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熱狂の一夜

実のところ、自分が書いた物語がローマの一流劇場で上演される、 ということに現実味が薄く、迎えのベンツに乗り込んでもまだ半ば、夢の中の非現実感。

「観客がまばらだったら寂しいね」と同行の人と語らいながら
システィナ劇場前に着くと、路の両脇に行列が出来ていて「ああ、たくさん来てる、よかった」と、車を降りたとたんいきなりフラッシュの嵐、テレビカメラのライト、そして歓声。

狐につままれたような思いで、劇場内に入りながら思い出していたのは上海のテレビ祭に招かれた時、予期せぬレッドカーペット歩きとテレビカメラだったことなのですが、昨夜はその十倍の意外な成り行きで、なんなんだこれ・・・・と思う間もなく、開幕までの1時間、新聞社のインタビュー、撮影、それからファンの方たちとの写真撮影、サイン・・・・とびっしりで思えば、人々は1時間以上も劇場の外で私の到着を待っていてくださったわけで、人々から押し寄せる愛の奔流の中にいながら、感謝しきりでした。群衆の中に版権を預けている日本における代理店の社長さんと奥様、お嬢様を見かけたのですが熱気の渦に揉まれながら、近づきことさえ叶わず。
わざわざミラノから、そして遠くはシチリアから駆けつけてくださったファンもいらして、何ともありがたく。

 

ぶーたれていたローマ滞在でしたが、拍手と歓声のシャワーを浴びて、やっと「来てよかった・・・・」と思えたのでした。
懸念していた言葉も、ローマ在住歴の長い日本女性が通訳として待っていてくれました。

席についてからも、サインと2ショットの写真を所望する人々がひっきりなしで、不思議だったのはいい年齢のおじさんたちまで、その中にいたことで、観客の年齢層も6歳ぐらいの子から高齢の方たちまで。

イタリアの人たちの観劇はストレートで、見せ場になると拍手と歓声が沸き上がり、役者もより熱が入るようで、舞台は常に観客も実は作りての一人として参加しているのですが、イタリアの人々はそれを心得ているようです。

カーテンコールで舞台に上げられ、通訳付きの挨拶をしました。

「私は古いタイプの日本人で、人前で感情を見せるのが苦手です。でも今夜は、自分が書いた物語を十倍にも膨らませ見せてくださった、俳優さんたち、作曲家、演出家・・・すべての人達に感動しています。(歓声)普段は、舞台の裏の暗がりで一人でひっそりと仕事をしている人間なので、このライトは私にはまぶし過ぎ、まるで太陽を恐れるドラキュラになった気分です。
・・・・・この公演のスポンサーがイタリア献血協会であると聞いて、ドラキュラにひっかけた日本人のジョークをイタリアの人々は理解してくださったでしょうか(爆笑・歓声)
グラッツェ」

当初予定していた英語の挨拶は読者の方に推敲していただいたりなどしましたが、こちらは公演のFBのほうに寄せさせていただきました。

幕が下りて、俳優諸氏と記念撮影をしたり楽屋を訪れたりしているうちすでに午前0時過ぎ。イタリアの劇場は開演が遅いのです。舞台裏からロビーに出ると、驚いたことに午前0時を回っているのに出待ちの人々が少なからずいたことです。
おそらく役者諸氏を待っていたのでしょうが、私はここでもまた2ショット撮影と、サインを多くの人々から所望され、今夜いったい何度、自分の名を書いたか覚えていません。

イタリアでGooとの共有が出来ないので、動画のURLです。

https://www.youtube.com/watch?v=32kJPOk_eFE&feature=youtu.be

(アップの仕方が下手っぴで、縦の画面になっています)https://youtu.be/aHZKqLAARAs

 

 

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誤変換他、後ほど。


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