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少年時代へワープ 「笛吹童子」

あまりにも、少年時代に刻印された宝物の作品なので再見を避けていた新諸国物語「笛吹童子」ですが、
つい取り寄せて、見入ってしまいました。

記憶にあったのは高千穂ひづるさんが長い髪の毛を、振り回しながら
井戸に向かって「出てこい、出てこい」と歌っている1シーンだけでしたが、
福田蘭童と作曲家名まで覚えている音楽や歌詞は,そのまま記憶に
定着していました。

大友柳太朗さんが、トップの扱いなのに驚きましたが堂々たる華と存在感です。
大友さんとは後年「青い鳥ぱたぱた?」という国内外で強い支持を頂いた
作品でご一緒したのですが、自ら死を選ばれ、長く私の中にも
無残な傷として残っていました。

笛吹童子を演じる中村錦之助(萬屋錦之介)さんの、その後の有為転変にも
胸をつかれます。

GHQが発布した「剣戟映画禁止令」により、長く不遇の時を経て大友さんが返り咲いたという
事実も、今回調べて初めて知ったことです。

監督スタッフ、出演のほとんどの方がもうこの世にはいらっしゃらず、子役を
やっていた人が現在70歳越えか・・・・

人生も映画も、まことに一瞬の光芒であるなあという思いを深く致します。

さて、私を少年の日々へと連れ戻す作品は、あと「百面童子」と「紅孔雀」です。

あればまた手に入れて、つかの間少年時代にワープするのかもしれません。

 

誤変換他、後ほど


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