昨日はホテルにこもって初めての雨。霧雨。
濡れた芝生を裸足で踏んで歩くうち、ふと山頂近くにあるらしい
「ほったらかしの湯」というものに入りたくなりホテル脇の
山道(舗装済み)を歩いていたら、脇に車がスッと止まり、
「どうかされましたか?」
裸足の私の後ろ姿が、いぶかしかったのでしょう。
「アーシング。健康法なんです」
と、コメント欄に頂いて覚えたての言葉を言ったら、
「ああ、健康法ですか」安心されたように、山道を
上がって行きました。
いかにも心の暖かそうなご夫婦で、声をかけてくださったのは
ご主人の方でしたが、朝からとても気持ちのよい出来事でした。
さて、ほったかしの湯をどう説明したらいいのやら。
生まれてこの方つかった温泉の中で最高峰です。
中で1時間ほどまどろめるほどのぬるめの湯が滾々(こんこん)と湧いている
湯船が4種類ほど。富士山は小雨で見えないのですが、眼下間近に雲海が
たたなっています。
じんわりとあたたかい湯に身を浸し、頭と顔には霧雨。
滞在中、チャンスがあったら日の出をこの湯につかって見ようと思います。
日の出で1時間前から営業とのこと。最初は1時間も入ってられない、と
思ったのですが、いえいえ、あの心地よさでは1時間などすぐ過ぎるでしょう。
山頂から外界を見下ろし、山並みと富士山、それから雲を眺めながらの
入浴なんでした。
身も心もほどけたところへ、東京から竹園元監督来訪。
ドラマの打ち合わせに来てくださったのです。
以前、熱海に別荘がある頃はやはりプロデューサー、ディレクターの方々が熱海の山の上まで来てくださっていたのですが、久々の遠方からいらしての打ち合わせです。
思いの外早く済んだので、竹園監督にホテル内の温泉を勧め、それから二人で裸足で芝生を踏みしめて歩きました。
竹園監督は「わが家」「花嫁の父」「母。わが子へ」でコンビを組んだ方ですが、3作品のいずれも国内外の賞を得ているので、相性がいいのでしょう。
このホテルは実は「わが家」のロケに使わせて頂いたところで、私はこの間知らずに泊まったのでした。
ロケで慌ただしく、周りの景色をじっくり見てないという竹園監督は「気持ちがいい」としきりに口にしながら、裸足で芝を踏みしめ頭上にはぶどうの房が垂れ、キゥイが実っています。
ここへこもってから、3日間ほどで3,5キロ体重を落としたのですが、打ち合わせしながら桃の濃厚なジュースを飲んだり、売店で買った梨、無花果、柿、葡萄など食べたら、あっという間に2キロほど増えていました。
安いし、新鮮なのでついつい買ってしまった果物。ジュースの他に果物はOKとしたファスティングではあるのですが、
買い過ぎです。
写真の右が竹園監督です。東大卒の頭脳優秀さんで、打ち合わせも打てば響く頭の回転で楽です。
並んでみると、竹園監督は背が高い・・・・というより私が小柄なんですが。
背丈の落差に竹園さんも驚き「オーラが大きいので、実際よりでかく見えます」
とお世辞を残して東京へ戻って行かれました。