そういえば公演の日、出迎えてくれた一群の中に
ウルトラマンの扮装をした人がいて、床に
ひざまずいて挨拶をしてくれました。
「シュワッチ!」とやってあげればよかった、と思ったのは
後のことです。
ウルトラマンスーツに仮面なので、いまだに女性か男性か
分かりません。野暮なので、あえて聞きませんでしたが。
公演の翌日、テレビに私の様子が流れますよ、と
言われたので、ホテルのテレビをつけてニュースを
見ていたら、現れるのはトランプ大統領と、文在寅大統領、金正恩国務委員長それに
イタリアの政治家とおぼしき人ばかり。
テレビを切ってジャスミンの花が咲き乱れるホテルの中庭に
カプチーノを飲みに降りたら「猫はお好き?」と
顔なじみになった美しい顔立ちの女性給仕が訊くので
うなずいたら、「こちらの席へどうぞ」。
すると、椅子の一つに猫が午睡の最中です。
ホテルの庭でよく見かける子で、名前は? と
ウェイトレスに尋ねたら「モナです。もう一匹リサという
子がいるんですよ。彼女たちがこのホテルのオーナー
なんです」
モナリザの片割れ、モナの隣の席に腰をおろし、
モナを撫でながらカプチーノを飲んでいるのは
至福でした。そうこうするうち、モナは起きて
じゃれてくれるようになりました。
モナの画像は、帰国してからアップします。
ジャスミンは午後遅くなるに連れ、香りが立つように
思います。
トレビの泉までゆったり歩いて40分ほどだったでしょうか。
二度目の訪問でしたが、記憶の中の泉はいつかこじんまりと
縮小されていたのですが、泉を莊嚴する彫像たちが
記憶の中では消え果てていたのが実際に見ると
巨大で圧倒されました。この国の人々の彫像へ寄せる
愛が一通りではなく、そこかしこに誰それの、あるいは神の、
天使の、科学者の、作曲家の彫像があります。
通りかかったカトリック教会に入って、私はキリスト教徒ではないけれど、
神前にぬかづきしばらく黙祷していました。時に天使を
目視するので現れてくれないかな、と期待したのですが
ここではご縁がつながらなかったようです。
本日は、聖フランチェスカの活動の地アッシジに片道3時間ほどの
ドライブに出かけます。この度で唯一、最初から訪れようと
専用車を頼んでいた短い旅です。
ローマのホテルはキープしたままベネツィアに一泊で行こうかとも思ったのですが、移動が億劫で止めたのでした。
誤変換他、後ほど。