日本のテレビは、食欲番組とお笑いが席巻しているようで、
世界にも類例がなさそうな・・・・とぼんやりテレビを
眺めていたら、元政治家の妻と、かつて妻の出産直前に他の女性と
性行為を持ったこれも元政治家の夫が出ていた。
妻の出産間際に他の女性と情交をもったのは、夫婦の信義に
ちと反するようなとは思いつつ、何とか許容できるにしても(お叱りを
受けそうだが)、妻と暮らすマンションの一室、たぶん妻と共有する
寝室であったのか・・・?
伴侶に対して何と下卑た失礼なことを、と当時は眉を顰めたのだった。
浮気は何とか目をつむれても、難儀な出産間際とか自宅で他女性とのセックス、
ということは許せない妻が多かろうと思うのだが、元政治家の妻は
どこまでも寛容で、そこまで夫を好きならそれはそれで結構な
ことだとして、しかし。
その夫婦が記事をすっぱ抜いた週刊誌の記者と対峙というので
こちらもゲスな興味で見たのだったが・・・
再度また夫側の女性問題を書いた記者に向かって
「議員辞職をしてもう私人なのに、書きやがって」という調子で
驚いたことに傍らの妻も同調。
私としてはその二度目の報道が事実であったのかどうかを、知りたかったのだが、
番組では触れず。それが夫妻出演の条件であったのか、と
これもゲスの勘繰りをしたのだったが。
いや、かつて公人として国民の税金を使っていた公人が
止めました、はいもう私人です、とそんなにスッキリした
幕引きが出来るものか? まして報道はいまだ
人々の記憶に新しく、そしてウィキペディアにその記載がある人が
私人ですと言い張っても少々ムリ。私人に戻って、何年間公人であった
立場を引きずらねばならぬのかは、ケースバイケースであろう。
以上は、私の個人的感想に過ぎず、わざわざ書くこともでもなかろうが、
今朝のことである。テレビのワイドショーに、またご夫妻が出ていらして、
2日間続けて出演、ご夫婦でギャラを頂戴していればこれはもう
私人とは言えぬであろうよ、と思っていたら、一部に
夫がタレントデビューとの報道で、たまげた。だったら昨夜の
「私人なのに」という記者への抗議は一体、何であったのか?
記者との対峙もタレントに転身するための布石だったのか、と
思えば苦笑い。2日目の出演番組では、夫がたどたどしいながら、
表情も仕草もタレントのように振る舞っていたのも、転身かアルバイトの
初仕事かと思えば納得。
おそらくしばらくは、ご夫婦でテレビに出られるのであろう、
イロモノ扱いで。
無論、そのことに非はない。これも生きるため。だが「もう私人なのに」という
あの、記者に詰め寄った言葉がそらぞらしく感じる。
面白かったのは、夫が「武士の情けはないのか!」と記者に詰めより、
これにも失笑したのだが、詰め寄られた記者が「あります」と答えたこと。
記事はもっと早く出せたが、出産前の妻の精神状態を
鑑みて、出産を待ってから記事を公開したとのことで、
まあ武士の情けと言えばそうなのであろう。
つまらない話題でしたね。
テーマは「公人がいつまで、かつて公人であった責任を負うべきか」
のはずだったのに、そこまで高尚に昇華できませんでした。
誤変換他、後ほど。