ダイアナ妃の追悼番組で見かけたホテル・リッツに、私も泊まったことがあるような気がして、調べてみたら、私が30年前に宿泊したのは同じ五つ星ホテルでも、コンコルド広場に面したホテル・ド・クリヨンで、昭和天皇がお泊りになった
ホテルです。
ホテル・ド・クリヨンは1758年にルイ世の委託により建設され開業が1909年です。
といって、やたらボーイの頭が高いことだけが印象的で、ホテルはまぁ
古いことと格式がなにやら高げだというだけのことで・・・・
最近リニューアルしたようですが。
ダイアナ妃の事故直後、悲劇のヒロインとして世界で報じられている時、
私はその感傷を共有することが出来ずにいました。
王宮にいる間の複数の不倫を、好きになれませんでした。
また宮殿を離れてからも、まだ王子二人が幼いのに
男とバカンスに出かけ、裸体をパパラッチされるような
けじめのなさにも、好感が持てませんでした。
無論、ダイアナ元妃の不幸は承知の上でのことです。
悪いのはチャールズ王子とカミラ夫人で、それはダイアナ元妃の
何十倍もたちが悪いわけですが。
もっともこうした感想を抱くのは、私がどうやら特殊なのか人は
指摘しません。それと英国人と日本人の感性や倫理観の差もあるのかも
しれません。
事故直後のワイドショーは、おいたわしい、と妃の美化一点張りで、
その放埒な男女関係の側面には触れず、私などは白けていたのは、今回の眞子さまご婚約報道の時と同じで、ただその時と今回が異なるのは、ネットがあるおかげで報道には決して出ない人々の、本音の一端を見ることが
できることです。保守系掲示板のコメント欄には、憤りと絶望の言葉が連なり、yahooのニュースに添えられたコメントも、ほぼ怨嗟に満ちています。
弊ブログのコメ欄にも、非公開、公開指定でいずれも似たような論調が並びました。
ダイアナ妃が女としての価値観を選ぶのは仕方がないとしても、「男の子」二人がせめてもうちょっと成長するまでは、自重していただきたかったという私が余りにも日本的、あまりにも(自分を棚に上げ)道徳的なのでしょうか。誰も、こんなことを言いません。
それにしても、イギリスの王室というのはお行儀が悪く、カミラ夫人が
後釜に座るなど、日本の倫理では民間でも石つぶてを投げられそうな
ことです。
眞子さまの会見時のお二人が、お行儀が悪かったわけではないのですが、
でも私が感じ続けていたのは、英国の王室に通じるお行儀の悪さでした。
「自分に誠実」「1人の人間として生きる自由」「皇族としての立場より、自らの価値観を優先する」など、
言外にそれを感じ取っていたせいでしょう。
それを主張し始めたら、皇室ではなくなるのですけどね。
今後は限りなく王室に近づいていくのだろう、と予感もします。
眞子さまは降嫁のお身の上ではありますが、平成と年が
改まってからの、皇室内の機運が明らかに昭和期までの
それとは異なります。
欧州の王室と皇室が画然と異なるのは、天皇陛下が即祭祀王で
ある点、それから男子のみで繋いで来た万世一系にあるのは
自明の理でしょう。
その祭祀が危うくなりつつあり、また議論するすら烏滸の沙汰であった
女系天皇の即位論など、国連の人権委員会からの圧力なども背後にあり、いよいよ王室に近くなりそうな危うさを感じます。
東宮の代になれば、即位の儀に続く一連のイベントで、世の中はから騒ぎをするのでしょうが、しかしそれ以降、人々の心は離れるであろうと危惧・・・予測しています。
誤変換他、後ほど推敲致します。