どういうものか、私は世の中の流れの要所々々で
キーパーソンになる人と遭遇したり、ご挨拶したり
つかの間でもお付き合いしたりするのですが
（そのことは以前書きましたが）
オウム関連の死刑が話題になり、記憶の底からふっと浮かび上がった端正で知的な相貌が私が会った頃は、心臓血管外科の専門医であった林郁夫受刑者です。
石原裕次郎さんの治療にも関わった医師だと、後で知ったのですが
仏教を学びたく、あるセミナーに泊りがけで出かけたら、そこの
医務室にいたのが、林受刑者でした。
短く言葉を交わした記憶はありますが、内容は覚えていません。
整った風貌の物静かで、知的な男でした。
経歴も優秀で、なぜあんな教団に関わりを持ったのか、
人間の心の不思議としか言えません。
大々的な話題になっても、どこか通常は自分には関わり合いの
ない世界であるはずが、一瞬でも縁で触れ合った林受刑者の
存在故に、何か個人的になまなましい感覚があります。
終身刑で延々と長い獄中で何を思うのか、興味といっては
語弊がありますが、さしで話してみたいとふと思うのです。
教祖のあの風貌だけで、私などはスルーなのですが、
人の心の迷路は、辿らねば解りません。
誤変換他、後ほど。