九段下の駅から、靖国神社まで延々と人波で、思えば日曜日なのでした。
お堀沿いはまだ6分咲き程度、神社の塀沿いの朝日が先に当たる並木の
桜は、満開に近いのも太陽の動きと呼吸を合わせる花の営みを
見るようで、興味深い眺めでした。
庭園の池のほとりは、枝垂れ桜が
優美でした。
まだそこかしこ満開というわけでもなく、目が桜色に染まりそうな
景色ではないのですが、花の息吹は浴びて来ました。
靖国桜のおすそ分けです。相変わらずお目汚しですが・・・・・
付記 スマホの不鮮明画像で帯柄が解らないので・・・・こちらです。
この間、別の神社さんですが手水(てみず・ちょうず)舎で、すごい光景を目にしました。
手水の水を口に含んで、音立ててうがいをし、嫌な予感がして
よもやと思ったのですが、案の定です。
口中の水を手水鉢の中にぺっと吐いているではありませんか。
私は、仕方がないので龍の口から出ている水を直接柄杓に受けて、
すすぎましたが。
水で身を清めるだけではなく、心の禊が先行です。
皆さんは、手水舎のお作法はご存知だとは思うのですが、年若い読者さんも
いるようなので、念のため。
(手水舎に一礼)
1 柄杓の水で、左手をすすぐ。
2 右手をすすぐ。
3 左手に水を受け、口をすすぐ(というより、軽く含んで慎ましく吐き出す)。
4 柄杓を縦に持ち、流れる水滴で自分の持った柄杓の柄を清める。(これも、物理的清めと言うよりは、次のお方へお渡しするという謙虚な心持ちを込めるのが大事でしょう)
【知ってた?】神社参拝の手水舎のマナー
神社で個人的お願い事をするな、と言う人もいますが伊勢神宮など
格が抜きん出た神社では、日頃の感謝と国家安泰、世界平和などの
大義の祈りにとどめるにしても、安産や縁結びなど、祈願に特化した
神社さんでは、むろんお願い事は構いません。
心のなかで、住所と姓名を名乗るといいと思います。
以上、私見もおそらく混じっているので、「大体こんな感じ」という
基本として、記憶して頂けたら幸いです。
靖国神社には、こんな立て札が立っています。
「皇族下乗」
皇族が馬や乗り物を降りるポイントなのだそうです。
一般の「下乗」は、もっと参道をくだった所にあります。
しかし、皇族がたは今はどなたも参拝がございません。
天皇陛下をお迎えするお部屋は、毎日拭き清められおいでをお待ち
しているとのことでした。
折しも今朝、両陛下は皇居からやや出られジョギングをなさった
そうですが、ご参拝が政治問題にされるならまだ東雲の明るむ早朝に、
お住いからは指呼の間の靖国さんに、ひっそりお参りできぬものかと
思ったりも致します。
いかに、戦地にご慰霊にいらっしゃろうと、英霊方が「靖国で会おうぜ」
を合言葉に散華された、その魂の古里に陛下の訪い(おとない)が
なければ、どこか寂しい風が吹き抜ける心地がします。
そう言えば、神社内の樹木の幾本かひっそりと「予科練」「海軍」の文字を記した
木札がつけられていて、そこには住所姓名、電話番号が記されています。
生き延びたかつての戦友が見つけて、連絡してくれぬかと切ない願い
なのでしょう。
皆様、もう九十歳の前後・・・・お一人ずつ去られます。
せめて、幾人(いくたり)なりとご存命の間に、たとえ夜明けの密かなご参拝で
あろうと、お参りして頂けぬものかと、それを願います。
本日は戦地に兵士と共に赴いた軍馬、軍犬、鳩の供養祭でした。
日本人の生き物に注ぐ視線の優しさ。
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誤変換他、後ほど推敲致します。