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ヒッチコック「裏窓」を観てきました

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朝10時上映会開始の名画祭です。

アルフレッド・ヒッチコックの「裏窓」。

舞台はジェームス・スチュワート扮するカメラマンの部屋、ほぼ一室のみ。

ヒッチコックが何度かこの至難の技に挑戦していて、本作は

成功していますが、やはり一室ものは作る側の冒険心と趣味みたいなもので

見る側は息苦しいです。

いっそ、舞台でやったほうがいいでしょう。

グレース・ケリーの端正な美貌は、もうハリウッドにはありませんね。

「ラ・ラ・ランド」のヒロインを観ているだけで、私はしんどかったです。

いつの頃からですか、男優のほうが女優より美しくなったのは。

「タイタニック」ですでに、そうでしたね。若き日の華奢で美しかった

ディカプリオのほうがヒロインのようでした。

ケイト・ウィンスレットは、腕太く腰回りは猪のごとく逞しく、私の友人などは

「なんで、おデブでブスのあんたが生き残る、あんた沈んでディカプリオを助けろや」

と言ってましたが。

当時は男が犠牲になって女を助ける、が西部劇以来のハリウッドの

お約束だったのかもしれません。

考えてみれば、別に女が沈んで男を助けてもいいわけですよね。

こういうとき、男女同権主義の女どもは、口をつぐんで知らん顔です。

あれだけ崇高な愛を捧げられながら、女のほうはちゃっかり結婚、

孫までいて、我が友のみならず私もシラケました。

おまけに編集が下手で、イライラさせられるし。

ジェームス・キャメロンは、その後「アバター」を見ましたが、有能な興行師。

アーチストではありません。

「裏窓」のジェームス・スチュワートですが「翼よ! あれが巴里の灯だ」を

中学生の時見て、ファンレターを出したらモノクロのポートレートに

直筆のメッセージとサインが届きました。

あの当時は、極東の少年からファンレターなど珍しかったので

お返事をくださったのでしょうか。

プリンストン大学出のインテリで、誠実さで知られていたとか。

志願して軍人として戦地で戦って来た人なので、終戦後まだ

日浅き頃、かつての敵国日本から来た、少年の手紙に

いかなる思いで返信をくださったのか・・・・・。

青インクのペン書きで今でも、持っています。

私の中では、勝手に「懐かしい人」のお一人なのです。

 

「帝一の國」の原作本、1巻と2巻が届き一読、映画は非常に手際よく脚本化

しています。

十数巻ある原作の、どこまでを映画にしたのかは知らないのですが学園内の

選挙戦をメインのエピソードにしているので、おそらく3,4巻目辺りまでか、

と3、4巻を今手配中です。

映画では、幼馴染の定番ガールフレンドがいる一方、男の恋人がいることに

今っぽい感性だと、そう記したのですが、原作ではもっと突っ込んでいて

ガールフレンドから「あの人は、あなたの何なの!?」と突っまれた

帝一が答えていわく「奥さん」。

柔軟なほうだと、私は自分を評価していますが、その私がこの帝一の答えには

しばし絶句。想像を絶しました。

その一方、なるほどなぁ、と解らなくもないのです。

ハレの日に会うガールフレンド、日常の苦楽を共にする親友、しかも

その親友は自分に憧れまめまめしく仕えてくれ、見た目も可愛く、

絶対に裏切ることはない・・・・

と、考えつつ「奥さん」呼ばわりをやっと納得したところで、そういえば

帝一の國は政界の風刺劇にもなっているが、実際にいるよなあ、

男の女房は、と思い至ったのでした。

表向き用の妻と、運命共同体のごとき誠実な男の妻。います、そういえば、

政界に。武将の傍らに、常に契をかわした男がいたように、現代の

政界でも、いますね。

男の女房役で思い出しましたが、私が「バンキシャ!」に常連であった頃、

よくご一緒させて頂いたのが、元東京地検特捜部長でいらした

河上和雄さんでしたが、私とは水と油。

女子大に男子を入れることの是非の如きテーマのときだったか、

私が「ドルチェ&ガッバーナ(女性ファッションブランド)の新作を男が買うために並ぶ時代です。

男らしさや女らしさが言われる時代は終わり、これらは自分らしさが

キーワードになると思います」

そうコメントしたら、「わかりませんねぇ」と河上さんは苦虫を噛み潰した

ような顔でいらっしゃいましたが何度か番組をご一緒するうち、私が

意外にもかなりの硬派であることに気づかれたようで、好意的に接して

くださるようになりました。

 

しかし、漫画家って不思議な話を考えだすものですね。

勉強がてら「帝一の國」は全巻、読もうと思っています。

明日の朝は散歩の延長で、市川崑監督の「雪之丞変化」を見に行くかもしれません。

長谷川一夫さんと、一番美しい盛りの山本富士子さんが、ご出演です。

 

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