NHKによると、河野太郎外相が韓国の康京和(カン・ギョンファ)
外交部長官の訪日について、
「(韓日の懸案に対する)きちんとした答えを持ってこないかぎり来日されても困る」
と発言したそうで、よくぞおっしゃった。
日本のぬるま湯対応に慣れきった韓国は、
いきなり氷水を浴びせられた思いではないか。
日本が韓国への輸出で半導体製造用フッ化水素の一部を承認しないという
報道が事実かどうか私には判断できないのだが、いずれにしても日本からの
技術材料を輸入出来なくなったら、今でもジリ貧の韓国経済が
いよいよ立ちいかなくなるのは韓国でもインテリ層は認識
している。日本人よりも。私達はもっと強くそれは知っておいたほうがいい。
断交して決定的に困るのはあちらである。
DHC提供の番組を動画で聴いていたら、私が親交のある呉善花さんと、
作家の百田尚樹さんの対談だった。
呉善花さんは自ら軍隊に志願したほどの愛国者だった。それが当時は
韓国からアメリカ、カナダへの渡航が難しかったことから
次へのワンステップとして大嫌いだった日本にやって来た、と
私もご本人からお聞きしている。
当初は日本食も食べないくらいの嫌日家。それが日本に数年滞在している
間に、頭のいい方なので自分が韓国で教えられたことは事実とは
逆のことではなかったかと思い始め、この辺りが
日本の子たちがそれとは逆教育の下に置かれているケースが少なくないことが
情けなくまた憤ろしく皮肉に思われる。
呉さんは徹底して突き詰めるタイプの方なので、食べ物も精神に
影響するとキムチを漬物に変え、一転してそれまで排除していた
日本食を食べ始め、そのうち、日本人の精神の根幹をなす神道との出会いがある。
そこで、韓国人と日本人は永遠に分かり会えないと悟る。
私との食事の席でも和食を喜んで召し上がる。
誠意を持って接すればいずれ解かるは、日本人の精神構造である。
あちらにその価値観はない。
極端な反日はごく一部の人と、東海大の金慶珠教授は
言われるが、呉善花さんによれば韓国における反日は
日常茶飯事。それが事実に近いと私は思う。
日本に滞在して数年の韓国人も数人寄れば日本人の悪口で、
不快な経験は皆、日帝以来の日本人が、という結論になる
というのが、体験から来た呉善花さんの言葉である。
日本を嫌い抜きながら、就職難の韓国から日本の企業に応募が
ひっきりなしだが、嫌いなら来て欲しくないとほとんどの
日本人が思うのではないか。
国の誇りと言いながら日本に押し寄せ、一方強い愛国心のかたわら、
韓国の国籍を捨てる韓国人が多い。
日本では余儀ない事情以外に、そう簡単に日本人であることを
棄てない。本当の誇りというものは、彼我のいずれにあるや?
韓国ではつい最近も、国会議員が竹島に不法上陸した。
いつまでこんな事を、日本は許し続け慰安婦と徴用工、強制連行の
唾を吐きかけられるつもりか。
メジャー局が先ごろ日本人の飢餓写真を、韓国の徴用工たちの姿と
誤情報を流し、これはすでに韓国内で検証されていて韓国人ではない、と
解っているのに放送後の訂正も謝罪もなく、韓国内でも問題にされない
日本を叩くことならなんでもいいのである。日本で
同じことをやったら大騒動である。
日韓合意破棄なら、こちらももはや韓国に信義を守る必要なし。
日本人は、ほとほと疲れ嫌気がさしている、と韓国の
人々は知るべきであろう。文在寅大統領の北朝鮮への
ぬかづき方も北との連合国を夢見てのことだと、日本人は
見抜いている。核を保持したまま廃棄もしない北朝鮮と
手を結ぼうとしている韓国はもはや、遠ざけるに如(し)くはない。
領土を不法占拠、実効支配されながら何の「友好」か、
「未来志向」は画餅である。あちらが過去の一点に留まり
地団駄踏み続けている限り。
優柔不断で少々の言動は受け入れ忘れるが、いったん腹を決めたら
一途にその方向に邁進する日本人の国民性を、韓国の人々は心得て
おいたほうがよい。
それにしても厄介なのが、韓国の人々の日本憎しの裏側に
ある憧憬と妬み、これは通信使の時代と異ならず「頭は反日、体は尊日」である。
日本が世界から嫌われていると堂々と言うが、あいにく
日本のパスポートの信頼度は世界一にランキングされている。
と発表された途端、日本人は余り旅行せずせっかくのパスポートが
泣いている、と撃って来る。
余計なお世話である。日本は北は雪が深く積もり、南は常夏である。
わざわざ海外に出る必要性が他国より少ないだけのこと。
金がないので行かない、と罵っても来るのだが、国内旅行は
パックで海外へ赴くより高いのだ。それに日本人はもう、
あちこち行き倒した時代は去って落ち着いた。それだけのこと。
日本人は韓国人のように、あっさり国籍を乗り換えない。
それがなぜなのか、考えてみればよい。
海外から帰国して、ほっと「楽しかったけどああ、日本はなんていい国だ」と
いうのが、ほぼ日本人共通の感想である。私個人のことで言えば、
この間のローマ訪問で熱狂的な歓迎を頂戴して、心より
ありがたく思ったのだが、日本の地に足がついた途端、
自分の家に戻ってきた感覚。ローマの美意識に洗い抜かれた建造物を
見た目に、東京の街路がいかに貧相に目に映じようと、
私はこの国が世界で一番好きなのだ。
北へのお追従外交は、早速北朝鮮から批判されるという憂き目。
文大統領の支持率のダダ下がりは火を見るより明らかで、
下手したらこの方もいずれローソクデモ。人気狙いの
行き当たりばったりの反日政策が自らの首を
締める。
安倍政権は国内で撃たれながらも安定路線でジリジリと支持率を
上げている。高くはないがそれもむしろ健全、
安倍政権の全てを熱狂的に肯定しているわけでもなく、
批判は批判としてぶつけつつの支持に安定感がまだしもある。
最大限に持ち上げでおきながら、いきなり地べたに叩きつけるごとき
感情的不支持も日本にはない。まだ理知が勝っているから。
呉善花さんと百田尚樹さんの対談はこちらで視聴出来る。