書が用意されているほど、トラブルが多いなら最初からつけておいてくれればいいものを。パソコン原人な私は、自分が悪いのだ、何もかも、
生まれてきたことすら罪なんだ、と自虐史観は批判しているくせに、
自分を苛みながら、あれこれやっては延々、不毛の時間を
過ごしたというのに。
思うに、最初からそういう警告書をつけていたら、なぜ、そんなもの売るんだよ、と文句が来るか、購買欲を損なうからなんでしょうか。
シャンパン・ゴールドに光るノート・パソコンを単なる置物にしないために、
しばらくは、せっせと使ってみることにします。
誤変換他、文章の瑕疵は後ほど推敲いたします。